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マニギアード~ゼロの機士~  作者: 白峰 黒夜
2章 見習い機士の訓練編
19/61

閑話休題3 親友

親友の選択

俺のヒーロー

追い付けねぇんだけど!

 蒼騎が軍校に行くと言った時、俺らは正直驚かなかった。ギアバカだったし戦争の経験者だったからかもしれない


 ギアを見る時の目、今でも思い出す

 ついつい笑っちゃう熱烈な執念?と言えるほどの眼差し


 このはっちの事を見てる時と全く同じうっとりとしてる目、ガキの頃から変わらない

 「このはっち」と言ってるのは彼女を尊重してるから『ちゃん付け』は馴れ馴れしすぎるし蒼騎の彼女だし…


 彼女だよな?


 二人は親友で蒼騎(ソウキ)は冷静な炎、(リク)は優しい大木って感じ、俺は気まぐれな風って感じ


 全く違うが不思議と気は合って3人でよくつるんでた


 俺と陸は、よくあるイジメのターゲットだった

 蒼騎もそうだったけど、自分から何もやり返さなかった。でも俺と陸の時は違った


 まさしく炎のごとく怒った

 馬乗りになってイジメっ子達は殴られた、教員は役立たずで見て見ぬふりだった


 蒼騎が助けてくれたのが切っ掛けで仲良くなったと言える。強いのに何でやり返さない?と聞くと

 「バカを相手にするのが嫌いだから」


 面倒くさがりではなかった

 大人みたいな事を言っていたが蒼騎は大人だった、戦争にあって変わったんだと思う


 自分は良いけど他人がイジメられているのは見ていられない、蒼騎にとってイジメは戦争と同じだった


 つまらないことで戦争が起きる

 関係のない人が死ぬ


 正直アイツを尊敬してる



 ギアを操作しながら思い出していた

 「くっそぉ~!何でアイツはスイスイ動けるんだよ~…」

 追い付けねぇ!必死に歩いているけど微妙に離れていく


 イメージは得意だ、だが追い付けねぇ!このはっちも蒼騎に追い付けてない


 あのギアバカ…コツ教えろ!

 と思うと止まった。ん?と思うと前のギアが倒れた。そこに教官のギアが飛んだ。


 その後がまた驚きだった

 ギアの背中が光始めて光が消えた


 なんだアレ?そう思っていると、また歩き出した。さっきより早く…ドンドンスピードを上げていく走ってる、そしてブースターが光ってジャンプ


 無理、アレは無理だわ。昼に聞こう歩きだすとシルバーウィッチが降りて来た所だった


 姉さんと言ってたから誉められてると思って近づいていくと、めっちゃ怒られてて笑っちまった


 歩けって言われてるのに走ってジャンプ、そりゃ怒られるわ


 と思ってアイツの動きをイメージして歩いてみる。アレ?さっきより動きやすい!?そうか!アイツは教官のギアの動きを見てたのか


 発見を試さずにはいられない

 歩く、スピードを上げていく走れた!

 「倒れると危ないからスピードを下げてね」


 注意された…隣に近づいて来た陸に笑われた

 でも一定のスピードを出して走れるようになった

 そこからは微妙に分かりにくい位スピードを上げていった


 さっきの蒼騎のスピードより遅い…

 くっそぉ~何が違うんだ~!

 後に関節をカスタマイズしたと聞いて節約してたオルニウムを足の関節全部に使ったのは言うまでもない


 次第に走れるギアが増えてきた、30以上は横を通りすぎていく。倒れるのも結構いるけど、昼までにはぎこちないのもいたが全部のギアが走れるようになっていた


 蒼騎は単独で爆走していて何度か怒られていた

 慣れると抑えるのが難しくなる

 昼食1時間前は更にゆっくり歩く練習をしていた


 走ってるギアに変な目で見られていたのも言うまでもない


 蒼騎の良い所は物の見方が違う所だ

 

 ギアで言うと慣れると抑えるのが難しくなる、から敢えて抑える。抑える事はいずれ出来ないといけない事で繊細な作業に使えると言うことだ

 (蒼騎の受け売り)


 なら最初から扱えれば良いじゃん、ってことらしく目から鱗な事が多い


 『常に先を読む』『バカを相手にしない』『相手が理解できないのはレベルが低すぎるから』


 よく言うセリフだ、俺も心掛けてるけど蒼騎のレベルが高過ぎて、と言うより応用力がありすぎて追い付けねぇ!


 このやり方じゃ合わないからココを変えて他はそのまま…を繰り返して最適化


 蒼騎の真似したりするとよく言われた

 「俺に合わせて組み立てただけだから多分空は少し変えた方がもっと楽かもよ?」


 最適化し過ぎててどこ変えて良いか分からん


 ギアはがんばるよ、アイツに背中を任せてもらえる程度には強くならなくちゃいけないからな


 ギアでゆっくり歩く真似をしながら思う



 やっぱ追い付けねぇ!


読んでいただきありがとうございました

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