88話
その後、獅子さんは、けんちゃんにあってから、春の神様の元に帰ると言って去って行った。
「春の神様は、父様のお友達だったの?」
「春眠は、別に友達じゃ無い。四季の神は、地上の神で、僕が天界から降りて来た時から付き合いがあるだけ。ただの腐れ縁だよ」
父様は、以前に友達いないとか言ってたけど、そう言うのを、お友達って言うじゃないんですかね?
やれやれ父様は、ほんとお子ちゃまですねぇ~。
「地上の神様って事は、春の神様は地上の生まれの神様なの?」
「そうだよ。神器を見ればわかるでしょ?」
え?全然わからないんだけど……。
「獅子さんを見てもわかりませんよ!」
「あれ、言わなかったけ?天界生まれの神の神器は鳥、地上生まれの神の神器は獣、冥府生まれの神の神器は昆虫の姿をしてるんだよ」
「そうなんですかー?聞いてませんよー!!じゃあ、父様の神器が鷹で、わたくしの神器が、子猫なのは生まれた場所が違うから?」
「そうだね」
神器の名前は、どこと無く似てるのに、違う生き物なのには理由があったんですね~。
はっ!?すると気になるのは、
「じゃあ。ユジンの神器はどんな子なの?」
そう、ここには冥府生まれの神様ユジンもいる。
偶然ですが、三界、全ての神様が揃ってるんですねー。
「え、あ、はい。陛下の仰る通り、私の神器は、昆虫で、その、、雀蜂で、名前を、『煉獄』と言います」
え?雀蜂って、あの怖い蜂の雀蜂ですか??
これはちょっとびっくりですねぇ~!
名前からして、とても強そうです!
でも…。
「なんか蜂さんは、怖そうだね」
「あ、はい。ですが神器は、その姿に関係無く、自我もありますし、言葉も通じます。決して姫様を、刺したりする事はありません。
それに、私の神器は、今、刀の姿に変えてあります。ご安心ください」
そう言って、腰に下げている刀を、ちらりと見たので、どうやら、腰にいつも下げている刀が、ユジンの神器みたいですね。
あ、でもいけない、ユジンにきっと誤解された。
わたくしは、ユジンの神器が、本当の蜂さんの様に刺したりするとは思ってませんし、ユジンが、怖い訳ではなんですよね。
あくまでも、蜂、全体の印象ですよー。
「ごめん。、蜂さんは、見た目が少し怖いから驚いただけ、
わたくしも、ユジンの神器が、わたくしを苛めたりしない事はわかってるよ。ユジンの神器だもん、きっとユジンみたく優しくていい子よね」
「ひ、姫様/、あ、ありがとうございます//」
「でも、どうして蜂さんの姿じゃあなくて刀の姿にしているの?」
「はい。神器は生き物の姿だと、いつもどこかに遊びに行ってしまいますから、地上では戦場などに赴く事も多く、常に武器を携帯して無いと敵襲の時、対応できませんから」
確かに、そうですね。
納得です。
そして父様とユジンとの楽しい時間は、あっと言う間に過ぎ、
2人は仕事に戻って行った。
わたくしも、お昼寝の時間なので部屋に戻りますが、
途中で、庭からは変な雄叫びが!!
「にゃー!にゃー!」
そこには、小虎の様に威勢の良い姿のけんちゃんがいた。
「け、けんちゃん、どうしたの?」
わたくしは、慌ててけんちゃんの側に駆け寄ります。
「にゃーふ。主に今日もかわいいにゃー♡」
「えっ?あ、ありがとう」
けんちゃん猫、変わってますよー!!
ナニガアッタ?
よく見れば、けんちゃんは、棒切れを、咥えている。
(あ、あれは獅子さんの秘蔵またたび!!それで猫変わったんですね…)
やれやれ、明日は、けんちゃんも連れて行こうと思ってたけど、この分だと二日酔いで、けんちゃんはお留守になりそうですねぇ~。
今週も、2話更新です。
よろしくお願いいたします。




