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ワイルドブレイク  作者: 通りすがりのバッタ男
種族集結編
7/28

タッグマッチ

レイ・グラッドソン

18歳のロシア人。事故で両親を失っておりその際に右目を損傷、傷を見せるのが嫌で髪で隠していているらしいが・・・。

一応眼帯も着けてる。

無口で物静かで根っからのネガティブ。

愛機はゴルタウラス


腕が重い・・・・みると拳あたりの血色が悪くなっていた。

予想以上の出血量らしい。

少しくらっとくる。

それを隣で支える華音。

「華音ちゃん、俺が変わるよ。」

心配した大介が声をかける。

ガルビーストの世界に着いてからかれこれ3時間ほど経った。

大介の知り合いの医師は街の中心らしい。

ガルビーストの世界は周りをジャングルに囲まれており中心には大きな湖があった。

湖の近くは薬草の群生地でその理由でそこに診療所がある。

そうこうしていると診療所が見えた。

その頃にはもう夕方になっており、夕陽が3人を照らしていた。

「せんせー、せんせえええええ!」

すると奥から弾が飛んでくる。

弾の飛んできた方向から誰かがやってくる。

その身長は2m近くあり顔には傷がついた獣人だった。

「うるせえぞ、診察中だ。」

「ごめんなさい・・・・・。」

大介は半泣きだった。

「うわー、高血圧でカルシウム不足よ絶対。」

「うっせえ撃ち抜くぞ。」

「そんなことよりドクター、急患だ。」

「わかってる第二診察室に行ってろ。」

そう聞くと2番と書かれた部屋に入った。

強面だが整備はしっかりとしていた。

すると右顔を前髪で隠した銀髪の少年が現れた。

「・・・・・症状を。」

「あぁ、バトル中にワイドブレイカーの弾を当てちゃって出血が酷い。」

するとささっと書き終え青年は奥に行ってしまった。

「あいつ・・・・人間だよな・・・ぐっ・・・・・。」

するとドクターがやってきた。

「どれ、見せろ。」

血まみれの包帯を剥がす。

その間にも血は滴り落ちハインが苦痛の声を漏らす。

「うっわ、やべえよ、傷は深いし、血管一、二本は言ってるよ。骨にはいってねえな。

レイ!!56番の乾燥ゴフラニアとアラワポソ草の原液もってこい。」

すると数秒後レイが戻ってきた。

「ゴフラニアとアーノア混ぜてくれ。」

何をしているかわからないがどうやら薬を調合しているようだ。

「飲んで。」

青白い液体を持ってやってきたレイ。

指示どうりに飲んだ。

「あっ、みかんの味。」

その瞬間、椅子から後ろに倒れこみそうになるハイン。

とっさに華音と大介が支える。

「ハイン平気?」

「だーじょーう、あえ、くいかうこかええ。」

みると表情が崩れ口からよだれが垂れている。

「どうした!?」

「これから傷口の治療をするから麻酔だ。待合室で待ってろ。」

二人は待合室に行った。

「お前人間か?」

こくりと頷いた。

「レイは、ガルビーストの代表だ。」

「はぁ・・・・。」

「手ェ抜くなよ。こいつと勝負は別だ。」

「わかってます。」

「よしできた。2、3日で治るがぜってえ使うなよ。」


その夜


物音で目が覚める。

数人の足音、慌ただしい。

ふとみると真夜中だ。


バリィィィィィィィン

数名の男が入ってくる。

すると音に気づいた仲間がやってきた。

「誰だお前ら。」

黒装束を見にまとい怪しく笑みを浮かべる集団。

「こいつら盗賊ブレイカーだ。」


盗賊ブレイカー

ワイドブレイカーを使って窃盗を図る人々を総称して言う。


「ここにナイト型の珍しいワイドブレイカーがあるって聞いたんでな。」

「こいつか、手を怪我しちゃってかわいそう。」

するとみんながワイドブレイカーを構えた。

「ハインを援護する。」

所々でバトルが始まる。

すると一人がハインを狙う。

「俺はお前と行こうかな。」

その時、目の前にレイ。

「守る。」

レイと窃盗ブレイカーのバトルが始まる。

「行くぜ行くぜ行くぜ!!」

窃盗ブレイカーが撃とうとした時、アタックポイントにヒットした。

「ぎゃあああああああああ。」

何が起こったのか。

「あいつのマシンの能力だ。」

「どう言うこと?」

「あのマシンは人型でなく四つん這いの獣型だ。そしてあの銃口のロングバレル。

あれにより安定した確実なショットが可能だ。」

その瞬間また三人襲いかかる。

レイは一対一での勝負となりハインは華音と同じフィールドにいた。


タッグマッチ

2対2での計4人でワンポイントバトルをするルール。


「ハイン、私が守るから。」

「すまない。」

片手では流石に不利だ。

ここは華音に間乗ってもらうしかなかった。

「いくよあたしの決着弾、トライデント。」

トライデントを発射すると壁から壁へと次々に跳ね返り出した。

その軌跡が稲妻を描く。

「ライディーンラッシュ。」

相手の一人が負ける。

「ぎゃああああああす。」

「ちっ、じゃあそこのハリボテを打ってやる。」

相手の標的が動きの鈍ったハインに向けられる。

「きゃあああああ。」

セインキャリバーの前にネプチューンソリアが。

「撃って、私が盾になる。」

「くっ、この・・・・ひきょうものがああああああ。」

はっ

なんだ、なんだこの感覚は、

記憶の底から何かが湧き上がった。


目の前にいたのは、

不良に襲われる女子高生。

すると遠くから誰かがやってくる。

「あれは・・・・俺!?」

「今よハイン。」

気がついた、すると攻撃のチャンスだった。

「パラディーンフォー・・・・ぐううう。」

左手が痛む、無意識のうちに左手を添えてしまった。

「ぐああああああああああああああ。」

跳ね返り弾が左手を直撃する。

「うううううううううう。」

その場に倒れこむハイン。

「凄い・・・・血が・・・。」

その瞬間、

「きゃああああ!!」

ネプチューンソリアのアタックポイントが取られた。

「このやろおおおおお!!」

無意識のうちに撃った。

その弾はまっすぐ向かう。

しかしよけられた。

しかし囮だった、

無数の弾が向かっていたのだ。

弾の一つが銃口を直撃した。

「うおおおおっ、いってえ。このガキぃいい。」

しかし弾がでない。

銃口に当たった時弾が奥に戻ってしまい弾詰まりを起こしたのだ。

「今よ、やっちゃえ。」

しかし撃たない、

否・・・・・撃てないのだ。

先ほど撃った時に左手が激痛を超え麻痺してしまったのだ。

「ダメだ・・・・ゴールデンアローは・・・・使えない。」



誰かがセインキャリバーの左側を持っている。

「華音・・・・なんで・・・・。」

ハインの肩をもち二人で構える。

「いくぞおおおおゴールデンアロー!!」




勝負がついた。



目が覚めるとベッドの上だった。

どうやらあの後気絶したらしい。

みんなは・・・・、ダメだ体が動かない。

ふと横を見ると華音がねていた。

するとドアのノックが聞こえた。

ドクターが入ってくる。

「平気か?」

「いや・・・麻酔が・・・・。」

「あまりにもひどくてな、ちょっと強いのを使った。今日、バグラーのホテルの迎えが来る。」

「どうしたんですか?。」

「あっちのが安全だからな、店長が親友なんだ。お代は気にすんな。」

するとドクターは帰りがけに行った。

「その子・・・大事にしろよ。」



バグラーホテル

バグラーの世界には月が2つある、黄色い月と緑の月。

貿易のうまいバグラーの世界は高層な建物が多い。

この場所も高級ホテルの最上階だった。

「ここ凄いね。」

「バスローブで歩くな服着ろ。」

ドクターいわく彼女はハインの看病だが実際はドクターの悪ふざけだろう。


「綺麗だね、風も気持ちいいし。」

「あぁ。」

「わかったんだ。」

何かわからなかった。

今まで何か悩んでる様子もそぶりもない、そんな彼女は一体何に気づいたのだろうか。

「私ね、ハイン・・・愛してるんだって。」

「俺は思ってたよ、初めから。」

決して女性が得意なわけではない、人見知りもあった。

そんな自分を気にし心配してくれた彼女に少しずつだったが惹かれて行った。

「そっか、ありがとう。」

「俺、華音とどっかで前に会ったことある気がする。」

「私も。」

月の光に照らされたテラスに立つ二人。

静かに、彼女の肩に手をかけるハイン。

「私ね、あなたが寝てる時ちょっといたずらしちゃった。」

「おまえ、この野郎。」

振り向いた瞬間、暖かくて柔らかいものが口にるに触れた。

わからない、不可抗力か、意識なのか、潜在的なものだったのか、

ゆっくりと強くハインは華音を抱きしめた。

愛し合った二人・・・、

だが、このバグラーで運命が変わった。

この二人が

最悪の運命を迎えることに。


つづく



ゴルタウラス足が四本あってかなり安定している。

ロングバレルが着いていて正確なショットが特徴。

必殺技はスコープショット、ショットエターナル。

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