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神の娘  作者: アイ氏
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253話

ー冥府ー


ふぅ~。無事に冥府に帰ってきましたよ。


(いや〜。色々あって大変でしたね)

冥府に着くと、けんちゃんはサッと庭にでます。


「主。あたいは、疲れたから適当に休むにゃ」


そう言って手頃な高さの木に登って寝ってしまいます。


 わたくしは、どうすれば良いのか分からず、エンラ様の方を見ると、エンラ様は、帰って早々に色々と鬼さん達に指示を出してますね。


(う〜ん。忙しいそうですね。まぁ、わたくしの事は最後で良いですね)


そして、エンラ様から、話がありまたよ。


「キャラさん今、お母様がこちらに迎えにきます。その後は、お母様に付き添いってもって冥府の医務室に行って診察して貰って下さい」


「はい。分かりました」


「リアさんも、医務室で診察をお願いします」


「私なら、大丈夫ですわ。この通り元気ですから!セリの事もありますし」

キャラさんは、誘拐されたし、母様は八寒地獄で、呪術を掛けられてますからね。


エンラ様が2人を心配して、医務室で診察を受ける様に言うのは当然ですよね。



キャラさんは、出迎えに来た、お母様に付き添われて、医務室に向いますが、

わたくしの母様は、大丈夫だと言い張ってます。


(心配ですね。八寒地獄で呪術をまともに食らったのですから…)



どうやらが母様は、わたくしを1人にするのが心配見たいですね。


まぁ、見た目お子ちゃまですからね。


わたくしも母様が心配です。


「母様。わたくしも、一緒に行くから行こうよ!」


「セリ?付き添ってくれるの?」


「うん。勿論ですよ。母様が心配だもん」


「ありがとう。分かったわ。医務室に行くは」


「姫様。私もご一緒致します」


側にいたユジンも一緒に行く事になりましたよ。


「エンラ様は、これからどうするんですか?」


「はい。これから私は、これから父に八寒地獄の事を父に報告に参ります」


「ふぁ!そうなんですね。大変ですね〜」


「仕事ですので」


そうして、エンラ様と別れて医務室に向いますが、何故か、医務室に向う廊下ですれ違う鬼さん達が、わたくしをチラチラ見ます。


その上ヒソヒソとわたくしを見ながら話をしてます。


「??」


もしかして、わたくし何か変ですかね?


「母様。ユジン。わたくし見られてる気がするんだけど、どこか変な所ある?」


「う〜ん。特におかしな所は無いと思うけど。きっとセリが可愛いからよ」


「いえ。別に無いと思いますが。きっと奥方様の言う通り、姫様の愛らし姿を無意識に目で追ってしまうでは無いでしょうか。もし不審な動きがあれば、直ぐに私が斬ります。ご安心下さい」


そうして医務室に入ると、お医者様がわたくしの顔を見て驚い

来ます。


「おや?貴女様は?セリちゃ?あ、いえセリ様ですか?」


突然、初対面の方から、わたくしの名前が出で来てびっくりですよ?


「あの、初対面だと思うけど何処かで会いました?」


「初対面ですが、何んて言うか竜宮から入って来た薬草茶の袋に描かれた絵と同じ少女なんで驚いてしまって、失礼しました」


そう言うと薬草袋を、わたくしに見せます。


「ふぁーーー!!なんですか!これ?!」


「最近、竜宮から出回り初めた薬草なんですが、大変効き目が良くて、穢を浄化する万能茶。穢は万病の元ですから、大抵の病気はこのセリ茶で治るので最近では、このセリ茶の在庫管理と茶を売るだけの仕事になってしまって」


えー!!お医者さんの仕事が無いとか、それってどうなんですかね?


でもまさかお茶の袋に、わたくしの似顔絵が描かれていたなんて知りませんでしたよ。


これは竜宮に帰ったら絶対に抗議して止めてもらわないといけませんね!


(絵の差替えと出回ったお茶袋の回収を絶対にしますよ!)


そう思っていたら、その袋に母様が反応します。


「まぁ♡どの絵も可愛いわ。あのご相談なんですが、私にも、その薬草茶を売って貰えます?なんて言うか、少し気分が悪い気がしますので。きっと穢に当てられたんですわ」


先程まで、なんとも無い元気だと言っていた母様が、ここに来て、いきなり気分悪いって、お茶欲しさに、もしかして仮病ですか?


やれやれ困った母様ですね~。


そして、このお医者様は診察もしないで、あっさり母様にお茶を処方します。


(そんないい加減で良いんですか〜?)


「はい。構いませんよ。中身はみんな同じですが、絵柄が5種類ありますよ」



そう言うと、5種類の袋がわたくし達の目の前に広がります///


もう、わたくしは恥ずかしくて、まともに袋が見れません。


「まぁ。どれも可愛い♡どれにしようか悩むわね。あのご相談ですが、5種類全部はダメでしょうか?」


(ふぁー!母様、何言ってるんですか?全部中身は同じお茶ですよ〜)


「申し訳ありませんがさっきも言った様に、大変な人気での。お一人様、一袋でお願いします」


「そうなんですか〜。残念。う〜ん。ではこの袋を頂きますわ」


そう言って、母様は大事に袋を抱えてます。


「ふふふ。見て、セリが桜の精見たいで可愛いわ」


そう言って、わたくしに袋を見せますが、わたくし恥ずかしくて何も言えません。


その上、一緒に来たユジンまで、おかしな事を、いい初めます。


「あ、あの、そのお茶、わ、私にも一袋処方して貰え無いだろうか?」


「ふぁ!ユジン?!いきなりどうしたの?!」


「その、つまり、最近、私も忙しいて、少し疲れてると言うか、そ、そ/の//」


いや〜。ユジンは働き者ですからね。


ええ。疲れいると言うのはありえますが、急におかしいですね。


「ユジン。疲れるなら、部屋で休んでても良いんだよ。ううん。竜宮に先に帰っても」


わたくしがそう言うと、ユジンは焦ります。


「あ!いえ、っ〜。申し訳ありません///そのこの姫様の絵が描かれた袋がどうしても欲しくて…」


ユジンが、そう言って、取ったのは袋を見れば、そこにはわたくしが竜宮でちょうちん草の審査の制服来た絵ががき描かれていましたよ。


「そ、そのこの絵を見てたら、姫様との楽しい思い出が浮んでしまってつい欲しくなりました。すみません。う、嘘を言ってしまいました!」


「…ユジン」


そうな風に、ユジンに言われてたら、わたくし何も言えません。


だから、わたくしもお願いしましたよ。


「あの、わたくしからもお願いします。ユジンにも一袋譲って下さい」


「勿論。構いませんよ」


こうして母様もユジンもお茶を手に入れたのです。


2人は、とても喜んでいるから、もし袋の絵が無くなってしまったら、がっかりしますかね?


竜宮に帰っても、わたくし袋の絵を止めて欲しいって言えそうにありません。


あの時、わたくしの名前を付けるのを絶対に反対しておけば良かったですよ。


まさかこんな事になるなんて、ホントに『トホホ』ですよー!








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