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隠密

 スカーレット王国追放となった僕は、王都から離れた小さな村へ行くことになった。その時一緒にいた第一王女であるリリア様が間に入ってくれた。

 王国追放は重過ぎるとのことで、王都追放となった。

 僕は金貨1枚を持ってその村へ向かう。金貨1枚は銀貨10枚と同じ価値で、この世界の人々は1月銀貨6枚ほど使うらしい。


 この馬車に乗れば半日でその村に着く。村の名前は「カルモ」 たしかイタリア語で穏やかという意味だった気がする。もう嫌だ。穏やかに暮らしたい…。


 僕が嵐のように飛んでくる災難に心を痛めていると、第一王女が声をかけてきた。


 「この度は父が…、王が理不尽なことを言ってしまいすみませんでした…」

 「いえ、僕が無能なのが悪いんですよ。気にしないでください」

 「そんなことはないです! よければこれ、通信用の魔法石です。何か困ったことがあれば連絡してください」

 「ありがとうございます。大切にしますね」


 さて、第一王女がとてもいい人だということが分かったので、それだけでも収穫かな。


 「もしよろしければ、時間があるときに『インベントリ』と唱えてみてください。異世界人には自分の能力が分かる特別な力があると言われています。あなたに良い出会いがありますように」


 僕は馬車に乗り、村へと向かった


2時間ほどだろうか、馬車で揺られていると気づいたら寝ていた。ほんの数時間の間に色々な出来事があった。まさか無能だとは。少し落ち込んじゃうな…。


 1時間ほど経つと休憩となった。ここで俺は第一王女の言葉を思い出していた。

 「そういえば、唱えろって言ってたっけ。『インベントリ』」

 

 すると、目の前にまるでゲームのメニュー画面のようなものが出てきた。

 「凄いな、ゲームじゃん」

 手で掴むことは出来ないけど、指で操作は出来る。近未来的だ。

 名前、HP、MP、スキルの項目がある。

 HP500 

 MP250 

 基準が分からないから僕が強いか弱いか分からないな。でも、スキルがない僕は強くはないか…。


 「ん?」

 スキルの項目が重なっているように見える。試しに押してみるか。

 

 『隠密』

 そう書かれていた。僕は、スキルを持っていたのか!?

 隠密のスキルは大きく分けて3つ書かれている。

 

 足音、魔力、スキルを隠す。だから鑑定士は僕を正しく鑑定出来なかったんだ。

 『俊足』『瞬足』のスキルが使える。

 特殊能力 『短剣使いB』短剣の扱いが上手くなる。


 これ強くね? え、大丈夫かな。今からでも王都戻ろうかな!?

 いや待て、僕は穏やかに生きると決めたんだ。めんどくさいことはあの人達に任せよう。


 「あの、ここからは歩いていくんで、引き返してもらっていいですよ?」

 「え、兄ちゃんそりゃやめといた方がいいよ。まだ馬車で2時間はかかるよ」

 「大丈夫です、安心してください。少し歩きたいんです。この世界をよく見たいんです」

 「うーん、それならいいけどよぉ」

 そして僕は歩いて村へ向かうことにした。それでは、

 「俊足」


 体が軽くなって、走っていても疲れない!

 僕は運動が得意ではないから、足が速くなるのはかなり使えるスキルだ。消費MPは10でコスパもいい。持続時間は3分間だ。


 「瞬足」


 元居た位置から一瞬で移動した! 距離はおよそ10メートル。消費MPは30で、時間ではなく回数だ。

 敵との間合いを詰める時や緊急回避に使えそうだ。


 このスキルに加え、隠密で足音も消せるから奇襲にもってこいだな。まぁ、戦う気はないけど…。


 


 スキルを試しながら目的地の村へ向かう。予定より1時間遅れで「カルモ」に着いた。


 

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