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神の娘  作者: アイ氏


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74話

父様の口から語られた冥府は酷い労働環境だった。



地獄の獄卒は365連勤休み無く働き、仕事のできない獄卒は、通称、『死の会議』と呼ばれる会議に呼ばれ、『獄卒適正無し』とされれば粛清……。


まさに地獄ですね。


ユキちゃんは、そんな所で働いて、大丈夫なんですかー?


「それは昔の話です。今は、地獄の労働環境も改善され、そのような事は一切、無くなりました」



(そ、それは良かったですよ)


父様は、それでも疑うのが聞き返します。


「そうなのかい?」


「はい。私が父の副官として勤める様になってから、色々と冥府の労働改革いたしました」



ふぁ~!それは獄卒さん達にとっては、まさに『冥府の働き方改革!!』って感じですかね?!


「今は、獄卒の勤務は、週5日、8時間労働、残業は基本的に無いですし。他にも、まずは見習いとして、1年ほど冥府で働いていただき、適正を見てから本格採用、本人の希望も考慮しながら、冥府や地獄の各、部署に配属してます」



おお。一気に労働環境が変わりましたね~。


「でも、人手不足だから子供の鬼を働かせているのでは?」


確かに、お供の方は明らかに子供のですね。


父様の問いに、慌ててお供の方が答えます。


「いえ。私は成人です。私は小鬼族と言う種族でございます。元々小柄な鬼なんです」


ふぁ。小鬼族!こんな可愛い鬼さんも居たんですね。


父様も納得します。


「へぇ~。エンマも色々な鬼を造ってるんだね」


そして今度は父様。なんと珍しいそうに小鬼さんの角を持ったり頬を引っ張りして小鬼さんで遊んでますね。


小鬼さんは緊張して固まってしまっています。


「父様、小鬼さんに失礼ですよ~」


一応、わたくしも父様を止めます。


エンラ様は、小鬼族が生まれた由来を話初めます。


「小鬼族が、生まれたのは、ある時父が私を見て子供の頃は、可愛かったのにと言いだしまして…。

その後、子供の姿のままの小鬼族を造ったのです。私が、子供頃は早く大きくなれと言っておいて、成人すれば、昔は可愛かたのにとは困ったものです」


子供の鬼さんとは違うですね~。


「はは。まあでも、エンマも、君が良くやってくれてるから、助かっていると思うよ」


確かに、エンラ様って優秀で凄いですよね。


エンマ様の息子だから、将来の冥府の跡継ぎなんすでかね?


「エンラ様はいずれ冥界の王様になるんでか?」


わたくしは、気ななった事を聞きます。



「いえ。冥府の王と言うとより冥府の統治神(とうちしん)は、永遠に父です。神は人間の様に年老いて死ぬ事はありせん。跡継ぎの様な存在は、必要ありませんので」


そっか~。そうですよね。


「それに今の冥府の全てを造ったのは父の力です。

そして、これからも必要と有れば、父は、その力で冥府を変革して行くでしょう。私は、あくまでもそれを補佐するのが勤めです」


わたくしも、父様がめちゃくちゃなんで大変ですが、

エンラ様も本当に、これからも色々と大変ですね~。



「さて、お話も済みましたし、私達は、これにて冥府に戻ります。叔父上、この度は、こちらの願いを聞いていただき、ありがとうございました」


「うん。僕こそ、知らなかったとはいえ、色々悪かったね」


あ、エンラ様が帰ってしまう。わたくしどうしても聞きたい事があったのに。


(ここは勇気を、出して聞いて見ましょう)


「あ、あの、待ってください!」


エンラ様は、わたくしの声に振り返ってくれましたよ。


「冥府にわたくしの母様がいるって、本当ですか…」


「はい。いらっしゃいます」


エンマ様の言った事は本当なんだ。


「あの、母様に、わたくし元気で、父様と幸せに暮らしているから安心してね。って、伝えてもらえませんか?」


冥府で、わたくしの事、心配しているかも知れないし…。


「申し訳ありませんが、亡者に地上の生者からの、伝言はお伝えできない決まりになっております」


「あ、そうなんですか…ごめんなさい。わたくし何も知らなくて…」


確かに、普通、生者と死者がお話とか、出来ないですものね。



「ですが、私は役目上、地上に上がる事もあるので、その時に、お嬢さんの事を知り、お父様と幸せに暮らしていると、

話すのは問題、無いでしょう、それでよろしければ、天国にいらっしゃるお母様にお伝えいたします」


「…はい。ありがとうございます☆」


母様は、天国にいるんですか…。

天国は、きっと良い所でしょうから安心ですね。


わたくしの事も、伝われはきっと安心してくれる、勇気を出してお話して本当に良かったです。


「では、私は、これで失礼いたします」


そうして、エンラ様は、再び背を向けた。


「姫様、我輩もこれで失礼するでありますよ。姫様もお元気で、また会いましょうであります」


ユキちゃんは、再び敬礼(けいれい)で締めくくった。


「うん。ユキちゃんも元気でね。またね」


こうして、エンラ様一行は、冥府に帰って行った。



思っても見ない、お客様でしたが、わたくしにとっては、母様の事もわかり、ユキちゃんにも再び会えて、素敵な誕生日になりましたよー♡

次回、また、金曜日から更新予定です。よろしくお願いいたします

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