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神の娘  作者: アイ氏
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97話

父様は以前、わたくしに咎人(とがびと)戦う為に地上にいるって話してくれました。


その話は本当みたいですね。


でも、雑魚は放置とか父様は、やっぱりいい加減ですね。


(咎人退治を、口実に田舎暮し(ちじょう)を、満喫してるとしか思えませんね)


春眠様の鋭いつ込みにも至って冷静に答えます。


「別に問題は無いよ」


「お前なー!!俺様に、ちゃんと役目を果たせとか言っておいて、ぜってぃ、お前の方がいい加減だろう。地上暮らしを満喫しやがって!うらやましいぞ」


(あー、うらやましいんだ)


更に春眠様の愚痴は続きます。


「俺様なんてなー、12日のうち4日も地上に来てさー、役目を果たしてんのに!!」


「12日ですか…??一年間の内4ヶ月ではなくて?」


「セリ、竜宮でも時の流れが違う様に、天界と地上でも時の流れが、違うんだよ。天界の1日は地上では1ヶ月に、相当するんだ」


ふぁ~、天界も時の流れが違うんだ。


そうすると8日休んで、4ヶ月ぶっ続けで、お仕事って感じで、四季の神様は大変ですね~。


「満喫してるのは認めるけど、冬は寒いし…。春になったらやるつもりだったんだよ」


父様は建前すら捨てて遊んでいる事を認めましたね!


「じゃあ。今やってんのか?!春だぞー!」



「え?あー。今はセリがいるから、セリの力で浄化された死者の魂は、そのまま冥府に行くから、地上は今とても平和で、咎人は殆ど見かけ無いから」


父様、ああ言えば、こう言う、完璧な受けて答えです!!


「ほぉー、じゃ今お前無役(プー)だな!!」


無役(プー)って、それ、なんか違うと思うけど…」



「安心しろ、セト。大親友のよしみで、この事は天界には黙っててやる!その代わり…」


「その代わり?」


春眠様、なんかとても真剣な顔ですね。


「俺様が、大会で優勝出来るよう便宜を計れ!」


汚い!!春眠様、最低です!


「絶対ヤダ!そもそも、僕は、大会には何の関係も無いし、自力で頑張って」


父様、えらーい!!ちゃんとお断りしましたよー!

例え無役(プー)の恥をさらしても……。


「ちっ!まあ、今回も俺様の圧勝だけどな」


春眠様は、自信満々ですね。どんな、ちょうちん草なんでしょう?


わたくしは、思い切って聞いて見ます。


「春眠様が大会に出す、ちょうちん草って、どんななの?」


「ん?あ~~ それは、大会になってからのお楽しみだ!」


「えー!じゃあ前の大会で優勝したのは、どんなちょうちん草なの?」


「そうだな~。ちょうちん草大会、第一回の優勝は、もちろん、この俺様だな!優勝した株は、小型のちょうちん草だ!

あの巨大なちょうちん草の小型化に成功したんだ。

みんな驚いてたな!

次も当然、俺様の連覇!!ちょうちん草の葉が紅く紅葉(こうよう)するんだ。すげー綺麗なんだぜ。そん次が悔しいが、冥府の坊ちゃん!俺様の3連覇を阻止しやがった!」


へぇ~小さな株だったり、葉が紅葉(こうよう)したりするんだ!!色々と凄いですね。


それで春眠様の連覇を阻止した冥府の坊っちゃんってもしかして、エンラ様の事ですかね?


「冥府の坊っちゃんて、エンラ様の事??」


「そう、あいつだ!!」


(やっぱり)


「エンラ様は、どんなちょうちん草だったの?」


「ん?確か、あいつのは、ちょうちん草の実の尾ひれが長いのやつだったかな?まっ!今回の大会は、俺様が再び参加するんだ!冥府の坊っちゃんの連覇は、阻止させてもらうがな!」


ちょうちんアンコウの尾ひれが、長いとか、想像つきませんね~。


春眠様は、ちょっと悔しそうですが、教えくれましたよ。


そして、新たな熱い戦いの予感ですね!!


「父様、大会を見に行くのが楽しみだね」


だけど父様は、あっさりとそれを否定したのです。


「え?セリ、僕達は大会なんて見に行かないよ…」


えーー!そんなナンテコッタ………。


どうして見に行かないんでしょうか?

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よろしくお願いいたします。


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