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マニギアード~ゼロの機士~  作者: 白峰 黒夜
2章 見習い機士の訓練編
20/61

14 才能の目覚め

ギアはすごい!

人柱になりました

ギアレース

 ギアの凄さは乗ってみて初めて分かった。まだ大した改造してないのに、こんなに動ける


 面白くない訳がない


 正直、動きすぎてめっちゃ怒られました


 姉さんにまで怒られるとは…アドバイスも貰ったけど

 「慣れてくると動きたくなると思うけど思いっきり走っちゃダメだからね、一定が大事よ」


 忠実に守って1時間、飽きた

 どうせなら凄くゆっくり歩こう


 おぉ?!難しい!倒れそう

 コレはチャレンジのしがいがあると言うことで昼前までやってたらギアから降りた時に変な目で見られた


 確かに歩くのもおぼつかないようなゆっくり歩いてたからな…

 なんだコイツまともに歩けねぇのか?とすら思われてそう


 そしてギアから降りてくる汗だくな人達、そんなに動かなくね?

 とシャワー室が満室になったらしい


 空と陸には「何で二人は汗だくじゃねぇんだ…」とぐったりして言われた。タオルでふける程度の良い汗かきました


 ギアには制服を入れておけるスペースがあったので入れておいてガレージまで戻る時間の短縮ができた

 戻ったら戻ったで着替えればよかったし


 お陰で学食はガラガラで、このはと二人ゆっくり食べながら皆を待った

 俺はステーキを、このはがオムライスだった


 ナノマシンのお陰か疲労は抜け始めていたらしく、空に質問攻めにあった

 「何であんなに早く動けんだよ!チートか!」

 「ジョイントと座席しか改造してないぞ」

 と聞いた瞬間端末で脚部ジョイントの改造申請を送っていた。空が節約組だったとは意外だ

「そうか、関節があったか」

なんか納得したらしい


 俺みたいに無謀にも全部使ったバカはいなそうだ

 このは…は全部使ってたけどバカじゃないからな!、と誰に言うわけでもなく弁解した


 俺のギアの走りを見たのは30機位しかいない、他はバテてたりぶっ倒れたギアばかりだった


 俺もジャンプしたときは倒れるかと思ったけど、意外と楽しかった


 次は全員慣れたので走ってみようと言うことになった。大多数の人に俺はチラ見された、あんな歩き方してればな…


 皆俺を気遣ってくれてるんだね!と自虐してると、教官のギアに呼ばれた

 「来栖君、君が最初で良いかな?今度は全力で走って良いわよ」


 えっ!良いの?

 多分目に星が浮いていたと思う、だってさっきは怒られたのに全力許可ですよ!?

「本当に良いんですか?」

「許可します」


 では!グッと構えて思いっきり飛ぶ

 ドッーン、という音と共にロケットスタート。

 ぐんぐん進んでいる時速にして130位、これくらいで良いかな?と思って止まろうとした瞬間


 ズルッ


 ん!?足が滑った!!!!!

「うおわぁぁぁぁぁぁっぁあ!!!」

 ドッ!ガッ!ガグーンと盛大に吹っ飛んだ

 グフッ…地味に衝撃がくるんだな…とシートに吊られていると全体に連絡が入る

 「あのようにカスタマイズしていないのに加減しないと、盛大に吹っ飛ぶので注意してください」


 人柱かよ!と思いつつも吹っ飛んでみて、ちょっと感動した。芸術的な倒れ方をしている

「ひでぇ…」

「危ないな…」

 俺の吹っ飛び方に怯んだらしく、皆スピードを出さなかった


「コラッ!加減しなさい!」

 しかーし!俺は違う!その後、3回ほど吹っ飛び怒られた。でも、3回吹っ飛んだだけあって結構なスピードで走れるようになった


 通信で遊ぶ余裕が出てくる程度には

 「空~遅くね?」と煽ったりしてる


 「くっそぉ~!無理だ!なんか違う!」

 やっぱりこれがジョイントのカスタマイズの効果らしい

 空も端末でピコピコしてたから明日には俺より速くなってるかも…

 よし、もうちょいスピード出せるようにしようとした瞬間

 『マスター、シェルがへこみます』

 「ごめん…楽しくて、つい…」

 ノワールに怒られたと思ったら違った


 『いえ、もう少し姿勢を低くすれば倒れた時もダメージを抑える事ができます』

 まさかのアドバイスだった


 ちなみにノワールはギアの動作補助はしてくれていない、と紫苑姉さんに言われた。だから吹っ飛ぶわよとも…言われたが試しちゃうよね


 アレだけ吹っ飛べば補助が無いのは確定だけどね


 戦闘支援型のAIらしく搭乗に最適なスタイルを解析、提案してくれる


 それであのアドバイス

 試さないわけないよね~って事で…構えてダッシュ!さっきより低く!スピードが上がる飛んで着地


 さっきより安定していた、人体とはやっぱり動かし方が違うな


 軽く歩くだけで時速20km位は出るし、今走れる全力で時速140km位まで出せた


 う~ん…スゴいよな、感慨深い

 教官が皆を集めてチラッとこちらを見て言った

 「では…皆さんで競争をしてみましょう、1等~3等には50ポイントのプレゼントです」


 …俺のせいですね、こんなに動けると思ってなかったよ!ポイントで競争心と向上心を上げる…


 でも、やるからには1等を狙う!

 いや、待てよ?集団で走るのって障害物競争っぽくなるんじゃ?とか相変わらず脱線していく…



読んでいただきありがとうございました

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