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マニギアード~ゼロの機士~  作者: 白峰 黒夜
2章 見習い機士の訓練編
16/61

11 ギアだけではダメ

パーツの換装中

自爆死に注意

武器を見極める



 換装までは一番時間が掛かる搭乗席。深い場所にあるので、どうやっても分解に時間がかかる


 関節部だけのカスタマイズだけど意外とワクワクしている。男にとって改造は心踊るものだ


 どんどん自分だけのギアに成長していくと思うと思わず笑みがこぼれてしまう…おっと平常心、平常心…


 後はオートメーションに任せて作戦室に戻ると教官、博士、紫苑姉さんが集まって話していた。クラスでは俺達が1番のりだったようだ

 「あら、早かったですね」

 教官は少し驚いていた。

 「当たり前です。彼は優秀ですから」

 意味もなく胸を張って答える紫苑姉さん、親バカならぬ姉バカか…気恥ずかしいよ

 

 隣の博士は面白そうに俺に近づいてくる

 「どうしてあのカスタムなんだい?」

 とても興味深げに聞いてくる

 「操縦するので極力疲労することは避けたかったので」

 と答えて思う、アレ?何も言ってないけど…

 そう答えると満足そうに頷きながら去っていき、思い出したように戻ってきた

 

 あのモニターにはサーバーが繋がっていてボクだけが見る事が出来るんだと教えてもらった。監視カメラはないから安心してね…と

 

 変な事しても大丈夫だよと、からかわれたのだと気づく

 しませんから…

 

 自主性を重んじているからこそだ

 ガレージはそもそも搭乗者以外は入れないのでカメラは必要ない

 念のためモニターだけはデータを収集するようだ。『変なカスタマイズして死亡』なんて事がない用にだ

 

 少し経つと皆戻ってきていた

 今日は学生食堂でハヤシライスを食べた、このはがハヤシライスを熱心に見ていたが食べたかったらあげたのに…と思いつつ昼食をとると、次は修練場に移動した

 

 見学の再開だ

 しっかり、でも焦らずに確実に覚えてもらう。そんな見学方法だ

 ギアを操縦するが、それだけじゃ搭乗していない時に機士は無防備だ

 それに個人の技能がギアに反映されるので武器も似る

 

 修練場では先輩方が各自訓練をしている

 皆が機士だ、色々な武器がある

 剣、槍、斧、銃剣、レイピア、サーベル、見えるだけでコレだけある

 もしかしたら鉄扇とか変わり種もありそうだ

 

 今までのパターンからして、武器をよく見て選んでくださいね

 言われそうな気がして、このはと見合い苦笑した

 

 「では、武器をよく見て選んでくださいね」

 やっぱりか!皆思ったようだ

 

 新入生用の武器の部屋、色々見てもどうせコレしか使えないし

 『刀』

 切っ先がちょっと変わっていて幅が広く直刀に近い、と思って持ってみると

 「選んだら端末を近付けて保存しておいてくださいね。ガレージで製作されるので、その時に形を変えます」

 

 これはただの見本らしい、だからこんな適当な形してんのか…

 若干あきれるが一応、基本の形は保っている

 

 登録すると端末に素材が表示された

 端末でも操作出来るのかよ…と操作してると換装の進行具合まで分かる

 …ガレージにいる必要ないんじゃ?

 と思ったらメインモニターほど設定の項目が細かくないのでガレージにいた方が圧倒的に作業もはかどる


 と…話はズレたがチタンとマグネシウムがあったので選んでみた

 目の前の刀の重さが変わって試し振りができる。恐ろしいほど軽い


 ここである程度試せるようだ

 重い方が良かったり、軽い方が良かったり個人の好みだ

 

 オルニウム70%の最高品質仕様の武器が配布されるようだ

 コレから一生使う武器になるはずなので皆時間をかける


 最初に選んだ武器があうとは限らないが、武器を使い自分を守れてやっと下級の機士になれるのだ


 このはが選んだのは銃と剣の二つ。武器は後から増やす事も可能で、その時はポイントが必要


 遠距離武器と近距離武器を選ばなければいけない

 刀は迷い無く選べたけど…


 銃を一丁選ぶ…選ばなきゃダメなんだけど…うん本当に分からん

 何選べばいいんだ?基準がまったく分からない

 う~う~唸って悩んでいると

 このはが寄ってきてアドバイスをくれた

 「蒼騎さんは中距離から遠距離の狙撃に使える物が良いと思います」


 訓練ではレンタルもあるので、いざという時は借りれば良い

 

 だが使いなれている方が練習も出来るし力を発揮できて良い

 「これ…かな?」

 スナイパーライフルと言うには少し短めな物らしい、分からないし持った感じもしっくり来る、これでいいかな

 端末に登録して見本武器室からゾロゾロと出て


 先輩機士の訓練、模擬戦を一通り見て今日の講義は終わり

 詰め込みすぎず少し物足りないくらいの授業内容でもう少しみたくなる、これが狙いか。戦う本能があるのかな、ウズウズしてしまう


 課題としてガレージに帰って武器のデータを入れて形と重心を決める

 製作が開始される

  

 一本はデータを入力しデザインを決めると本物の刀ができる

 

 もう一本は模擬刀で殺傷能力は皆無


 この模擬刀は見た目は細長い鉄板だ

 重さは本武器と同じ幅で剣型は先が平らに潰されてる

 

 衝撃が加わった時に軟化する特殊素材で作られていて塗料が染み出て剣筋が付くようになっている

 

 お前は切られたんだ


 そう言う緊張感を持たせるためだが実際に切るわけにいかない為の措置だ

 

 と思ったが現在はギアのカスタマイズでフル稼働中なので明日の朝には出来て、武器は個人の保管庫に収納される


 予定だ…あくまで予定だ


 武器も扱えて一人前ギアに頼りきるのも問題なのだ


 実際の問題としてギアが狙われた事もあったのだ

 これほどの戦力、各国が欲しがらないわけがなかった


 日本は非核原則が存在し、核兵器を保持していない

 世界に宣言されていないがオルニウムによって放射性物質の完全な封じ込めが可能になった


 核兵器の変わりの兵器

 それがマニギアードだった



読んでいただきありがとうございました

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