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マニギアード~ゼロの機士~  作者: 白峰 黒夜
2章 見習い機士の訓練編
24/61

閑話休題4 それぞれの決意

玄野 陸

四宮 雪と桐本 千花

ミカエル・スミス

 「相変わらず蒼騎はすごいね」

 「俺らにはまだ無理だな」


 空と顔を見合わせて苦笑い

 子供の頃から3人一緒にいるけど蒼騎は変わらない


 ボーッとするのが好きで、寝てるかギアの本見てるか。その内、ギアに刀を持たせるか?で昼食を賭けている

 空は

 「さすがに持たせねぇだろ~」

 と言っていたけど僕は持たせると思ってる。

 「じゃぁ僕は持たせる方で」


 レースでも僅差で空に負けた

 「惜しかったよね…」

 すごく悔しい、アームは勝ったけど

 繊細な動きは空より上手かった、空は潰しまくってたし


 蒼騎は面白い

 あそこまで躊躇しない人は見たことがない。自分より他人の事、いじめられてた僕達を助けてくれた。

 「陸は力が強いんだからやり返しちゃえよ」とよく言われた

 「無理にやんなくても良いけどな」

 蒼騎は言ってくれたけど強くなりたいんだ


 そこで機士を目指した

 「お願い!」

 「頼む、この通り!」

 蒼騎に頼み込んで空と一緒に蒼月流の道場にも通わせて貰った

 二人に隠れて走った、走った、走った

 弱い自分を強くしたかったから


 体つきが変わり始めた頃からどんどん身長が伸びた

 

 そんな時に師匠と蒼騎の流水(リュウスイ)組み手を見た

 本来はゆっくり行う物だけど違った

 歩くような速さで行う、つまり自然な速さ。スピードを重視したわけではないのに流れるように進んでいく組み手

 掴もうとして、いなし、追撃

 腕を伸ばせば顔に当たる距離で当たらせない、掴ませない、攻防一体を続ける


 5分で決着がつく、蒼騎の負け

 見合い、お辞儀をしたあと二人は疲れて倒れる


 「うわぁ~超疲れた、蒼騎は強くなったな~」

 「いやいや…勝ってから言ってよ…」

 毎度の会話だけど、空と僕はついていけない。正直理解できないのだ

 ゆっくりの流水組み手を自然な速さで行う、10年やっている蒼騎だからできているんだろう


 強くなりたい、二人についていける程度にはと言ったことがあった

 「着いてきてると思うけどな?俺を強いと思ってるのは多分勘違いだ、長くやってるから偉いとか精通してるとかじゃないよ」


 勘違いだ、と言われた

 蒼騎の言葉でハッとする。長くやってるから偉い訳じゃない。努力したかどうかだよ?と


 長くやるだけなら惰性で出来るけど、努力は惰性で行えない。とりあえずやってる、じゃ強くなれないよと


 だからここまでこれたんだと思う

 二人の機士の隣まで僕は肩を並べるんだ、いまだに蒼騎には勝ったことないけどね




 私達は二人の組み手?見ていた

 あんなこのはを初めて見た驚きと共にいつものこのはを思い出しながら


 このはは私達から見ても可愛い、ぽかぽかして笑顔なこのは

 ガールズトークも一緒にしてるし、実は蒼騎君がルームメイトって事も知ってる。武術を習っているのも知っていた


 でも護身術や合気道みたいなものとしか聞いていなかった

 私達の学校でも『淑女のたしなみ』として護身術を習っていたけどアレは違う


 本物の武芸だった、多分蒼騎君は手加減していたと思う。頭を支えての寸止め


 瞬く間に連打、そして終わり

 このはが笑ってたけど周りは笑えなかった、自由練習とは言え組み手をしたのだから頭一つは抜きん出ていると思う


 蒼騎君は普通そうに周りを見渡していたけど、あれが普通の世界


 「千花、アレに追い付かなくちゃね」

 「そうだね、アレくらい強くなくちゃ機士として生きていけないよね」


 追い付けなくても強くならなくちゃいけない

 「「強くなろう」」




 オォ~ソウキ!

 ボクはミカエル、日本大好きなアメリカ人。アメリカでギアを見て機士を目指したんだ


 故郷を離れてチョット寂しいけど日本に来れて良かった。ソウキはクミテ?をしているのを見てニンジャだと思ったよ。ギアの操縦が上手かったからタダモノじゃないと思っていたけどニンジャだったんだネ!

 積極的にボクに話しかけてくれてとってもベストフレンドだ

 ボクも機士として負けないよ!




読んでいただきありがとうございました

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