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ワイルドブレイク  作者: 通りすがりのバッタ男
激闘サラマンデス編
24/28

魔獣が目覚める時

快晴の青空、強い日差しが海の上の世界を照らす。

暑き熱帯の世界ドラゴヌアスの上空に無数に現れるサラマンデス。

そのサラマンデス艦隊の中心に真紅のゴルザサラマンデスがあった。


ゴルザサラマンデス内部

「やっと現れたか。フフフ・・・。」

ブリッジで不気味に笑うハワード。

目の前のモニターに映っているのは無数のギャラクシア艦隊だった。

「黄金のギャラクシア・・・・、ナイトリアスか・・・・。

前線艦隊は後方艦隊の上陸を援護。

各砲門開け。」

それを合図に全砲門が発射準備をし出す。

砲台の形は異様でもとの世界のものとはかなり違った。

二本の爪のようなものが出てくる。

「プラズマキャノン・・・・ファイヤー!!」

その瞬間日本の爪の間から青白い光の光球が敵に向かって放たれる。

その一発を合図に一斉に弾が放たれる。

その圧倒的火力に次々とギャラクシア艦隊が撃沈して行く。

「研究室応答しろ。」

するとハワードの座っている席の恥から小型のモニターが現れる。

そこに映る研究室の責任者。

『ハワード様、どうされましたか。』

「ラディーゴとスケルゴスを今から向かわせる。あれを渡せ。」


その頃、ギャラクシア内

サラマンデスの艦隊による集中砲火により艦体が揺れまくる。

「えーっと、えとえとえとえと・・・。」

『一番艦!!こちら二十七番艦です。現在戦闘不可・・・・・ぎゃあああああああ!!』

「おい、応答してくれええええ!!」

次々と起こる緊急事態に少しずつ平静を失って行く城介。

横で次々と爆発する戦艦はまるで次はお前たちだと遠回しにいっているようであった。

「あああああああ!!。」

「変われ!!

全艦隊は戦闘陣形を保ちつつ後退!!

一旦海中に潜るんだ。」

アーウィンが指示を出し始める。

「アーウィン・・・・・・。」

「艦長と呼んでくれ!!」


同じ頃ゴルザサラマンデス

「ん?」

敵の動きが変わった。

一斉に海中に潜り始める艦隊。

「なかなか姑息な手段をとってくれるねえ。全艦海中に砲撃開始。」

プラズマキャノンの特徴は水中でも威力が変わらないことであった。

海中を襲う猛攻撃。

数秒後海中から大量の爆発が現れる。

「フハハハハ!!脆いねぇ。」

その時、次々と仲間艦隊が爆発して行く。

上空から現れる無数のギャラクシア。

『どうだった?いいサプライズだろ。』

共通周波数で通信が入る。

敵のギャラクシアからであった。

「アーウィンか。」

急に顔が強張るハワード。

『君の計画もここまでだ。降伏しろ。』

「いいだろう・・・・・、ラディーゴとスケルゴスをフィールドジェットに乗せろ。」

通信を強制終了するハワード。

「奴め・・・・・許さん。」


ギャラクシア発進デッキ

小型の戦闘機に乗り込む幸三郎と華音。

その戦闘機が発進すると上空で敵のフィールドジェットと合体した。

それはバトルフィールドに変形した。

目の前に並ぶラディーゴとスケルゴス。

「華音よ久しぶりだな。」

ラディーゴが構えるワイドブレイカー。

「おれの新型、ディープポセイドン!!」

スケルゴスも同時に構える。

「いざ尋常に牙紗髑髏(がしゃどくろ)。」

「勝負はワンポイントバトルでいいですね。」

幸三郎と華音が構える。

「Goブレイク!!」

先手必勝と言わんばかりに攻めまくる華音と幸三郎。

「これはきついですよ。」

「よけられる?」

するとラディーゴが前に出る。

「いくぞおおおおお、ビッグブリザード!!」

ラディーゴのはなった一発が全ての弾を一瞬で凍らせる。

氷をまとった弾がネプチューンソリアのアタックポイントに当たった。

「きゃああああああ。」

その瞬間華音が消えた。

「負けたものは強制ワープだ。」

「なるほど。」

するとラディーゴとスケルゴスがそれぞれのマシンを天に掲げた。

「ディープポセイドン!!」

「牙紗髑髏!!」

すると2つのマシンに稲妻が落ちて光出す。

そして牙紗髑髏が4つのパーツに分かれディープポセイドンに合わさる。

「これが合体マシン、ゴッドバルネガス!!」

「マシンが合体って・・・・・。」

「いくぞ!!」

一発の弾がゴレムを半壊させた。

「ぐあああああああ、強さがデタラメすぎる。」

「終わりだあああああ。」

パワーショットがゴレムを破壊した。

ワープする幸三郎。

「こうちゃん大丈夫?」

「・・・・・ゴレムが・・・・・・。」

ブリッジに急いで戻る二人。

「アーウィン!!」

全員が顔を伏せていた。

外を見る華音。

ドラゴヌアスの世界から飛び立つオレンジ色のギャラクシア。

「撤退を開始している。」

「負けたの・・・・・・。」

彼らはその姿をみているしかなかった。


つづく

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