幼馴染彼女作成中! 05 べ、別に甘えてる訳じゃないからねっ!
前話を読み、執筆中を読み、その時どうつなげようとしていたかなど思い出せないから、今の考えで投稿してみました。
誘蛾灯といってますが、実際にこんな状況になるのかどうか……でも、有名人に群がる人々を見ると、クラスメートという近い存在で近寄りがたい壁もなくそうなってしまうのでは?
まあ、神越路がいる時点現実からかけ離れているから別にいいや。
それでは、続きをどうぞ!
「はぁ…はぁ……」
ユキは何とか逃げ切り空き教室で息を整えていた。
「な、なんとか、ふりきれた…ふぅ…ったく、なんでこうもやる気が出るのかね。まるで別人みたいだった。もしかして、神越路の薬にそのような効果があるのかも!?」
「さすがユキ。もう気がついたのか。ちょっとした副作用で、フェロモンやらなんやらと誘惑性の物質を出しているようなんだが、まだ詳しいことわぐぅぁっ!」
「はっ!?急な登場でつい殴ってしまった。って、おまえのせいだったのかあああっ!」
先ので倒れた神越路にとどめの一撃を放つユキ。
「ごめん、いきなり殴ったりして」そういってユキは、目の前で何か準備をしている神越路に謝る。
「だから、これ…はずしてくれない?」
ユキは額に巻いてある帯状のものを指しながら頼むが
「ああ、これが終わったらはずすから安心しろ」といって、パソコンで何か打ち込んでいる。
そのパソコンが帯状のものとつながっているため、設定かなにかをしているのだろうと考え黙って待つユキ。
「よし、これでいいだろう」
あれから5分ほどたち、作業が終わったのか、そういって帯状のものとつないでいたケーブルをはずした。
「これから記録をとるからこの通り行動してくれ。あと番号をふってあるから、その番号をいってから行動するように」
さっきのは本当に設定だけみたいで、ユキはまだまだ続くことに肩をおとしながら差し出された紙受けとる。
「えぇっと…一番、座るっと」
そういってユキは側にあった椅子に座る。
「次は二番…三番…四番……」
立つ、歩く、止まると日常的なことが続き、とくに考えず淡々と消化していく。
「四十番、肩を揉む?……四十一番、胸をって!?なに書いてるんだよ!!」
そういって、いつの間にか近くに来ていた神越路をユキは遠くに突き飛ばした。
「ぐっ…はぁっ…こ、巧妙に隠したはずなのになぜ!?」
「いや、隠せてないから。まるわかりだから」
ユキは一瞬、強くしすぎたかと思ったが煩悩丸出しの神越路に呆れてしまいその考えはすぐ消えてしまった。
「これでだいたいの予想はついた。確か以前に作った分泌調整薬をつかえば抑えられる」
そういって神越路は色のついたビンを取り出した。
「…動物用に作ったのだけどな。まあ、人間も動(く生)物だから大丈夫か」
ボソッと不安になるようなことを付け足したがユキには聞こえてなかった。
追われたのがかなりきいたのか、出された薬品を奪うかのようにとり、ためらいなく飲んでいるところだからだ。
味はとろみのある桃のジュースみたいで、とろみは飲みやすいくらいゆるめであった。なので、飲みやすく一気に飲み干してしまった。
「ユキ、飲むのはいいが、容量を守らなくてはいけない薬もある。今度からは説明を聴いてから使用してくれ」
「--っ!?っはぁ~……」
神越路のいつもとは違った雰囲気の言葉に、ユキはヒヤッとしたが、急に力が抜けてきた。
「大丈夫か!?どうしたんだ」
焦った神越路はユキを支えながらようすを見る。だが、痙攣もしておらず顔色も悪くなく脈も正常だ。
「……なん、か…だ、るい……もう、うご……」
しゃべるのも嫌になったのか、そこまでいって神越路にすべて任せるかのように、力を抜き寄りかかった。
「制限するために活動も制限されたのか?ペットのほうも散歩しなくなったとか症状がでていたかもしれないな」
ユキの体調は、よくはないが気にする程わるくもないことがわかり、神越路は効能について考察し始めた。
ユキはそんな神越路に気付いているが、もうどうでもいいといった感じに神越路に支えられたままだらけているのであった。
真:また久々に投稿
学:まったく、ユキいちゃいちゃできるのはこれしかないのに、間があけばあくほどスタンバっている時間が長くなるではないか!
ユキ:べつ、に~……どうで、も……
真:でも、今回はユキに触れたまま終わってるから、その状態を忘れないようにとか理由付ければくっついていられるじゃん
学:確かに
ユキ:べつ、に……
学:だが、ユキがこの状態ではまともに喋れないではないか
ユキ:べ……
学:現に一文字まで省略してしまったではないか!
真:まあ、いつもは体験できない貴重な時間だよ?
学:そうだが…なにか違う。そう、違うんだよ
ユキ:……
学:とうとう反応してくれなくなってしまった
ユキ:……zzZ
学:はぁ…まあユキが信頼していると思っておくか
真:そうそう、プラスにとらえれば何でも善く感じられるよ。次話投稿までじっくりとあじわうといいよ
学:次話投稿までじっくりとあじわうくらいあくということか…この調子でいいのだろうか…