4話
窓から入る、太陽の光が、まぶしてく目が覚めてしまいましたよ。
横を向けば、いきなり父様の寝顔!!!
(び、びっくりですよー!!そでした。昨日、父様のお部屋で寝たんでしたね。眠れる訳ないと思ったげど…いつの間にか眠っちゃたみたいですね…)
こうして、あらめて見る父様は、すごく綺麗だと思う。
中性的で、整った顔立ちだけど、寝顔はどこかあどけない少年の様。
無意識に、そっと、父様の顔に手を伸ばしたら、
父様が、起きてしまいましたよー!
「うっ~ん。起きてたのか。おはよう。セリ」
!!………父様の美しさが、最も発揮さるのは、朝、この時かもしれないですね~。
やや乱れた寝巻き。まだ少し眠たそうな表情。
柔らかい声、優しい笑みで挨拶をする、父様は、地上類を見ないほどの魅力を秘めている!
(朝は絶対、女の人の前でそんな姿見せてらダメよ。キケンだからね…父様)
「どうしたの?。セリ…」
わたくし、挙動不審な様子が、気になったのか、わたくしを近くに抱き寄せる。
ひゃ!!近いでよー!
「顔が、少し赤いね…もしや熱でもある?」
そう言っておでこをくっ付けてきた…!!
(近づき過ぎ!!近づき過ぎなんですよー!!)
最早、驚き過ぎて声もデマセン。
「う~ん、熱はないし大丈夫かな。まだ朝早いし、セリは、もう少し寝ていようね」
そう言って、優しく頭を撫でくれたけど、今の出来事のせいで、眠れそうにアリマセン…。
そうしてから、父様は起きて、別のお部屋で、お着替えして、お部屋を後にしてしまった。
父様は、朝から、忙しいそうですね。
朝の支度を済ませたら、まずは王宮を守る兵隊さん達に相手に、剣や弓馬の鍛練をして、朝食、その後この国の官吏の人とお昼まで国政会議で内政を処理。
昼食後、わざわざ、わたくしの様子を見に来てくれる。
午後からは、地方や他の国からきた、使者達との面会、外交の他、執務室に籠り夕方までに様々な案件の処理にあたっているらしい。
仕事を全て終わらせてからは、ずっと、わたくしが、眠るまで側に居てくれるの。
こうして考えると、父様はとても忙しい。
わたくしを他所にあげるのも、忙しい過ぎて邪魔だからなのかなぁ…。
そんな、こんなで、色々考えてると いつの間にか、時間が立っていた。
「姫様おはようございます」
あっ。この声は、カヤメ!!
「カヤヤ、はーよ」(カヤメ、おはよう)
「さあ、姫様。お支度を済ませて、朝ごはんにいたしましょうね」
カヤメの謹慎は、1日で解けて、朝には、いつも通り世話をしてくれた。
わたくしも、カヤメに会えて一安心しましたよ。
ご飯もお腹一杯食べ、朝早く起きたせいか、なんだか、とても眠い……。
それなのに…。
「カヤメ様、お聞きになりました。姫様を養女に出されとか…」
「え?ええ…」
サラとカヤメの話が気になって、また眠れないよぉ~。
「こんなにかわいい姫様を、他所あげるなんてあんまりです。もし、他所行かれるなら、私、絶対、姫様について行きます!」
えっ?サラ、わたくしの事をそんなに大切に思ってくれていたの!?
ごめん、サラの事を誤解していましたよ。
わたくしに使えるのが、お仕事だから使えているだけかと……。
「サラ、まだ正式に決まった訳でもありませんし、騒ぎ立てらのはお止めなさい。私達は、今まで通り姫様のお世話いたしましょう」
カヤメに窘められて、サラは、シュンとちゃた。
カヤメは、こんな時でも、とても冷静ですね。
すごい精神力ですよ。
「それにね。サラ、私は、陛下が、姫様を手放したりされないと思うわ」
え?カヤメ本当に??
カヤメの父様に対する信頼感は以外と高いのね。
本当にわたくし、どうなっちゃうんですかね~。