3/4
弟か妹の名前
マーリンさんが妊娠6ヶ月に差し掛かった頃、二人がお腹の子供の名前の候補を言ってきた。
女の子なら水希、男の子なら海斗にしようと考えていると言われた。
私は少し戸惑った。
私は海という文字が嫌いだ。
実の母親の旧姓に入っているし、海が好きだった母親が私の名前に入れたと聞いていたし、この文字を見るたび、母親に理不尽に怒鳴られた日々を思い出す気がして嫌だった。
私は、正直にそのことを伝え、男の子の名前を変えてもらえないか伝えた。
しかし、そこで意外なことを知った。
海子という名前は父親が提案した名前で、母親は渚という名前をつけたかったようだ。
母親の旧姓に海の文字が入っていたため、間違えて覚えていたのかもしれない。
そして、実はマーリンさんの瑠璃という名前も、海が由来していたらしく、両親が新婚旅行で佐渡ヶ島に行った時に見た海がとてもきれいだったため、海のイメージを持つ色の瑠璃色から名前をつけたらしい。
マーリンという名前も、海っぽいという理由でつけられたらしく、マーリンさんの名前自体に海のイメージがあったようだ。
その話を聞いて、名前についての考えが少し変わった。
その後弟が生まれて、海斗と名付けられた。
名前のように、海のようなきれいな青い目をしていて、ピッタリの名前だと思った。




