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その呼び名はちょっと

某漫画さんのweb配信サイトのコメント欄に、「この絵師さん好き」という書き込みが目に止まって、うむむ、なんかモヤモヤしまして。


その漫画家さんは「絵師」と呼ばれることをどう思われるのかなと。


これは私の勝手な感覚に過ぎないのですが、自称絵師とか絵師様という表現はアマチュア的な感覚で絵を楽しんでいる方々を指す言葉ではないかと。


あまりプロの漫画家さんを絵師とは呼ばないような······。


そんな気がしただけです。


批判ではありません。


以前とは違い、今はもう絵師という括りは広い意味で呼ぶとか、名乗るものなのかもしれませんが、以前から自称絵師と名乗るスタンスに違和感を覚えてしまっていたのです。


私の理解不足で、不快にさてしまったら、すみません。


何でわざわざ絵師と言うのかなと。


そこがよくわからなくて。


イラストレーターとか、画家、絵描きで無いのはなぜ?


という疑問が常々ありまして。


しかもプロの漫画家さんに対してまで絵師と呼ぶのは何でかなと。


自称絵師と名乗るのは、画家やイラストレーターと名乗る勇気が無いから?


そこまでの自信が無いのかな?


なんて、感じてしまっていたのです。


自信は無いけど、それでも特別な括りの自分(人とは違う自分という)のポジションをアピールしたい、他者との差別化をしたいのかなと。


なんとなく、承認欲求の強さを逆に感じるのです。


素直に名乗らない卑屈さ、批判避け的なガード、保身みたいなものも少し感じてしまって。


そこがよりオタクっぽいなと。


絵師呼びがオタク用語から派生したもの、卑屈な選民意識の現れとか、自虐的呼称だとか言われているのだとしても


その呼び名はちょっとなと。


私はオタクは蔑称では無いと思っていますが、本人の自虐があまりに酷いと引きます。


過度な自虐も、結局は承認欲求の強さの裏返しですよね?


( 本当に面倒臭いというか)


オタクとはそういうものだ!とか言われてしまいそうですが、オタク自身が自分をよりオタクの中に無理矢理閉じ込めているような気がするのです。


そんな肩肘張らずに、もっと自由でいいのに。



絵を描く知人にも「なぜ絵師と名乗るの?」と質問したこともあります。


個展まで開いているのだから、もう画家とかイラストレーターでも良くないのかと。


まだそこまで売れていないからなのかな?


そこそこ描けているのに絵師と名乗るから、かえって売れないのでは?


売れたいなら、堂々と名乗ればいいのでは?

自分で飛躍や成功をその呼び名で押し止めていないのかな?


自分がプロに近くなったら、もう名乗ればいいのに。


そう思いません?


あともう少しぐらいならば、思いきって画家とかイラストレーターだと名乗っても大丈夫なのではないかな。


プロに近くなっても絵師と名乗り続けることは、自分でアクセルとブレーキを同時に踏んでいるのと同じでは?


本当にプロになりたいなら、画家と名乗ればいいのでは?


絵師という、都合のいい安全地帯でいつまでも自分を足止めしているだけなのでは?


馴れ合いの場に身を隠して、自尊心を守りながら自分を埋没させているだけになっていないのかな?


本当はプロの画家やイラストレーターになりたいのに「私は絵師のままでいい」なんて自分の願望を誤魔化すとか打ち消すと、本当にプロになれないように自分で塞き止めてしまいますよね?


それなら自称画家、自称イラストレーターを名乗る方が素直ですよね。

そういうオープンな人の方が賞をもらったり、成功してゆくように思うのです。


自分にもっと箔をつけたいとか、認められたいならば、誰かに見出だしてもらいたいならば、賞に応募するとかすればいいのに。


そういう王道は意地でも行かないのですよね。

評価されたいくせに評価を恐れている。


それで、あんな絵で賞を獲るなんてとか、あれでプロを名乗るなんてと他者に嫉妬や悪意を抱くとか、毒づくとか誰かに不満をぶつけるよりも、受賞できなくても、落選しようが応募してみる方が余程健全ですよね。


プロだって応募しているのですから。



自分が絵師を名乗るのをやめる勇気、画家と名乗る勇気ですよ。


それって、私なんて······というイジイジと同じですよね。


卑屈さから登竜門を避けまくるなんてね。


もしも私が絵を描く人ならば、絵描きもしくは絵描きの卵、イラストレーターの卵、画家の卵ですって名乗るかも(笑)


孵化中で、ちゃんと孵るのかは未知数だとしても。


卵は修行中、勉強中、修行の身ということですから。


本当はプロを目指してるのに、目指していないふりをするのは、もしなれなかった時の面子や自尊心を守るための盾にできるからでしょ?


自称絵師という表現にその人の隠している本当の願望が透けて見える人もいます。


見透かされてしまう方がより恥ずかしい気がするんですけど。


ホント、素直じゃないなあってね。


自分の本当の欲望や野心を隠している人の方が重暗いし陰湿だったりしますしね。


絵師を名乗る人には、もちろんプロは目指してなくて、純粋に仲間と楽しんでいるだけの人もいますが、プロになりたい、なれたらいいなという人も多いと思います。


なろうだってそうですよね?


どう名乗るかは個人の自由ですが、私は自分で絵師と名乗ることはまずないなあ。


そして、絵を描くプロの方々を絵師様とは呼ばない、呼べないかなあ。


漫画家さんは漫画家と呼ぶと思います。


プロの漫画家さんを絵師さんと呼ぶ人達に悪意はもちろん無いとは思いますが、


う~ん、なんか、モヤモヤするな。


私の勝手な感覚に過ぎないので、ご容赦くださいませ。



でも、自意識過剰な人の方が自分の呼び名とか名乗り、括りに執拗に拘りますよね?


普通に、素直に名乗ればいいのにって思いません?


謙虚そうで、そうじゃないみたいな(笑)



今、なろうで私も駄文乱文を書かせてもらっていて、趣味の域を出ていませんが、作品表示のところで有無を言わせずデフォルトで「先生」と表示されてしまうのは、


うう、これはちょっと······焦ります(笑)


先生などとは、おこがましいなと。


まだ実力も実績も無いのにそう表示されるのはとても恥ずかしいです。


作家、小説家、物書き、ライター


今の私は、まだそう名乗れないな(笑)


(万が一名乗れても卵付き)


なろうで書いている人、趣味で書いている人、小説家の真似事をしている人としか名乗れません。


なろうユーザーでしかないですね。


作家の卵、小説家の卵、プロ以前の状態の呼び名ってなんだろう?


アマチュア作家、アマチュア小説家······


「小説家(仮)」なんてな!?


それこそ、ちょっとそれは!


ですね(笑)


誰もが引っ掛かりや違和感のない、卑屈にならない最適な呼び名があればいいですね。


とにかく卑屈にならずに書いて行こう。

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