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マニギアード~ゼロの機士~  作者: 白峰 黒夜
2章 見習い機士の訓練編
25/61

18 地獄の特訓

倒れ行くクラスメイト

無言

パートナー

 一人…また一人と倒れていく同級生達、振り向くとフラフラした状況の人が多い


 そんな事を言っている自分も実はフラフラしている


 武器訓練の翌日に一変した


 地獄の特訓が開始されたのだ

 1周6kmの演習場

 最初は楽勝と思われた、だってひたすら歩くだけだったから

 最初の1日目は1時間を歩く、次の1時間を早歩きを交互に繰り返すだけだった。だが足がパンパンになる

 2日~5日目、ウォーキングで1時間ひたすら歩く20分休憩を交互に繰り返す

 6日~9日目、ウォーキングとジョギングを30分で間に10分休憩を挟むになった

 この時点で学年全体が満身創痍


 「うぉ~…殺してくれぇ…」

 「足が…足が…」

 「体が…バキバキだ…」

 昼食に言うことは皆同じ、ナノマシンは再生には役立つが疲労回復には…そこまで役立たないらしい

 

 「飯が食えない…」

 「胃が受け付けない…」

 情けない…とか言えない、けろりとしてる人は皆無だ


 そして栄養ゼリーが大人気商品になっている、単純に食堂の物が食えないのだ


 「空…陸…あとの事は任せた…」

 ガクッ…机に突っ伏す

 「俺も…無理だな…」

 「僕も…無理だよ…」

 実を言うと突っ伏していない人はいなく、うぅ~うぅ~唸っている人ばかりだ


 第二次ゾンビ生産されている

 第一次は変成の時だ


 「午後も…しまっていこう…」

 「…」


 返事する余裕もないのだ

 休日を挟んでも筋肉痛は抜けずその状態で走ったり歩いたりして体力の底上げの最中

 変成で上がった体力なんて微々たる物でそこまでナノマシンは万能ではないのだだから走る

 だが食ったら吐く、でも食わないと倒れるので栄養ゼリーで誤魔化す


 実際に食事を取らずに何人か倒れた

 栄養ゼリーや補助食品がめちゃくちゃ売ってたのはこの為か…と皆が理解した


 10日~13日目、ジョギングとウォーキングとランニングとウォーキングを交互に20分で5分休憩を挟む…誰も喋らない…否、喋れない


 最初は痩せた!何て言っていた女子陣も皆無言、もう必死過ぎてツラい

 「雪ちゃん…」

 「千花…」


 メニュー通りこなせる者がいない


 疲労のピークは越えているがナノマシンが許さない、メニューも許さない

 休憩していても教官の激は飛ばない

 「は~い、皆がんばって~」


 これくらいは一応スピーカーから聞こえる…無理っす!


 そして14日~16日目

 体をイジメ抜いている…心なしか体力が…上がった…ような?気がしない

 疲れすぎてて分からない、笑いながら走る人もいる。殺してくれ…とブツブツ言いながら走る人も…

 「このは…俺はもう…」

 「蒼騎…さん…一緒に…」


 喋れると言うことは多分体力が付いているが疲労困憊だ


 ギアの勉強なんてしていない

 ひたすらの体力の底上げ、軍ですから…ハハハ…


 17日~19日目

 ダッシュとウォーキングを交互に…無言で繰り返す


 そして20日目の今日

 「今日で最後ですよ~、明日は休日なのでがんばってくださいね~」


 そしてウォーキングオンリーの最終日


 一生分歩いて走った気がする…次々崩れ落ちていく、崩れ落ちていくのは休憩だ


 そんな事を言ってる俺も3回倒れた、バカなことすら言えないゾンビ状態


 四つん這いで歩く同級生もいる

 そして生まれる一体感


 最後は皆が崩れ落ちた


 終わっ…た

 「このは…重い」

 「ごめん…なさい…動けない…です」

 このはが俺の上に崩れ落ちているけど、正直俺も動けない…ガク…


 1時間は皆が寝転んでいた


 第二次ゾンビはこの日に終わり栄養ゼリーを吸いながら皆がパートナーと支え合い帰宅した


 俺は風呂を用意し、このはと一緒に座る…なにも思えない

 疲れすぎてて『疲れた』意外がない


 やりきった…


 このはが入った後に俺も入ってソファに崩れ落ち寝た。

 このはが傍にいたのは言うまでもない


 このはの抱き心地が単純に最高だった

 エロさは一切ない、もう傍に居てくれてありがとうございますだけ


 実家と言っても玖条家だけど、思い出してた。このははいつもこんな感じだったなと


 翌日は

 「おはよう」

 「あっ…おはよう…ございます…」

 めっちゃ照れております


 疲労困憊で動けないのプラス、俺が離さない


 そのまま1日過ごした


 夕飯は離れてさすがに食べた

 「体は大丈夫?」

 「まだ少し…バキバキです」

 まだ照れてるけど、素直になったこのは


 そして自室で爆睡した


 次の日は少し疲労が残っている

 ひたすら映画だけ見てボーッと回復につとめた


 

 何もしないのも大事だ

 心なしか筋肉もついた


 後日、1年生が消えた日と言われる位誰も外に出なかったらしい




 

読んでいただきありがとうございました

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