スキルが、ない!ない!! (致命的)
まじで大変なこった。。
たった今、神の「せいぜい、頑張りたまえ」って声が聞こえたけど、どうすんだこれ。
だが、そんなことでクヨクヨしてはいけない。
私の身に一体何が起こったのかわからない読者諸君に解説しよう。私は、なんと!異世界転生系物語、つまりハイファンタジー系で根幹を為す概念「スキル」がなしのまま異世界に送られたのだ!
なんてこった。。僕、現実世界でも何もなしてないのに、今どこにいるのかすらすらわからないここだと、もう何もできないとんでもない無能に成り果てるのでは。。
まず、夢ゥという方がいらっしゃる都市の近くにある村に行かなければならない。
元手を確認しよう。レジ袋およびレジ袋の中身を除いて。。
ゼロだ。当たり前だ。
おい、神ぃ、、ふざけるなよぉ。。
くそっ。。取引を始めるのは基本的な労働の後からになってしまう。取引を始めるためには円単位で最低でも50万円分は必要だ。最低単位で取引するために必要なのだ。
とにかく、その近くの村を探さなければ。。
いや、その前に、飯だ。餅以外の食料は抜き取られていないからな。都合のいいことに、今日は何と中華鍋と包丁を買っている。
であるから、まず、包丁で近くの木を切って。。
。。とはならない。この包丁と中華鍋および中華お玉は料理をしたことがなかったから、ちょうど今日初めて買った、できるだけ安くて、できるだけ品質が高そうなやつだ。そこらへんにネットで転がっている動画で方法をマスターしようとしていたから、僕は使用ができない。
料理経験がゼロの僕はスーパーで買った勝利の材料があっても山奥で生活することがままならない。
早く、日が暮れる前に山を降りよう。