フィールドマジシャンズ
試合が始まってからすでに十分が経過しようとしていた。
以前お互いの失点はゼロ。
ハインと城介、二人の魔術師の戦いはテクニックのぶつかり合いだった。
試合開始前
「どう言うことなんですか?アーウィン!!」
机に乗り上げる幸三郎。
「言ったとおりハインは負けるかもしれない。」
アーウィンの言うことには根拠があった。
ハインは唯一城介のバトルスタイルを知らないのだ。
これまでのメンバーは戦うなり戦闘を見るなりである程度は戦闘スタイルがわかっていた。
しかし、城介は戦ってもないしバトルを見たわけでもない全くの無情報なのだ。
「彼が知ってるのはマシンと・・・城介の得意分野だけ。」
「なんですか?」
「君は眠ってたからわからなかっただろうからはなそう。」
数日前バグラー
「寝ちまったみたいだ。」
プロクレスの移動は長く大半が眠気に誘われ出した。
「ふんふんふーん。」
陽気に鼻歌を歌いながら何かを始める城介。
「城介くん何をしてるんだ?」
「ほらよ。」
開いた手のひらから無数に飛び立つ鳩。
「すごい。」
「昔から手先が器用でね、得意なんだ・・・マジック。」
「そうだったんですか。」
「多分あいつのバトルテクニックはハインと同等かそれ以上だ。」
試合の流れは凄いものだ。
開始の掛け声と同時にお互いが並列殺法を繰り出した。
弾かれて飛び散る弾。
「いくぞ、乱れ桜!!」
乱れ桜が決まる。
飛び散った不規則な弾が次々と襲う。
「いくぜぇ、スピードビリヤード。」
飛び出した弾丸で落ちた弾を弾く。
それが乱れ桜を打ち消して行った。
お互いが次々と高騰テクニックを繰り出しそれを別のテクニックで打ち消して行く。
そして現在
「いくぞ、パラディーンフォース!!」
「しまったあああ。」
真っ直ぐアタックポイントに向かう弾。
しかし、城介が笑ってる。
(おかしい、なんなんだ、なんだあいつは?)
「・・・・・ひっかかったな。」
弾切れなど起こしていない。
やつは一発だけ、一発だけ残していた。
「いくぜえええ必殺お披露目。」
やつも同じように光の剣を描いた。
「必殺のおおおおおガラティーンショット!!」
二つの剣が同時に当たる。
「もういっちょ、ダブルブースト。」
もう一発がガラティーンショットを押し出す。
ついにハインが取られた。
「ぐあああああああ!!」
「まだまだああああ、決着弾、デッドリーボム!!」
なんと休むことの無い攻撃が始まった。
発射されたデッドリーボムはバウンドして進み出す。
バウンドはどんどん大きくなって行く。
ついに天高く飛び上がる。
「フォールインヘブン!!」
再び取られる。
「まだだあああああああ!!」
同時にはなった攻撃が城介のアタックポイントにヒット。
すると再びセインキャリバーのフレームにヒビが・・・・・・。
その時、
セインキャリバーの日々からまた黒い光が溢れ出す。
「うおおおおおおおあああああああああああああああああああ、
ああああああああああああああああああ!!」
叫び出すハイン。
とりつかれたように発射した弾は城介のアタックポイントを貫く。
しかし、その弾は威力を衰えずそのままツインセイバーを破壊した。
試合は強制終了。
ハインのしょうりだ。
「ツインセイバー・・・・・ぐうう。」
「・・・・・・。」
倒れこむハイン。
ハインの力はなんなのか。
つづく