20 選抜の実習戦闘
選抜?
敗北宣言
本格的にカスタマイズ
結果ブースターを使う事によって空中で横振りが出来るようになった
生身で使うようにギアで扱えるようにするのだけど有る物は使うに限る
使い慣れた頃に教官の宣言
「では実習戦闘を明日行います。選抜された者1名に参加していただきます」
そこで今日の訓練は終わった
シェルを脱いでいる時にメッセージが飛んできた
メッセージ
以下の者を選抜として選出します
ギア リンドブルム
機士 来栖 蒼騎
全力を尽くすように
マジですか…俺でいいのか?
そして気づく、クラス全体メッセージ
おいっ!?筒抜けかい!崩れ落ちた
「おめでとうございます、パートナーとして誇らしいです」
このはが満面の笑みで横から顔だけを出して祝ってくれた
「あっ…ありがとう」
このはの両肩に素肌以外に何も見えないのは気になったけど、どうしようと言う気持ちでいっぱいだった
翌日の実習戦闘でポイントの使用方法が開示されたのだった
やっとポイントが使えると言うわけだ
ポイントの使い方はオッズ、つまり賭けだ。それぞれ賭けて取得ポイントの増加を狙える
負ければ減るが50以下にはできない
賭けなくてもポイントが貰える
漁夫の利OK
だそうだ
部位毎にポイントが設定されていて所持ポイントでアップできる
部位20Pに50Pかけると部位100P
頭は50Pだったら250Pになると言うわけだ
賭けなかったら可動不能20Pだけ貰える。具体的に腕に当てた場合に武器が持てなくなるで100P
武器50+手20+関節各10P×3
これを完璧に貰うには相当なテクニックが必要だ。だからポイントを取れるようにガレージでセッティングした
ギリギリのセッティングをしてみた
その結果、止まって敗北宣言
いやぁ…恥ずかしかった
プラマイ『ゼロ』なんて微妙な名前をいただいちまったぜ…
「蒼騎やったじゃん!圧勝だったな」
「本当に強かったよ、銃のヤツに突っ込んだ時はヒヤヒヤしたけど」
空と陸は応援してくれたらしい
ドローンを使い大型ディスプレイで放送されていたのだ
ギアが所持する武器がディスプレイに表示されるのだ
ロボットとはいえ銃を持ったギアに突っ込む、無謀だ
盾があっても足を狙われたらおしまいだ戦いに慣れたら、もう使えない
戦闘…訓練…とは言いつつも実際は架空の殺し合いだ
死なないくらい強くなる
敗北宣言した時に本気でそう思えた
敗北=死
俺は負けて死んだんだ
ギリギリのセッティングをして動けなくなって殺された。あくまで模擬戦闘だから生きてるだけ
これからは余裕の有るセッティングをしないといけないな…と反省した
「蒼騎さんは強かったですよ、さすが私だけのパートナーです」
誇らしげに宣言してくれた
冷やかされたけど嬉しかった
本質は殺し合い、殺されないために強くなる…そう誓った
その時に深い憎しみの視線があった事に気づけなかった
敗北宣言をすると自動的にランキングで最下位にされる
理由は『自分から』が一番比重が大きいらしいポイントがあっても負けてたら意味が無いと言うことらしい
獲得ポイントが没収されなくてホッとした
ポイントが貰える
3800Pにボーナスで4000P
もともと持ってた200Pで一気に8000Pに増えた
ポイントを獲得すると2倍になるそうだ
オルニウムは100Pで100kg
他は安いがオルニウムだけ高い
オルニウム結晶を精製すると1000倍になるので実際は100gしかもらえない
で1000Pだけ残して6000Pをオルニウムに1000Pをマテリアルに使った
ジョイントのフルオルニウム合金化が可能になった、軽量化にも限度がある
軽すぎると武器や相手の重さに負けて、振り回される
一番軽くても装甲無しで13トン
このポイントじゃオルニウムは6トンでマテリアルは1トン位としか交換できない
半分しかカスタマイズできない、全然足りない
悩む…こう言うのはバランスが大事なんだ。下半身が軽くて、上半身が重い。想像してもらっても分かる通り頭でっかちで倒れやすい
ますますコマみたいに回転して倒れやすくなる
リンドブルムの見た目はナイトだ
個人的には竜っぽくしたい、のに頭がナイトなので印象がナイト
頭と腕と胸部のフレームをオルニウム合金で決める
『頭部のデザインはいかがしますか?』
竜…機士…竜騎士?竜機士…
ニヤニヤとして設計図を描いていく
このはは不思議そうに後ろから覗いていた。頭は大分時間がかかるだろう
「頭はこのままでいい。あとにするから」
『了解しました』
胸部と腕と手のフレームとジョイントをカスタマイズした
製作に時間がかかり3日は何もできないらしい
『実習もあるので3日後に換装します』
1000kgで換装に1日半かかったんだから当然か、また動かして慣らさないとな
こうして選抜の実習戦闘は終わった
明日からランダムに試合が組まれるそうだ、俺みたいに一気に改造できる人も出てくるかもしれない
空と陸は興奮して悔しがっていた
ドタバタと過ぎていった
読んでいただきありがとうございました