ハヤブサvsタカの目
「こいつはすごい。」
驚くバルチャーとバラモン。
暗い部屋の目の前に現れる赤いライン。
大理石のような黒くヒンヤリとした光沢を出す謎の物体。
「新型艦ですか、シラー様。」
「ある意味・・・・ですね。」
ニヤリと笑いながら操作を始める男。
ぼうっと浮かび上がる古代文字を起用に操作するシラー。
「こちらへ。」
空いた扉の奥に立つマック。
次々と入って行く男たち。
奥へ歩いて行くと目の前の艦長席と思わしき場所に座る影。
「ようこそ、ガリアス級攻撃艦サラマンデスへ。」
「お前が・・・ゴルドラン攻撃指揮官か!?」
驚くラディーゴたち。
「その通りこの僕がこのサラマンデスの艦長であり攻撃指揮官だ。
このサラマンデスは我らがジャミ軍『ジャミライア』が最初に攻撃をしかけた時に使った艦だ。」
「新型艦じゃねえだろ。」
憎まれ口を叩くガデライン。
「こいつはな・・・。」
そう言って指を鳴らすと目の前に立体映像が現れる。
全員が唾を飲んだ。
「そう、こいつさ。」
WMW会場控え室
アーウィンとレイはそれぞれマシンを整備していた。
「これでよし。」
完璧に磨かれて光沢を放つハイファルコン。
「どうだ?」
ハインがやってきた。
「もう完璧!!」
そう言ってハイファルコンを掲げるアーウィン。
すると出場者入場のチャイムがなった。
アーウィンとレイは部屋を出た。
『さあさあ第二戦も行ってまいりますよ。
アーウィンvsレイ。』
バトルフィールドに並ぶ二人。
「・・・・勝つ・・・・。」
「いい自信だ・・・。けど勝つのは僕だスコープセット!!」
勝負が始まる。
まずは様子見と言わんばかりに二人はよけにくい地点に弾を打つ。
それを次々と交わす二人。
「面白い。ならどうだ!!」
羽が舞出す。
アーウィンが必殺の大勢に入った。
「フェザーブースト!!」
強烈なショットがレイのアタックポイントに直撃する。
「っっっっっっっっっ!!・・・・いくぞ。」
今度はレイの攻撃だ。
レイのゴルタウラスはロングバレルにより正確なショットが要になっている。
その正確なラインがハイファルコンをどんどん追い詰めて行った。
「これは・・・・。」
「スコープショット!!」
ついにアタックポイントを取られた。
「ぐあああああっ!!プラマイゼロか・・・。」
「ふふふ・・・・。」
「何がおかしい。」
するとレイが右の髪を上げる。
そこには眼帯がついていた。
「前聞いた時は傷だって。」
「そうなのか?メイ。」
メイは気が合うらしくレイのことをかなり教えてもらったらしい。
「けど変ですよ。」
「うん・・・・目だけ隠してるみたい。」
眼帯に手を掛ける。
すると隠された目が露わになった。
「あれは・・・・。」
黄金の瞳、まるで・・・・鷹のような目。
「ホークアイ・・・。」
「まさか・・・・そんな・・・・。」
その時、立った一発、それが正確にアーウィンのアタックポイントをとった。
「僕の目は本当にホークアイだ。」
「くううう、やってやるよ!!」
ついにハイファルコンの翼が開く。
「うおおおおおおおお!!」
強烈なショットの殴打。
流石のゴルタウラスでもパワーショットの殴打にはレイもたじろぐ。
「いくぞ!!決着弾デッドリークロウ!!」
デッドリークロウをセットする。
すると今度は無数の鳩が舞出す。
「これは・・・・・。」
「僕の秘技・・・・ダウンストーム!!」
ダウンストームが当たった。
「んんんんんん!!・・・・いくよ。」
レイも決着弾を出した。
緑色のたまに描かれるダガーの絵。
「アサシンダガー!!」
するとセットされた銃口から赤いラインがアタックポイントに向かってまっすぐ出る。
「これはどう言うことだ。」
アーウィンがどんなにずらしても線はついてくる。
「アサシンダガーは必ず仕留める。」
ついに発射された。
アタックポイントの赤いラインに沿ってアサシンダガーが迫る。
「ショットエターナル・・・・・、バイバイ。」
しかし攻撃は外れた。
「アーウィンが一枚上手か。」
「どう言うことだい?」
「アーウィンは当たる直前機体を横に向けた。
流石のアサシンダガーでもそれには着いて来れないと言うわけさ。」
「!?」
「いくよ、フェザーブースト!!」
アーウィンの最後の攻撃がアタックポイントにヒット。
勝負はアーウィンの勝利だった。
「ありがとう。楽しかったよ。」
「・・・・・・終わった・・・・。」
レイは出場者席を見る。
そこで笑顔でグッドサインを送るハイン。
「ありがとう・・・・。」
そう言って手を振り返すレイ。
「次は私達ね、お互い頑張りましょうメイさん。」
するとメイは笑う。
「ねえ、ただの勝負じゃつまらないからかけしましょ。」
「いいわよ、決着弾?パーツ?」
「じゃあねえ、ハインさん。」
つづく