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女神に誘われ異世界へ  作者: 新垣すぎ太(sugi)
第8章 フライユ伯爵の後継者
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08.13 十八歳の肖像 前編

 シノブ達は、フライユ伯爵領の中心である領都シェロノワへと戻っていた。決戦の日から二日経った12月23日。彼らは、慌ただしく事後処理をしている最中であった。


 シノブ達メリエンヌ王国軍は12月21日の早朝にガルック平原でベーリンゲン帝国軍と対決した。両軍が衝突する直前、フライユ伯爵家の継嗣グラシアンの裏切りが発生し、一時は敵の手にガルック砦が落ちた。そして、彼と帝国の騎士団は都市グラージュを急襲した。

 だが王国軍はシノブの魔術を見せつけ、昼には砦を取り戻した。更に砦奪還の直後、シャルロットに呼ばれて魔法の家でグラージュに転移したシノブ達は、王太子テオドールを救出し砦へと避難させた。

 グラージュでは、大将軍ベルノルトはシノブの槍に(たお)れ、グラシアンと将軍エグモントはベルレアン伯爵コルネーユに討ち取られた。そして、フライユ伯爵クレメンは自決した。


 わずか半日の出来事とは思えないほど二転三転した事態。その上、グラージュを取り戻した後もシノブ達は深夜まで事後対応に追われた。

 残存兵の掃討、フライユ伯爵領内の各都市に伝令を派遣し後方支援の部隊を再編成、それにフライユ伯爵家の家臣達を武装解除し監禁。決戦の疲れも残る中、これらを当日中にやりきった王領軍とベルレアン伯爵領軍は、疲労の極地に達していた。

 だが、それで終わりではない。翌22日は、残敵掃討の済んだ都市グラージュに王太子を迎えた。最前線のガルック砦にはマティアスを司令官とする駐留兵を残した。金獅子騎士隊の隊長で子爵でもある彼は、当面の間ガルック砦を王領軍の直轄とし、そこを守護する。

 その一方で、軍務卿エチエンヌ侯爵の嫡男シーラス・ド・ダラスの率いる一隊により、王太子テオドールはグラージュへと帰還した。

 彼は、フライユ伯爵家が先代伯爵の妻アルメルを残し全て死亡したという報告を、沈痛な表情で聞いていた。だが、王太子らしく決然とした態度で、アシャール公爵と共に総司令部の建て直しに取り組んでいった。


 そして今日23日。王国軍の主だった者は領都シェロノワへと帰還した。

 グラージュには、シーラスを(かしら)とする一団を残した。都市を管理するフライユ伯爵家の家臣は主と共に自決している。そのため、統治の空白が生じていたからだ。

 一方、王太子テオドールとアシャール公爵を中枢とする王国軍は領都シェロノワへと急いだ。もちろんシノブを含むベルレアン伯爵家の者も、その中にいる。


 彼らは今日、領都シェロノワの大神殿でフライユ伯爵クレメンと彼の家族達の葬儀を執り行うのだ。

 この世界では、アムテリアを主神と崇める者達が殆どである。創世の神としてアムテリアを最高神とし、六柱の従属神がそれに従う。アムテリアや従属神には、それぞれ象徴となる事象や得意とする事物がある。死や葬儀に関しては、夜や闇の神とされるニュテスの領域であった。

 ニュテスを含む七柱の神々は、全て平等に神殿で祭られているので、葬儀に関しても神殿にある葬祭殿で執り行うのが一般的であった。地方の小神殿であれば、葬祭殿などが別れていないため、慶事も弔事も主神殿で執り行う。だが、大神殿ともなれば、専用の葬祭殿がある。

 そこでシノブ達は、シェロノワの大神殿に付属する葬祭殿へと集まっていた。朝から小雪が舞う天候であり、大神殿や葬祭殿も白く雪化粧をしている。全てを覆い隠す天からの贈り物。それは、反逆者であるクレメン達を優しく包む白布のようでもあった。


 冷え込む葬祭殿。祭壇に向かって神官が鎮魂の祈祷を行う中、その後ろに並ぶ喪章を付けたシノブ達も黙祷を捧げている。

 フライユ伯爵クレメン、その妻アンジェリク、継嗣グラシアンと妻オルタンス。そして、自決した家臣や侍女達。葬祭殿での葬儀の対象となったのは、彼らであった。

 ベルノルトを始めとする帝国兵や、命を落とした王国兵は、都市グラージュで葬っている。そんな中、フライユ伯爵達の葬儀を領都シェロノワで行うのは、この地や領内に彼らが裏切りの末に落命したことを宣言するためでもあった。


「……シャルロット、大丈夫か?」


 シノブは、隣で立つシャルロットの体が僅かに傾いだと察し、その手で支えた。ここ数日、彼女は眠る間もないほどの忙しさであったらしい。

 侍女であるアンナ達は無事に避難していた。そして彼女達は、戦の終結と同時にシャルロットやシノブの下へと戻っていた。シノブは、そんなアンナ達から、シャルロットが睡眠時間も削って事後処理に駆け回っていたことを聞いていた。

 そんな経緯もあり、彼はいつも以上に彼女に注意していたのだ。


「ええ……大丈夫です。ありがとうございます」


 幸いシャルロットは僅かに貧血を起こしただけのようだ。姿勢を整えた彼女はシノブに柔らかな笑みと共に謝意を伝えていた。


「無理しすぎなんじゃないか?」


 シノブは、シャルロットに(ささや)いた。

 総司令部にいた司令官級の軍人で、無事脱出できたのはシャルロットだけであったらしい。

 後方だけに総司令部には、将官といっても作戦参謀や主計や補給を担当する者が多かったようである。彼らは身体強化も得意ではなく、騎士鎧も身に着けてはいない。それ(ゆえ)、多くはフライユ伯爵やその家臣の奇計に命を落としていた。

 したがって、生き残った者は、王太子とその護衛の騎士達が殆どであった。


「……他の者にはわからないことがありましたから」


 シャルロットも、どちらかといえば護衛としての立場であったが、王太子テオドールを除いては生き残った将官で最高位であった。そこで、グラージュの事後処理は彼女を中心に行われていたのだ。


「ああ、もうそろそろ終わりのようだ」


 シノブが言うとおり、神官の祈祷は終わりの一節を迎えていた。神官は、朗々と闇の神ニュテスに死者を安らかな眠りへと(いざな)うように願い奉り、そして、いつかアムテリアにより新たな生を授かるように祈念していた。

 シノブも、フライユ伯爵やグラシアンが安らかな眠りにつき、いずれは幸福な来世を迎えるよう、祈りを捧げた。



 ◆ ◆ ◆ ◆



 反逆者とはいえ、フライユ伯爵はこの領地の主であった。そのため、その葬儀は盛大に執り行われた。どうやら、メリエンヌ王国では死者を鞭打つような風習はないらしい。もしかすると、このような風潮は慈悲深いアムテリアの教えによって形成されたものなのかもしれない。

 領都シェロノワは、捕縛された家臣の代わりに王領軍やベルレアン伯爵領軍が統治を代行する有様であった。しかし、王太子テオドールと先代フライユ伯爵の妻アルメルの名で領民には一部始終が伝えられたためか、シェロノワには大きな混乱はなかった。

 それを聞いたシノブは、暴動などが発生しなかったことに安堵していた。彼も、戦を終えて精神的に疲れていた。それゆえ、これ以上の争いは見たくなかったのだ。


「明日はゆっくりしよう! 流石に、このまま働いていたら倒れてしまうよ!」


 葬儀が終わった夜。フライユ伯爵の館で体を休めるシノブ達に、アシャール公爵は立ち上がって宣言した。その口調は普段と変わりはない。だが、どこか疲れを感じさせる彼の発言に、シノブ達も深く頷いていた。


「それでは義伯父上、失礼します」


 シノブは、彼の言葉に従い休もうと立ち上がった。

 彼だけではなく、ベルレアン伯爵やシャルロット達も席を立った。普段であればシノブとの会話を楽しむ彼らも疲労を隠せないらしく、それぞれに割り当てられた部屋へと引き上げるようだ。

 ベルレアン伯爵やシャルロットは、シノブ同様に王太子テオドールやアシャール公爵に退室の意を伝え、サロンから歩み出て行った。


「おっと、シノブ君! ちょっと来たまえ!」


 伯爵達と同様に自身に与えられた部屋に去ろうとしていたシノブを、アシャール公爵が呼び止めた。


「何でしょうか?」


 シノブは振り返り、アシャール公爵の顔を見つめた。


「もうちょっと、こっちに!」


 公爵が手招きをするので、シノブは不審に思いながらも彼へと歩み寄る。


「……シノブ君、シャルロットへのプレゼントは用意しているのかね?」


 アシャール公爵の側によると、彼はシノブへと耳打ちする。


「あっ!」


 シノブは、思わず声を上げた。二日後の12月25日、それはシャルロットの誕生日であった。激闘に続く激闘。そして、その後は戦後処理に追われていた。それに、そもそも彼女の誕生日までに戦が終わるとも思っていなかった。そのため、彼は失念していたのだ。


「……やはり、そうだったか。まあ、あんなバタバタしていては仕方ないがね」


 アシャール公爵は、予想通りだ、と言いたげな顔をしている。


「おそらく、シャルロットも疲れているだろうから、明日は休むだろう。軍にも休養を与えないといけないし、最低でも25日中はここに留まるよ。

もちろん後始末は我々がやる。大活躍した君にそこまで頼むのも恥ずかしいからね。

だから、何か考えておきたまえ」


 公爵は、さらにシノブの耳元で(ささや)いた。


「ありがとうございます。ですが、何故(なぜ)そこまで?」


 シノブも公爵に釣られたのか、小声で礼を言う。既にシャルロットは退室しているので普通に話しても良いはずだ。しかしシノブは、なんとなく声を潜めていた。


「かわいい姪のためだからね。今だけは二人で仲良くするのも良いんじゃないかな、と思ったのさ。

望んでもいない活躍をさせてしまった、お詫びでもある」


 アシャール公爵は、意味ありげな視線でシノブを見つめる。

 シノブは、彼が言いたいことは何だろうか、と訝しく思った。自身が活躍しすぎたことの詫びだと公爵は言う。シノブは、己を後継者と定めたようなフライユ伯爵の遺言を思い出し、眉を(ひそ)めた。


「……余計なことを言ってしまったかな。でも、折角の誕生日だ。ちゃんと準備しておくんだよ」


 アシャール公爵は、そう言うとシノブの肩を叩き、入り口のほうに押しやった。シノブは、どことなく物憂げな彼の様子に引っかかるものを感じながらも、そのままアミィやイヴァールと共にサロンを退室した。



 ◆ ◆ ◆ ◆



「アミィ、義伯父上の言う『お詫び』って何のことだと思う?」


 館の右翼三階にある自身に割り当てられた貴賓室に上がったシノブは、アミィへと尋ねかけた。

 アルノー・ラヴランやラシュレー中隊長、ジュストなど護衛の騎士達やイヴァールは控えの間に下がり、貴賓室の居間には、彼とアミィしかいない。


「この領地のことでしょうか?

でも、王女様のこともありますし……後は他国や神殿かもしれません」


 ソファーにシノブと向かい合わせに座ったアミィは、小首を傾げながら答える。彼女にも確信はないのか、頭上の狐耳は僅かに少し伏せ気味である。

 アミィも、戦場で抜きん出た活躍をしたシノブが何らかの形でフライユ伯爵領の防衛や帝国への対応に関わるだろうと思っているようだ。だが、王女セレスティーヌを娶る話が再燃しそうだとも考えているようである。

 外見年齢10歳くらいのアミィが首を傾げている様子はとても可愛いらしい。しかし、彼女が口にする内容に、シノブにはその愛らしさを鑑賞している余裕などなかった。


「他国や神殿って、活躍しすぎたってこと?」


 シノブは、アミィの返答に困惑した表情をみせた。彼は、フライユ伯爵領と王女セレスティーヌのことは頭にあったが、他国や神殿への影響までは考えていなかった。

 今更ではあるが、シノブは戦場で使った魔術を振り返った。広範囲への水流魔術、魔力障壁での斜路形成、幅100mを優に超える岩壁、魔力干渉での奴隷解放、城壁を消失させるレーザー。どれも、常識外れの出来事だろう。


「はい。やはり、加護の強さが問題になるかと。今までは、大神官殿しか知らなかったので押さえが利きました。しかし、これだけの偉業であれば加護を察知できなくても、答えに辿(たど)り着くと思います。

突然この地に現れたのだって、ミステル・ラマールが突然姿を現したのと似てますし」


 アミィは、その場合は他国の王家や神殿も興味を示すだろう、と続けた。

 メリエンヌ王国の初代国王エクトル一世が、まだ都市国家の貴族であった頃に、突然神託と共に姿を現した聖人ミステル・ラマール。その正体はアミィと同じ神の眷属である。

 そして他国の建国王も、同様に神の使徒の助力を得ていたらしい。それ(ゆえ)新たな聖人の誕生は、それらの国の注意も惹くと予想される。


「う~ん。とはいえ、力を隠してやり過ごすこともできなかっただろうしね」


 戦場では、多くの兵士達が倒れていった。シノブはそれを忘れてはいない。

 戦いから二日過ぎた今、シノブは自身の行動を振り返る余裕を取り戻しつつあった。もし、最初から大々的に魔術を使っていれば、もっと兵士達を救えたのではないだろうか。それに、グラシアンの反逆を事前に防ぐ方法はなかったのだろうか。時折、そう考えるのだ。

 もちろん、自身の力だけで何でも解決できると思うほど自惚れてはいない。しかし、他にも遣り様があったのではないか。そんな自責の念が、彼の心に存在するのは事実であった。

 そして、そんな思いを(いだ)くシノブは、保身のために彼らを見捨てるくらいなら、素直に聖人として祭り上げられるほうがマシだと思ったのだ。


「幸い、シャルロット様のことはアムテリア様も認めていらっしゃいます。ですから、無理に引き離そうとするなら、そのことを神託として伝えれば良いと思います。

こちらから明かす必要はありません。でも最後の手段として、聖人として認定された上でシャルロット様を伴侶として宣言する、という手もあります」


 この世界では神官も妻帯しているから、聖人が結婚してはいけない、という考えはないらしい。むしろ、第二第三の夫人が現れかねないが、当初心配していたようなシャルロットと引き離される事態は避けられるだろう、とアミィは言う。


「なるほどね。まあ、そのあたりは王都に行ってからの出たとこ勝負か。おそらく王都に凱旋することになるだろうし、行くのは避けられないよね。

ところで、シャルロットへのプレゼントなんだけど……」


 シノブは、シャルロットと共に生きることができそうだと知り、少し安心した。そこで、彼はシャルロットの誕生プレゼントへと話題を変えた。

 本来なら恋人への誕生プレゼントを他の女性に相談するべきではないだろう。しかし、アミィはシャルロットと同じく、アムテリアからシノブを支えるように、との言葉を授かっている。そして、シノブも彼女を誰よりも信頼している。

 それ(ゆえ)、シノブは素直に相談することにしたのだ。


 それに、シャルロットの誕生日は二日後の25日である。しかも、今日は既に夜も遅い。実質、明日一日で準備しなくてはならないので、なりふり構っていられない、という事情もあった。


「そうですね……お店に買いに行くのは難しいでしょうしね」


 相談を受けたアミィであったが、すぐには答えが出なかったようだ。フライユ伯爵達の葬儀を行ったばかりでもあり、彼の領都であるシェロノワで高額な品を買い漁るのは避けるべきであろう。理屈の上では問題がないが、感情面で住民を刺激しかねない。

 それに、王領軍やベルレアン伯爵領軍にだって戦死者はいる。戦勝したとはいえ、婚約者の誕生日を大々的に祝っている場合でもないだろう。


「……やっぱり、手作りでしょうか」


 考え込んだアミィは、しばらくしてからポツリと呟いた。


「そうなるよね……それも、道具や特別な材料がいらなくて、一日で出来るとなると……この前やったレーザーで描いた絵かな。でも、どうせならモノクロじゃなくてカラーに出来ないかな」


 シノブは、ミュリエルやミシェルに贈った革布にレーザーで焼き付けた絵を思い出した。繊細な画像ではあったものの、カラー写真を見慣れたシノブからすると少し寂しい気もしていた。特にシャルロットは見事な金髪の持ち主である。シノブは、可能であれば、その色彩を写し取りたかった。


「レーザーだけでカラー印刷は難しいでしょうね」


 レーザープリンターは、レーザー自体で印刷面に焼き付けるわけではない。レーザーによって変化させた電荷で、画料をドラムなどに付着させるのだ。

 スマホに入っていた知識で、それを知っていたアミィは、シノブに概要を説明した。


「むしろ、インクジェットのほうが原理的には楽ですね」


 続けてアミィはインクジェット方式の説明に移る。

 インクジェットプリンターは、凄まじく乱暴に言えばインクを霧状にして吹きつけるだけである。もちろん、微小な粒を指定した場所に正確に吹き付ける、という工程を無視してのことではあるが。


「でも、アミィの幻影ではインクを(さえぎ)ることはできないよね」


 シノブは、水魔術で霧自体を作ることはできるし、水を操作して噴霧することもできる。したがって、インクを霧状に噴霧することも可能であろう。だが、それではスプレーアートのようにシノブ自身が描くことになる。ある意味、誕生プレゼントとしては相応しくもあるが、シノブにはそこまでの技術はなかった。


「待てよ……アミィの幻影からは魔力を感じたよね……そうだ!」


 シノブは、アミィに魔力感知の特訓をしてもらったときに、彼女より遥かに大きい幻影の人物からも、その体と一致するように魔力が感じられたことを思い出した。


「アミィ! やっぱりアミィの協力があれば、何でも出来そうだ!」


「えっ! どういうことですか?」


 シノブは、アミィに晴れ晴れとした笑顔を向ける。対するアミィは、理由はわからないもののシノブが上機嫌になり、しかも自分を頼りにしているので、少し戸惑いながらではあるが釣られたように微笑み返した。


「アミィは最高だ、ってことさ!」


 突破口が見えたせいか、テンションが上がったシノブはアミィを思わず抱きしめた。そんなシノブの興奮が乗り移ったようで、アミィも満面の笑みを浮かべる。


「おい、そろそろ寝なくていいのか?」


 騒がしい居間の様子を不審に思ったのか、扉を開けて顔を出したイヴァールが見たのは、アミィを高々と掲げて喜ぶシノブの姿であった。


 お読みいただき、ありがとうございます。

 次回は、2015年1月10日17時の更新となります。

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