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神の娘  作者: アイ氏
251/269

250話

氷姫様に案内して貰って、八寒地獄の宮殿にやって来ましたよ。


「ふぁ〜。外見は大きな氷のお城なんでね」


「はい。姫様」 


宮殿の門は思いっきり開いていてます。


いえ、はっきり言うと壊れてるが正しいですかね。


「ユジン。門が壊れてるね。ここから中に入る?」


「はい、姫様。念の為に、私が先に様子を見ながら進みます。姫様は後ろから、付いて来て下さい」 


「うん。分かった」


そう言うと、ユジンは周りを警戒しながら中に入ります。


わたくしは、ユジンの後ろを付いて歩きます。


中に入ると、けんちゃんが、わたくしに中の状況を教えてくましたよ。


『にゃー主!あっちから争っている音が聞こえるにゃー庭の方にゃー』


「ほんと?!ユジン!けんちゃんが、あっちから、争う声が聞こえるって!もしかしたら、エンラ様が居るかも?!」


その話を、わたくしは直ぐにユジンに伝えましたよ。


「分かりました。姫様!様子を見て来ます」


「大丈夫?ユジン?!」


「はい。姫様は、少し離れて着いて来て下さい」


そうして、エンラ様の居ると思われる庭に進みますが、そこでユジンの動きは突然止まります。


「ユジン?!どうしたの?」


わたくしはユジンに尋ねますが返事がありません。


そこで仕方無く、わたくしはユジンの前に出ます。


そして、わたくしが見たのは、エンラ様と知らない鬼と雪合戦をして遊んで居る姿だったのです!


「ふぁ!?」


予想外の事態に、わたくしはびっくりしましたよ!


ユジンは、その状況が理解出来なくてポカーンとなり、けんちゃんは呆れてますね。


「あいつら、何やってるにゃ??」


そう聞かれたので、わたくしは状況を伝えます。


「えっと…雪合戦かなぁ?」


(正直、何故、雪合戦をしているかは、わたくしにも分かりませんけどね…)


そうして、わたくし達がその状況を見守っていたら、エンラ様が、わたくし達に気が付きます。


「あ!ユジンさん、セリさん良い所へ、すみませんが、大至急、小さな雪玉で良いので沢山作って下さい。お願いします!」


「え??ふぁ!」


「こちらは八寒地獄の鬼神吹雪さんです。雪合戦で勝ったら我々に従ってくれると言うので雪合戦してます!負ける訳にはいきません。今が正念場なんです!」


「ふぁ!!なんでそんな話に?!」


「詳しい話は後でします。とにかく雪玉をドンドンお願いします」


「はい!分かりました。ユジン!こっちに沢山雪あるよ!雪玉作ろう」


わたくしは、唖然として立っているユジンに声を掛けます。


「はい…姫様」


こうして、わたくし達は戦って様いるエンラ様の為に、雪玉をユジンと一生懸命に作ります。


(こんなん小さな雪玉で良いんですかね?)


わたくし達が作った雪玉をエンラ様は定期的に無言で持って行きます。


そこへ、ゴロゴロと大きな雪玉を転がしていた、キャラさんを見つけましたよ。


「キャラさん!?」


「セリさん?!」


「キャラさん!良かった。無事だったんですね」


「ええ。エンラ様に助けて頂きましたの」


「キャラさん。わたくしの母様を知らない?」

「あ!大丈夫です!リア様なら、あの鬼神さんが、宮殿の部屋を貸してくれてそこで眠っています。私も意識の無いリア様を見た時はびっくりしたけど、エンラ様が呪の影響で眠っているだけで、直に目を覚ます筈ですって言ってましたから」


「そうなんですね。良かったですよ」


母様の無事も確認出来て案心しましたよ。


そしてキャラさんは、雪合戦になった経緯も話してくれたのです。


「エンラ様が、この宮殿に来て、私を助けてくれた後に、エンラ様の前に、あの方が突然現れたんです。エンラ様や私を取り囲んで居た八寒地獄の方達を止めてくれて。私も最初は、これで助かったと思ったんですが、その後、あの方、突然エンラ様に雪合戦の勝負を申し込んだです」


「それで雪合戦で勝負になったんですか?!」


「ええ。その勝負をエンラ様が受けられてその時のエンラ様堂々として居て素敵だったわ。それで//だから私、一生懸命に雪玉を作りを//」


(う〜ん。キャラさんの話を聞いてもどうして雪合戦で勝負なのか分かりませんけど…。ここはエンラ様に勝って貰うしかありませんね)


わたくし達と一通り話が終わるとキャラさんは、作っていた巨大な雪玉をエンラ様に渡します。


「エンラ様!お待たせしました。頼まれていた。特大の雪玉です!」

キャラさんがエンラ様に声を掛ければ、エンラ様は、その雪玉を受け取りに来ます。


「ありがとうございます。これで終わりですよ。吹雪さん」


そう言って、エンラ様は巨大な雪玉を持ち上げて相手に投げましたよ!!


(ふぁ!なんて馬鹿力なんですかね!びっくりですよ!)


しかも見事に大当たりましたね!相手の鬼神さんは悲鳴を上げて、投げられた雪玉に埋もれます。


その後、雪玉の中から顔がぴょこんと出できましたよ。


「あー!オレっちの負けだ!約束通り、八寒地獄は、大人しくあんたに従ってやんよ」


そして負けを認めたのです。


暫く更新出来なくて、申し訳ありません。


できる限り更新したいと思いますが、1月までは不定期更新になります。


よろしくお願いします。

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