振替休日
書いてみた。
日曜に学校行事があったから今日は休み。ま、実質変わりはないけどさ、他の人が色々やらなきゃならない時に自由ってのは何だか優越感があるし。日曜のときは劣等感があったけどな。
というわけで、真っ昼間から大型書店の小説コーナーの前をウロウロしていた。
「何も見つかんねぇな・・・」
ミチアキは小さな声で独り言を呟いた。
特定のものを探しているわけではなく、表紙だけを見て読みたくなる、そんな小説を探していた。
別に無理して買わなくてもいいけど、持ってるやつ読み返せばいいし、でもせっかくここまで探したからな・・・。
見つからないというより何か違うんだよな、といった具合に様々な小説を手に取ってはスルーしてきた。
「はぁ・・・」
また今度探そう、と心の中で付け加えて出口へと向かった。
「うわー、出たくねー」
自動ドアの前でギラギラと輝いている太陽の光に嫌気がさした。
そして嫌々ながら涼しい店内から蒸し暑い店外へと場所を変えた。
あ、そうだ。ゲーム、何か良いやつないかな、久々にFPSをやりたくなってたんだよね。あそこの店でゲーム見よっと。
ミチアキは次の目的地を決めて、都会とも田舎とも言えない微妙な町を進んだ。
次の目的地を決めて町の小さな商店街を通っていた。道が狭いせいか歩道と車道の区別は無い。店はそこそこ並んでいるが、さっと見た限り歩行者は5人ほどだった。
ある家電量販店が、ガラスの向こう側に並べているテレビが目に入った。どこかの局のニュース番組を流していた。
ヘリで撮影しているのだろうか、足場の無い空で少しブレながら何かを撮っていた。画面は高層ビルが建ち並ぶ都市の上空に浮いている人のようなものを映していた。
あ、ここって。場所は何となくわかるんだけど名前が出てこねー。
こんなことで本当にガラスの前で頭を抱えてやろうかと思っていた。
どうでもいい奮闘をしていたとき画面の中に変化があった。人のシルエットをしたものの両腕から炎が真下の都会に向けて放射された。放射された炎は下にいくにつれてどんどん巨大化していく。そこで何故か映像は乱れ、直ったと思ったらスタジオに切り替わっていた。
これって、映画の宣伝かなにかか?にしてはキャスター達の反応が薄いっつーか、真剣?
どうでもいーや。あ、そうだった。ゲーム探しに行ってたんだった。
テレビの中のことに興味が無くなり、止まっていた足を進めだした。
うーん、書き方こんなんで良いのかな。
追記
大幅、ほどでは無いけど編集しました。