96話
ー 五年前の王宮 夏の季節。
「うぉぉぉー。セト殿お久しぶりでござる」
突然、王宮の僕の私室に夏の神、夏炎が乱入してきんだ。
「君は、夏炎?!」
「この度は、春兄がご迷惑を、お掛けして、誠に申し訳ござらん。だが、某がきたからには、安心めされぃ。春の遅れを、一気取り戻して見せましょぞ」
夏炎は、なんかやたらと熱いんだよね~。
夏の季節に、夏炎がやって来ると熱さが倍増される様な熱を感じ余計、熱っ苦しく感じる。
「う、うん。ありがとう。それはとても助かるよ」
「こうして、その年の夏は酷い猛暑日が続いたっけ」
まあ、農作物は、良く育ったけど…。
「ふぁー!!猛暑!!それは最悪ですね」
更に、季節は秋になり……
「まだあるの?」
「うん」
そうして父様の話しは続きます。
今度は、秋の神、秋風の神器のフツが訪ねてきて……
「セト様には、秋風様が、春の神、春眠が、ご迷惑を、お掛けして、申し訳無いと申しておりまして、そのお詫びもかねて、屋敷で、秋の味覚をご堪能いただける数々のお料理を、御用意いたしまた。…是非、屋敷にお越しくださいませ」
秋の味覚にも引かれたのは、本当だが、誘いに応じたのは、
秋風は、悲しい事や辛い事があると、神通力が暴走して、台風を、起こすから、誘いを断る事はできなかったかだ。
「た、台風!!それだけで…」
「そうなんだよ」
「あー秋風は、まあ俺様の妹だし。なんっーか俺様に似て繊細だからな!」
春眠様が繊細かわかりませんが、秋の神様は、女神様で繊細なのは分かりました。
そうして屋敷に行くと、案の定、秋風の大好きな、ままごと遊びに誘われた。
「おままごと遊び??」
「うん」
そこで僕は、彼女にお菓子屋さんごっこ遊びを提案した。
「お菓子屋さんでございますか??」
「そう、秋風はお菓子屋さんで僕はお客さんどう?」
「まあ、楽しそうですわ~」
「じゃあ、店員さん、お菓子とお茶ください」
「いらっしゃいませ。お客様、ただいま当店自慢のお菓子をお待ちいたしますね」
こうして、彼女の遊びに付き合わせれた。
「えー! それのどこが遊び?別に大変でも何でもないよー。
ただ単にお菓子とお茶をご馳走になったただけ、じゃない~??」
「いや、そんな事は無い、秋風には、とても気を使うし大変だったんだよ」
「ふ~ん」
ほんとですかね?
「そして、冬になって…」
「まだまだあるの?」
「これで最後だよ。四季の神は、自分の季節になると地上降りてくるから…そして冬は、まさに一番最悪だったね」
へえ~何があったんですかね?
それは、寒い冬、白い天馬に乗って、再び冬の神 冬厳が、僕の前に現れた。
「セト殿お久しぶりです。春兄の件で、ご協力いただき本当にありがとうございました。
ついてはそのお礼に、微力ながら、咎人退治に助太刀いたそうと参ったしだい。何卒、参陣をお許し願いたい」
「え??」
(この冬の寒い中、そんな事なするつもり無いんだけど…)
「気持ちはありがたいけど、気持ちだけで…」
断ったけど、冬厳は頑なだった。
そこへ、ユジンも現れて、
「咎人退治をなさるのですか?でしたら私もお供いたします。さぁ参りましょう」
話はどんどん僕の望まない方へ進み、結局、真冬の寒い中、外にでて咎人退治に付き合わされたっけ。
強い咎人ならまだしも、雑魚なんて放置しても問題無いのに…。
「ちょっと待て!!」
「ん?」
「オメーの役目って、咎人を退治する事だよな?それで、下界でにいるんだよな?」
「うん。もちろんだよ!!」
「じゃあ。雑魚だから放置っておかしくね?!」
春眠様の鋭い突っ込みが、炸裂しましたよー!!
外伝の準備に追われ更新が遅れまして申し訳ありません。。
今回はこの1話の更新です。
そしていよいよ1月11日 午前10時から、外伝を掲載いたします。
外伝の話は、セリの両親、セトとリア話です。
本編の神の娘には、セリの母は亡くなっているのでてできませんが、外伝では、セリに代わり主人公として活躍します。
こちらも合わせて、よろしくお願いいたします。