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ワイルドブレイク  作者: 通りすがりのバッタ男
激闘サラマンデス編
22/28

別れの時

日をあげて燃え上がるビル街。

先ほどまで所々で聞こえた叫び声や泣き声もほとんどなくなった。

聞こえるのはパチパチと言う燃える音と風の音だけだった。

そんな中で聞こえるワイドブレイカーの音。


「くっっっっっ。強い。」

メイの体力は限界がきていた。

リリスとのバトル、ヒットポイントバトルで今だにメイはリリスのヒットポイントを減らせていないのだ。

しかし、リリスもまたメイからは1ポイントもとっていない。

「リリス、さっさと破壊したらどうだ。」

リリスの狙いはファントムペローネの破壊にあった。

リリスの脅威の連射に圧倒され攻撃が全くできないメイにピンチが迫る。

「なんで・・・マシンを・・・。」

「簡単です。二度とは迎えないようにするのです。」

「だったら・・・・・見当違い。」

メイはスピリッドロッドの決着弾をセットする。

「ゴーストドライブ!!」

無数のスピリッドロッドがリリスのカースメデューサに襲いかかる。

「甘いですね。」

リリスは高速連射で次々と残像を消して行く。

そしてついにはじき返されるスピリッドロッド。

「ウソ・・・・・。」

「甘かったようですね。」

リリスの弾がついにアタックポイントにヒットした。

その時・・・・・。



パキッ・・・・。

ファントムペローネのボディにヒビが入った。

「あっ・・・。」

するとリリスは何かを出した。

そこにあったのは何か大きなもの。

「カスタムビッグマガジン!!」

大量の弾を詰め込んだ特大サイズのマガジンだ。

「必殺、烈火炎魔流星(れっかえんまのりゅうせい)!!」

ものすごい数の弾がファントムペローネに襲いかかった。

その高速で強力な弾はファントムペローネの紫色のボディに火花が出るほどの猛打を与えて行く。

バキバキと音を立てながら崩壊を始めるファントムペローネ。

そして最後の一発がヒット。

「・・・・・・・・。」

倒れるメイ。

しかしまだヒットポイントは残っている。

「おやおや可哀想ですね。じゃあとどめです。私の決着弾、マーメイドハープ!!」

マーメイドハープが放たれた。

あたりに響くハープの美しい音色。

その音色に誘われるかのように次々とフィールドの弾が集まって行く。

それはついに巨大な隕石のようになった。

「ダークネイション・・・・・。」


ファントムペローネは粉々に砕け散った。


「メイさん!!」

「少年、あなたの相手は僕ですよ。」

「くっ・・・・。」

幸三郎とマックの勝負も始まった。

ルールはワンポイントバトル。

幸三郎はロングマガジンによる殴打を食らわして行く。

しかしマックは軽々交わす。

極力最小限に勝つ相手が疲れやすいように。

「そんなんでは勝てませんよマックさん。」

「私は一発で十分です。」

「なめるなああああああああ!!」

するとマックも決着弾を装填した。

「行きますよイージスの盾。」

イージスの盾が勢い良く飛び出す。

するとイージスの盾はリリスのマーメイドハープの真逆の効果を発揮し出す。

フィールドの弾がイージスの盾から勢いよく離れて行く。

「イージスの盾は無敵の盾です。全ての弾は重力波で近づけません。」

「やばい、ギガントレイン!!」

連射された弾がイージスの盾に向かう・・・だがそれは効かない。

「パワーグラビテイション!!」

幸三郎も負ける。

「フハハハハハハハハハハ!!滑稽だねえ。誰も勝てない、止められない、逃げられない。これが君たちの実力だよ。」

すると通信が入る。

「こちらハワードだ。」

『ハワード様、A地点制圧完了。』

「ご苦労だガデライン。

残るはこのX地点だけか・・・・。」

ハワードはロストナイトを構える。

「おとなしく逃げるか降伏するか選びたまえ。」

すると大介と城介がマシンを構えて現れた。

「まちな。」

「俺たち兄弟が相手だ。」

「そんな普通のポンコツマシンで僕に勝てると。」

バトルフィールドが展開される。

「虫唾が走るね。僕に対する侮辱だ。」

二人は一斉に弾を放つ。

無数の弾がハワードに向かって一気に飛んで行く・・・・が、ハワードによける素振りは一切ない。

「シャドウブリンガー、ぶちかませ。」

シャドウブリンガーは空中で真っ黒の巨大なエネルギー球になる。

そこから放たれる黒いエネルギーの流星。

それはフィールドを爆発で包み込んで行く。

「ぎゃああああああああああ!!」

「つええええええええええええ!!」

「シャドウレイ焼き尽くせええええ!!

ハッハッハッハッハッハ!!」

倒れて気絶する二人。

ハワードが歩いてくる。

「まだ刃向かう愚か者はいるのか?」

するとレイが歩いていく。

「・・・・・・・・・・。」

レイはワイドブレイカーをハワードの眉間に向ける。

するとマシンをしまって膝間づく。


「おかえりレイ。よくこんな愚民達の中で我慢できたね。」

「・・・・・ありがたきお言葉。」

「ここの制圧は完了した。帰るぞ。」

「はい・・・・・・・。」

呆然とみる6人。

そしてレイはゴルザサラマンデスに乗る直前ごめんとつぶやいた。

「レイ・・・・・・、くっそおおおおおおおおおおおい!!」

彼らには叫ぶことしかできなかった。

そしてナイトリアスの世界に撤退した。


ゴルザサラマンデス内

ハワードの前で膝間づく三人。

すると通信が入る。

『さすがじゃなハワード。』

「では、約束通り。』

『うむ、わしの復活までゴルドラン制圧は任せた。』

通信が終わる。

「ふふふ、ハッハッハッハッハッハ!!」


つづく

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