82話
父様を怒らせたかとドキドキしましたが呑気に、
わたくし達が、どうして、ここに居るのかを尋ねます。
「そもそも2人は、ここで何を話ているの?」
わたくしは、恐る恐る事情を説明します。
「えっと…。わたくしの侍女のイリノが、ユジンが怖いって話を、ユジンが聞いちゃって…。ユジンがもうここには来ないって言ったから、わたくしユジンを追いかけて来たの」
「それで、僕のせいで不幸って何?」
「ん?だって、父様がこの国で一番偉くて責任者でしょう?だから、わたくしに不幸が起きたら、ユジンが悪い訳じゃ無くて、全部、父様の責任で、父様が悪いって言ったの」
父様は、余り怒って無いみたいてすし。
ここは開き直ちゃいますよ。
すると父様は頭を抱えて言います。
「王様だからって全て僕の責任にされても…」
「絶対、父様の責任だよ~」
「いや、絶対そんなこと無い!」
父様と言い合いしてたら、ユジンは、わたくし達を見て『クスッ』て笑って、おかしな事を言いましたよ。
「お二人は、とても仲が良いんですね」
今は喧嘩してるのに、仲良しって?!
そもそも父様と言い合いになったのはユジンが原因なんですけどねー!
さっきまで落ち込んでいたユジンは、何故かニコニコ笑って勝手に元気になってます。
わたくしも、父様も、すっかり毒けを抜かれましたよ。
「まあ、もういいや。ユジンは仕事に戻って」
「あ、はい。申し訳ありませんでした」
(あ…!ユジンが、このまま行ってしまったら、明日はもう来てくれないかも…)
「ユジン、また明日も会えるよね?」
わたくしは、ユジンに慌てて確かめましたよ。
ユジンと会えなくなるのは嫌ですよー!
ユジンは、一瞬とても困った顔になったけど、優しい笑顔で答えてくれましたよ。
「はい。姫様。明日もご挨拶に伺います」
「うん。約束だからね。ユジン!」
わたくしも、嬉しくて笑顔でユジンと約束して分かれます。
(まあ、どうなる事かと思いましたが、ユジンの天然のおかげで、色々と助かりましたね)
ユジンは、明日も会いに来てくれるって約束してくれたし、イリノのには、わたくしからちゃんと話しましょうかね!
するとわたくしの隣に居た父様が一言爆弾発言です。
「まあ、要するにセリの侍女が全ての原因だね。よし!それならその侍女をクビにしよう」
ふぁー!ユジンが、元気になって、明日も会う約束したから問題解決と思い気や、父様の事をすっかり忘れてましたよ。
わたくしは、あっちに、こっちにと色々と気を使って本当に苦労しますね。
「イリノは、ガクサンの推薦で侍女になったんだよ。
だからクビにしたら、ガクサンが困っちゃうよ?」
「別にセリが、そんな事を気にしなくても大丈夫だよ」
ふぇ~。とても気にしますよー!
「でも…」
「僕は大抵の事は許す心の広い~。神だけど神を侮辱する者は許さないよ!」
(イリノは父様を侮辱した訳じゃないですよー!
あ、ユジンも神様か……!)
大体、父様の心が広いって???
単に大抵の事は興味が無いだけじゃ無い?
「おいで。セリ。部屋まで送って行くよ」
そう言って父様は、わたくしを抱っこする。
だけど、わたくしは、これから起こる事が心配で、鬱で、お部屋に戻りたく無いですよー!
◇◇◇◇
部屋に戻ると、イリノとカヤメと、なぜかガクサンも居て、みんな神妙な面持ちで立っていた。
真っ先にイリノは、わたくしに謝罪する。
「姫様、先程は申し訳ありませんでした」
謝罪され、わたくしが言葉を返すより先に父様が喋ります。
「君が、ユジンを怖がった侍女?」
イリノは恐る恐る答えます。
「…はい。陛下。私の勘違いから皆様にご迷惑をお掛けして申し訳ありませんでした」
(イリノも反省しているし、これで父様も許してくれるかな??)
だけど、わたくしの考えは甘かったのです。
父様はあっさりとクビを言い渡します。
「君は今日でクビね!」
(うん、全然ダメ。父様は空気呼んでませんね)
そこへ慌てガクサンが止めに入る。
「イリノも反省している様だし、今回は許してもらえ無いだろうか?」
ガクサンが頭を下げて頼みます。
「ガクサン…。う~ん。分かったよ。今回は君の顔を立てよう。だけど、今回限りないで次は無いよ」
良かった。父様もガクサンに頼まれたら断れませんね。
イリノは、ちょっとドジっ子だけどクビにする程でも無いし、やっと侍女の仕事にも慣れて来たので良かったですよー!




