母親(継母)との出会い
私が小5に上がってすぐの頃、父親が私に会わせたい人がいると言ってきた。
何となく察して、彼女?と言った。
父親は驚いたように私を見た。
何となく察しはついた。
最近祖父母の家に行くことが多くなったりして、その時の祖父母の態度からも、父親は誰かと会うために、私を祖父母の家に預けているんだろうなと思った。
…別に私一人でも留守番できるのに…と思ったが、きっと社会的にそういうのは良くないのだろう。
そんなこんなで、父親に彼女が出来たのだと思うようになった。
しかし、私は別にいいと思った。
本当の母親は、私や父親を怒鳴ることが多く、いつも機嫌が悪かった。
父はまだ34歳だし、第二の人生みたいな感じで、新しいパートナーが出来てもいいと思う。
この調子だと結婚も考えているのかもしれないが、それなら私も多少は協力しなければならないとは思った。
しかし私が気になったのは、たぬきの擬人化のように腹が出てザ・肥満体型という状態の父のどこが好きになったのかだ←
昔は痩せていて、今より見た目は良かったようだが、今はこのザマだし、母が家を出ていった理由の一つは、この見た目の変化である。(いや結婚したらそれも受け入れろとは思うけど…。)
お金もそんなには無いし、働いている会社も中小企業で、そんなに魅力的な人間ではない。
強いて言えば話をちゃんと聞いてくれて、滅多なことでは怒らないことくらいだ。
だから、私はそこをきちんと聞かなければならないと思った。
どちらかと言うと、相手のために←
その週の土曜日…ファミレスに行き、二人で相手を待っていた。
約束の時間五分前になって、ファミレスに入ってきた人がいた。
しかし、その人は金髪の青い目のスレンダーで綺麗な女性で、どう考えてもうちのたぬ…父親が紹介したい相手には見えなかった。
私は下を向いてスマホをいじっていた。
しかし、視界の端で、その人が私たちのテーブルに向かって歩いてくるのが見えた。
…え?嘘でしょ?
この人が父親の結婚相手!?
私は顎が外れるほど口を開けて硬直してしまった。
その人が驚いた顔をして私を見た。
我に返って口を閉じた。
その後、父親とその人と私の三人で少し話した。
その人は小林 瑠璃 マーリンという方で、日本生まれの日本育ち、お父さんがアメリカ人、お母さんは日本人のハーフらしい。
知り合いの紹介で知り合ったらしく、1年ほど交際をし、結婚を考えるようになったらしい。
…実の母親とは3年くらい交際してから結婚したのに、今回はずいぶん早い決断だったな。
そんな事を考えながら話を聞いていた。
少しした後、父親がトイレに行くために席を外した。
その時、私はマーリンさんに聞きたかったことを聞いた。
父親のどこが良かったのか?と。
するとマーリンさんは頬を赤らめながら、優しくて、癒し系で、話をちゃんと聞いてくれるというのもあるけど、何より見た目が可愛くて…と言った。
…見た目が可愛い????
私には分からない世界だが、目の前でデヘデへニヤけるマーリンさんを見て、多分それは本音なのだろうと思った。
取り敢えず…不純な動機ではなさそうなので私はいいんじゃないかなと思った。
それから、私と父とマーリンさんの三人で会うようになり、すぐに結婚した。
そしてその後割と早く弟が出来た。
私がそれを聞いた時、よく潰れなかったねと言って父親を困惑させ、マーリンさんは頭にでかい派手なマークを浮かべてるようにキョトンとしていた。




