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第一話 はじまりはじまり?

この駄作を見てくださった方、お気に入り登録までしてくださった方、はじめましてsakiと申します。まさかお気に入り登録をしてくださる方がいてくれるとは思ってなかったのですごく感謝しています。気長に書いていこうと思いますのでお付き合いよろしくを願いします。感想などもお待ちしてます。


不思議な感覚だった。体がふわふわと浮いていてまるで海に体を預けているような感覚だ。僕はふとなぜここにいるのだろうと疑問に思った。夢なのだろうか?それならここまで意識がはっきりしている夢は初めてだった。明晰夢というのかな?

確か僕は七夕祭りの手伝いが終わってすぐ太一と一緒に願い掛けの笹のある中央広場に向かって短冊に『Babel-神々の塔』にトリップしたいって書いた。そしたら太一は「せっかくだから一番高いとこにかけようぜ。」とか言い出して梯子まで借りて一番上の笹の葉にあの短冊をかけてなんだかドヤ顔していたな。

それからは疲れたからと僕は先に家に帰って、寝てしまったのだろう。記憶がない。


「にしても不思議な夢だな。」


ただ真っ白な空間に漂っていて他になにもないのに意識だけははっきりとしていた。両手両足は自由に動くが動かしても体はその場に浮いたままで上も下も分からない。真っ白な空間に一人なだけに距離感もない。


「どうしよう、目が覚めるまでこのままか?」


腕を組み、首をかしげてどうしたものかな?と考えるがいい案は出てこない。


-大丈夫ですよ


「え?」


突然響いた女性の声に動揺を隠せない。


-あはは、安心してください。けっして悪いことはしませんから。


と言われてもな………


-とにかく聞いてくださいね


な、なんか強引だこの人。


-今あなたがいるここは夢であって夢ではない。そんなところです。


「夢であって夢でない?」


-精神世界といえば分かりやすいですね。


なるほど。うんうんと頷く。


「でそんなところで僕に何か用事があるのですか?」


-はい、うんしょ。


音だけだと少しシュールな気分だ。


-パンパカパーン、『毎年恒例の風越七夕祭りの願い事を一つだけ叶えます』で今年はあなたの願い事をかなえちゃうことになりました。


パンッ、パンッと音がしてなにもない空間なのにいろんな色の紙吹雪が空から降ってくる。すごい意味不明な状態に頭は早くもパニックだ。


「えーっと、すみません。願い事というのは?」


-今日あなたは短冊に『Babel-神々の塔』に行きたいと書きましたね


「はい。」


-実際にあるのですよ、その異世界。まったく同じではないですけどね。実際にあるなら簡単に叶える事ができますし、更に言うと同じ事を願う人が沢山いましたからエネルギーも十分です。


そんなに沢山いたんだ。あの太一バカと同じ願い事書いた人。僕としてはそっちのほうが驚きだ。


-でも叶えてることができるのは一人だけ…。ならその中で向こうに行っても確実に生き残れる人をと言うことであなたが選ばれました。おめでとー。


最後軽いでしょ…。と言うかこれは夢?だよな。にしては会話が成立しすぎてる気が。


-夢のようなものとはいいましたがあなたの想像、妄想ではありませんので。


読まれた………。


-ちなみに拒否権はありません。自分が願ったことなのですから。


「え!?ち、ちょっと。」


-次目を覚ましたら、願い事どおり『Babel-神々の塔』に限りなく近い世界です。あなたの好きなように生きてください。


僕には見えないなにかがそういうとまっさらな視界は一瞬で黒く染まり、僕はそのまま意識を失った。



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