51話
竜宮に来てから1週間が過ぎましたよ。
すっかり竜宮の暮らしにも慣れて、朝、のんびりと父様と朝食を食べていたら、父様から衝撃の一言です。
「セリ。明日には、地上に帰るよ」
「えっ??!!」
(……イマ、アシタ、カエルッテ、イイマシタカ??)
「ええー??、竜宮に来て1週間ですよ?夏の終わりまで、まだあるんじゃない?!」
「あれ?言わなかったけ?竜宮と地上で、時の流れが違うんだよ。だから地上では1ヶ月以上が立ってるんるんだ」
ええー!初耳ですよー!
「うそー!じゃ地上では、もう夏は終わってるの?!」
「うん。そうだね」
はぁー、そう言う大事なことは、最初に説明してもらえるとありがたいんですけどね~。
まぁ父様だから仕方ありません。
こうして、わたくしは急いで荷物をまとめる事になったのです。
まぁ、シノエが手伝っくれるから、きっと大丈夫!
「まずは、お土産の整理からです」
お土産を広げれば、竜宮での楽し時間が甦ります。
これはファイから貰った沢山の可愛い髪飾り達。
シノエの兄さんが育てた、可愛いお花の苗も分けてもらいましたよ。
わたくしのお庭の花壇に植えるのが楽しみですね~。
それから商店街で注文してた蓮の花の種、こちらも来年の夏が楽しみです。
あとは港のお店で、父様に、おねだりして買ってもらった『リュウグウウミガラス』のぬいぐるみです。
急遽ジェノにお願いして竜宮の料理人さんに作って貰った、美味しいお菓子の数々も。
お菓子は日持ちするお菓子をお願いしたので、しばらくは、おやつの時間が楽しみですね♡
「主~。あたいの、これも忘れにゃいで!!」
「ん?けんちゃんも何かあるの?」
「これにゃ!!」
けんちゃんが大事に咥えてきたのは、袋に詰められた、沢山のマタタビの木。
「けんちゃん、獅子さんから、こんなにマタタビを貰ってだんですか?!」
(また、酔って大暴れをお越しそうですねー。とは言え『それはダメとか!』言えません…)
「う~ん。お菓子と一緒にしまっておくね」
「ありがとうにゃー♡」
後でけんちゃんには暴れない様に言わないといけませんね。
王宮から持ってきた着物は、結局、着ませんでしたがこれもそのままお持ち帰りです。
(竜宮で用意されていた着物は、どれも可愛いくて、滞在の時に着た着物だけでも貰え無いか、父様にお願いしてみようかな…)
わたくしは、思いでに浸っている間に、シノエがドンドン荷物を纏めてくれます。
お昼頃には、見事に荷物が纏まりましたよー。
荷物はを見れば結構な量。
(まぁ父様なら、なんとか持てる量ですかね~。わたくしは、お子ちゃまだから無理だし~)
「お嬢様。荷物もまとまりましたし、そろそろ昼食に致しましょう」
「うん」
こうして再び父様とお昼ごはんです。
「荷物は、纏め終わったかい?」
父様が、確認して来ます。
「うん!終わったよ。シノエが、上手にまとめてくれたのー」
「そっか。ジェノ、セリの荷物を送る手配をしてくれ」
荷物を送る手配??
「あれ?荷物はお送れるの?」
「うん。今でも竜宮は、地上の人間とも取り引きしているし、王宮に出入りしてる商人の中に、その取り引き相手がいるからね」
そう言う事は事前に教えて欲しかったですね。
あっ!でもそれなら着物の事を聞いてみましょう!
「じゃあ。あのね、竜宮で用意してくれた着物、わたくしが袖を通したのだけでも、欲しいんだけど…。良いかな?」
「着物?あれはセリの為に用意させた物だから、初めからセリだよ。気に入った物が、あれば持ち帰って着るといいよ。他にも小物やお飾りとかも」
「ふぁ~。本当にやったぁ~!」
「父様ありがとう。ジェノもう少し荷物送るの待ってー」
こうして、最後の1日は、荷物作りに初まり荷物作りで終わる、1日になってしまいましたよ。




