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幼馴染彼女作成中! 03 新薬!ステータスUP↑

 なんか、好きカノっ!が扱いやすくて、他の更新が進まない。話の流れも勢いも途絶え、停止中……

 そして今回も、好きカノっ!を更新!

 というわけで、今回の好きカノっ!は、新薬登場!ステータスアップで今後の展開に期待もアップ。

 それでは、「幼馴染彼女作成中! 03 新薬!ステータスUP↑」をどうぞ!

 親と神越路との休日が過ぎ、女になってから二度目となる登校中。

「どうしたんだい、ユキ?」

 いつもなら、会うはずのない神越路がなぜか隣にいる。だが、それくらいならまだいい。

「どうしたって、こっちが聞きたいよ!」

「なぜ?」

「なぜって、態度が変だし、この手は何?どうして、僕の肩に乗っているのかな?」

 登校中ということで、周りに人がいる公道を歩いている。ここで騒げば道行く人に注目されてしまう。つまり、なるべく感情的ならないように抑え目で発言する。

 だが、それがいけなかったのか、神越路は離れようとせずに、さっきよりも近寄り抱きかかえるようなかたちになった。

「このくらいで恥ずかしがることないさ」

「いいかげんに―――「しなさーい!」」

 エスカレートしていく神越路の行動に堪えきれず、怒りを吐き出すように言葉を発し、神越路の方に向こうと顔を横に向ける途中に背後から声が聞こえ、それと同時に肩にあった神越路の手の重みが消え、横を向き終わる頃には神越路が隣から居なくなっていた。

「……え?」

 吐き出しきれなかった怒りは、驚愕となって開いた口から漏れていく。

 そんなユキの肩を誰かがトントンと軽く叩いた。振り向くとそこには委員長の美空がいた。

「おはよう、ユキちゃん」

「お、おはよう」

「こんなの放っといて行きましょ?」

「…うん」

 手を掴まれ、美空に引かれ歩き出すユキは、吹き飛ばされ歩道の隅に倒れている神越路を、チラリと見て、神越路だから大丈夫だろう、という結果に達し、美空と学校に向かうことにした。





 美空とユキが学校についた頃に神越路は目覚めた。

「彩橋美空め…俺とユキとのラブラブコミュニケーションを邪魔をするとは…許せん!新薬の実験体になってもらおう!フハハハ!」

 美空に蹴られて頭がおかしくなったのかそう呟きわらいだした。





「大丈夫かなぁ、神越路」

 少し心配そうに神越路の席の方を見るユキ。なぜなら、あれから昼休みの今まで、神越路が来ていないからだ。

「大丈夫よ。気にせず、お弁当を食べましょう?」

「うん、そうだね」

 女になった初日には一緒に食べていなかったが、前の学校の時の知り合い、いや、もう友達だ。ということで、ここに入ってからはいつも一緒に食べていた。あの時は突然の変化に戸惑っていたからだろう。でも、こうして、いつも通り接してくれるようになってユキは嬉しかった。

 そんな昼休みを邪魔するように、放送がなった。「えー、一年の彩橋美空さん、至急、けんきゅ…っと違った。失礼しました。至急、特別科学室に来てください……」

 特別科学室というのは神越路の研究室の正式な名称である。神越路が卒業した後は第三科学室になるそうだ。それまで神越路の研究室として特別扱いという意味でつけられたらしい。

「特別科学室ってあの部屋よね?」

「うん、神越路が美空さんを呼ぶなんて……何か企んでいるのかな?」

 あの研究室にはユキ以外の者の立ち入りは、特別な時以外は許されていない。理由は薬品等の危険物が置かれているためだとされているが、神越路が、ユキ以外には入ってくるな。信用できん!と言って追い払ったことが本当の理由である。

 なので、そんな場所に呼び出すのは、何かあるからだと結論がでたのだ。

「そうね……でも、大切なことかもしれないから、一応行ってくるね」

 何かあるとわかっていてもちゃんと行く真面目な美空が心配でユキもついて行くことにし、二人で特別科学室に向かった。




 コンコン

「彩橋か?」

「ええ、そうよ」

「入っていいぞ」

 許可をとり、戸を開けると、座って飲み物を飲んでいる神越路がいるだけで、特に怪しい物はなかった。

「おや?そうか!俺が彩橋と二人になるのが心配できたのだな!心配は要らないぞ、俺はユキ一筋だ!」

 そういって近づき抱き付いてこようとしている神越路のことをユキは避ける。

「神越路じゃない!美空さんが心配だったんだよ!」

 美空の手を引き神越路から離れる。

「彩橋美空。俺のユキをたぶらかすなんて、許せぬ。即実行だ!」

 呟くようにそういうと神越路はさっきの場所まで戻り、かけたまえ、と向かいの席に座るよううながした。

「俺だけ飲み物を飲んでるのは悪いからな。ジュースを用意しておいた。これは、栄養ドリンクみたいなものだから味は保証しないがな」

 そういって美空とユキのまえにカップを置いた。

「ありがとう…うん、美味しい」

 そういって、美空とユキはひとくち飲み、感想を述べる。

「…飲んだな?フハハハ!俺とユキのイチャラブの罰をうけるといい!」

 いきなり立ち上がり彩橋のことを指差して神越路はそういった。

「な、何したの!?」

「美空さんに何したんだ!」

「何をだって?それはしばらくしたらわかる。そろそろ効果が出始めるぞ」

 そういった途端、彩橋の体がクラッとよろめき崩れた。

「美空さん!―――っ!」

 ユキの体もよろめいた。

「怪しまれないようにするため、ユキに出したのも同じ物だ。だが、心配はいらない!どんな、ユキでも、受け入れるからな!」

 ユキは美空と同様に意識を失い床に倒れた。








「ふむふむ、見た目は成功だな。あとは、効果と副作用だが…ん?起きたようだな」

「ユキちゃん、大丈夫?」

 先に目覚めたのか美空がユキの側に座り覗き込んでいる。

「う…うん、大丈夫」

 神越路の飲み物の効果はわからないが、特に体調は悪くないので、ユキはそう答えた。

「そう、良かった」

 美空は安堵のため息をつく。

 ユキは安堵する美空の方を向き、美空の頭に何か付いているのに気付く。それは、三角形で毛に覆われており、まるで猫についている―――

「み、み?」

 そう、ネコミミだ。

「そう!彩橋についているのはネコミミだ!そして、ユキはイヌミミだ!だが、それだけではないぞ。そう、尻尾付きのケモノっ娘オプションセットだ!」

 神越路のいうとおり美空は猫、ユキは犬の耳と尻尾がついている。

「その他にそれぞれの固有能力に合わせ、人より特化しているはずだが、まだ、安定性のないものだから外見だけで効果が終わる可能性がある。なので、今後のために記録をとらせてもらう。それが終わったら戻してやろう」

 美空には先に説明したのか、落ち着いている。ユキはなれているため、多少は冷静に考えることができ落ち着いていた。記録をとれば戻してくれるといっているのだから、反発して長引かせるより了承したほうがいい。

「わかったよ。ただし、変なことや、嫌なことはやらないからね!」

「ああ、安心するといい。これは、研究レポートの類だからな。まじめにやるさ」

 そういって、何かの容器を持って来てテーブルに並べる。

「さあ、始めよう!」




 二時間後



 五感、運動神経、思考や行動の影響、体の影響などなど、調べ終わり、体への影響もなく、確認を終えた。

「よし、結果は想定内。あとは、微調整だけだな。それでは、約束通り、戻してあげよう」

 神越路はそういって、小さな容器をテーブルの上に置いた。

「これを飲めばもとに戻れるようになる。ちなみに我が愛用モルモットのモルちゃんとモットくんは飲んでから一週間、飲まないで三ヶ月で戻った。つまり、最低でも、一週間くらいは必要だな!」

 悪びれもなく、堂々という神越路。

「そんなものを、軽々しく使うなぁ!」

 ユキは、神越路にお仕置きをしながら、美空とともにこれからのことに不安を抱くのであった。


 こうして、美空とユキのケモノっ娘生活が始まった。


真:ユキのステータスにケモノっ娘が追加!ケモノミミとかってつけてみたかったんですよ。本当は、髪がケモノミミのかたちをしているという方が好きなのですが。

学:確かに、そっちのユキも良いがケモノミミは本物のほうがさわり心地がいいし、反応も良好。この、動きのある本物のほうが断然良いに決まっている!こうして、獣化の薬をつくってしまうほどにな。

真:そういえば、今回、実験用動物のモルちゃんとモットくんが出てきましたが、名前を付けているということは、ペットみたいな存在なんですか?

学:そう、その通りだ!新薬の害が出る失敗もなく、もう十年は付き合っている仲だ!そしてそれだけではない。モルちゃん、モットくん、カモンっ!

モルちゃん:どうも、こんにちは。

モットくん:こんにちは。

真:えぇぇっ!し、しゃべった!

学:どうだ、すごいだろう。俺の作った薬品と機器によりここまでの、芸を覚えさせたのだ。

モットくん:芸っていうレベルじゃないだろ。

モルちゃん:そうよね。賞が取れるくらいじゃないかしら?

学:何を言っている!まだ、しゃべるだけではないか!これだけではまだ足りん!というわけで、今度は、姿か動作を人に近づけてみるか?おもいたったら即実行!こうしては、おれん。行くぞ、モルちゃん、モットくん。

真:……あれ?行っちゃった。驚きの後のやり取りなしで終わっちゃったよ。まあ、いいや。というわけでまた次話で会いましょう。さようなら。

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