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マニギアード~ゼロの機士~  作者: 白峰 黒夜
2章 見習い機士の訓練編
21/61

15 謝ることの大切さ

レースはさせない

ハプニング

レース1位は

 レースはタイムアタック形式


 ギアごとに計測可能でギアが出てきた場所がゴールになった。もちろん順番は最後にさせていただきました


 理由は相変わらず激遅い歩き(スローモーション)をしてたからだけど、結構練習になる

「おぉ…揺れる」

 姿勢制御(オートバランサー)はある程度だけど作動している。それによってギアが動かせてると言える


 無かったら相当難しいと思う。それが作動するけど微妙に意味がないのがスローモーションだ


 他の人が変な目で見るくらいフラフラする。コレは補助に頼らないバランスをとる練習になる。操縦席にはアームが2本あって文字通り(アーム)のコントローラだ

 腕でバランスをとる、ほぼ人間と同じ動作で出来る。物凄く大きいけど


 俺のモットーは『とりあえず1回、限界を超えてみる』

 よく言われるが一長一短で欠点とも言われる


 人と同じ事をしても自分に合うとは限らない


 昔の日本は同じ様にやれが一般的だったらしいけど、今ではあり得ない発言だ


 個性を潰す時代は終わり世界は変わった


 俺の個性はギアだった、それだけだ

 よし、と言うわけでスローモーションは終了して順番を待ってたら

 「君は競争させないからね」

 と釘を刺された


「…わかりました」

 いいもんいいもん…ウジウジとギアで歩いてゲートまで帰った、隣を駆け抜けていくギアを恨めしそうに見ながら帰ったけど…ポイントが貰えていた


 メッセージとともに

 貴方はとても速く走れていたのでレースに参加させませんでした。他の騎士を向上の為に外させていただきました。


 学生に謝罪する教官

 昔は…今でも時代錯誤の古い企業はナメられる?とかで謝らない人は多いそうだが、ここは違う。悪い事をしたら謝って当然だ


 俺が腐るのをよしとしなかっただけかもしれないけど…


 タイムアタックの結果は通路で張り出された。当たり前に俺の名前は無かったけど空が3位に入ってた

 俺の真似して遊んでた?から何となくコツは分かったのかもしれない


 後ろから肩を組まれ

 「はっは~、3位に入ったぜ!ありがとよ」


 空流の感謝だ

 「お礼は肉で良いよ」

 見返りはお肉で良いのだ。冗談だが今度なと苦笑しながらガレージに消えていった


 ポイントはこんな感じで貰えるんだな、訓練とかテストとか…

 いまだにポイントはロックされていて使えない


 いつ使えるようになるんだろう…と考えながらシェルとインナーを着替えた

 ちょっと堅めなので解放感がある、全裸にインナーで重ねてシェル。

 薄着だけど性能は確か、普段着には向かないけど


 脱いだらガレージのシャワー室に直行

 本当に便利だよな~と開けたら…このはが…が…じゃねぇ!


 「ゴメン!「あの…」」

 慌てて閉めても遅い、あれか!お約束か!まさかのシャワー室は1個か!パニック


 やっちまった…

 俺はインナー着てたし、下も履いてた

 このははタオル1枚で…イヤイヤ忘れろと頭を振りながら扉の横に座る


 シャワーの音がした

 マジで謝らないと…後悔でいっぱいだ


 ギアで調子のって浮かれてたか?…

 気が緩みすぎだろ、女の子と組んでんだぞ…


 シャワーの音が止まると、少しして出てきた


 「ゴメン!」

 飛び上がり頭を深く下げた、ビンタを食らうのは承知の上で待った


 「蒼騎さん…どうかしたんですか?」

 思いがけない反応が返ってきた

 頭をあげてもう一度

 「えっ?あっ、イヤシャワー室開けちゃったじゃん。だからゴメンナサイ」

 頭を深く下げる


 さぁビンタ来い!俺は悪いことをしたんだそれくらいの罰は受ける!


 …やっぱり何も来ない

 くすくす笑う声さえ聞こえてくる、ゆっくりうかがうと


 「大丈夫ですよ?小さい頃から仲良く一緒にお風呂入ってたじゃないですか、それにパートナーですから気にしないでください」


 小さい頃だけで今は入ってないのですが…それに色々成長しましたし


 「いや…一応男女だから…」

 「大丈夫ですから」

苦笑されて、それだけで済んだ。パートナーで済ませて良いものか…うーん


 あまり気にしてないなら無理に蒸し返す必要はない。メリハリは大事だし、二度同じ事をしないように注意する。これ大事


 と言うわけでシャワー使って帰る事にした。このはが使った後とか考えない事に集中したのは…無駄だった


 このはは一緒に帰るためにガレージで待っていてくれていた。

「じゃぁ帰りましょうか」

「お供いたします」

俺の冗談で笑ってくれた


 ギアの事を話ながら帰った

 ギアレース、2位 玖条 このは


 空と5秒違いだった

 「上手い人がいるなら、真似して自分に合わせちゃえば良いんです。いつも言ってるじゃないですか」

 このはに胸を張って言われたけど、空より速いと思ってなかった


 俺の操縦するギアをずっと見て真似ていた人が空の他にもう一人いた。俺の場合は、たまたま上手く動かせただけ


 腕の長さ、腕の長さをしっかり確認している人は意外と少なかったらしい。

 データでリンドブルムは高さ約24m、幅は約7mらしい


 自分の機体のデータはしっかり確認しまくってた

 このはいわく

 「穴が開きそうなほど、データとギアをよく見比べていた」だそうだ


 それをマネしてみるとイメージがしやすくなっていたと言う事。大きくなった分、若干の誤差はあるだろう

 だが百聞は一見にしかず


 このはのギアは『シルフィード』と名付けられてる

 風の精霊と教えてもらえた、細めでスピード型っぽい?気がする


 空のギアはリンドブルムとほぼ同じ形だったし、名前は聞いてなかったけどバランス型だろう


 『ジョイントのカスタマイズだけ』で俺はアレだけ速く動けた。このはが慎重だっただけで俺みたいに無謀な動きをすると俺より速いだろう


 些細だが大きく変わる。『ギアだから全て同じ』なんて言えない、十ギア十色だ


 自分はギアの操作が一番上手い!なんておごっていたら足元を救われて当然だ

 俺が上手かったらぶっ飛んでないだろうし


 レース1位は10秒違い…

 ミカエル・スミス

 

 上手いと思って見ていたギアで留学生だったらしい



読んでいただきありがとうございました

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