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神の娘  作者: アイ氏
228/269

227話

父様が地上に来たと言う話しだったので、また直ぐに争いになるのかと心配していましたが不気味な程に平和な時間が流れています。


そして日月星様は、最近は呪術の研究をしていて忙しいんですよね。


お陰で、わたくしはちょっと退屈です。


でも、わたくしを元の時代に帰す為にやってくれているので仕方ありません。


わたくしは、1人で暇つぶしに庭を散歩していると白い鷹が木に止まります。


よく見れば、その鷹には見覚えがあります。


それは間違い無く父様の神器『小通連』だったのです。


わたくしと目が合うと、小通連が話しかけて来ます。


「黙って私の話を聞いて欲しい」

 

そう言われたので、わたくしは静かに頷きましたよ。


わたくしの返事を確認後、小通連は再び話し初めます。


「主が君を保護しても良いと言っている。はっきり言って日月星の側に居るのは止めた方が良い。あの神は、狂っているからな…。いつか危害を加えられるかも知れん。大人しく従って欲しいのだが…」


わたくしの浄化の力で日月星様は、普通の状態を保てので危害を加えられる事は無いと思いますが…。


わたくしは、この時代の父様に会って見たいと思っていたので、小通連の言う事を聞く事にしました。


(もしかしたら日月星様と父様の和解の糸口になるかも知れませんしね)


「わたくし貴方の主に会いたいの。案内して貰える?」


わたくしが、そう答えると小通連から返事が来ます。


「それは主の申し出を受けると言うことだな?良いだろ」


そう言うと片足に持っていた小さな玉をわたくしの元に落としましたよ。


わたくしは、慌てて手を出して受け止め尋ねます。


「これは??」


「主の居る竜宮へと繋がる呪具だ。叩き付ける様に地面に落せば転移の扉が現れる」


(ふぁ!呪具なんてあったんですね〜。びっくりしましたよ)


「分かった。やって見るね」


そう言われて、わたくしは言われた通りにやります。


そうすると水晶玉は弾けて、砕けた水晶から水が現れ、竜宮の扉が現れましたよ!


そして扉が開いたので、わたくしは竜宮へと向かったのです。



扉の向こうは、竜宮の屋敷に繋がっていて、ジェノが迎えてくれましたが、いつもとは違い冷たい目で、わたくしを見てから「主様がお待ちです。私に着いて来て下さい」そう一言だけ告げてさっさと歩き出します。

  

歩調も速くて、わたくしは付いて行くのがやっとですよ。


(嫌われてますね〜。まぁ仕方が無いですが…)


案内された部屋に入ると父様がいますね。


(過去の父様も、わたくしの知っている父様も全然、見た目が変わりませんね)


そんな事を考えていたら、父様が軽い口調で、わたくしに話し掛けて、近くに来ます。


「やぁ。君が日月星の所に居る子供かい?」


そう言って、今度は、わたくしをジロジロと見ます。


(乙女をジロジロと見るなんて困った父様ですね~)


「確かに僕に似ているかも。初めて会うと思うけど君の名前は?」


「………」


日月星様との約束がありますから、わたくしは、『貴方の未来の娘です』とは言えませんし、偽名も咄嗟には思い付きませんので黙秘します。


「だんまりか。困ったな。余りこういう事はしたくなかったけど仕方が無い…」


そう言うと、再び部屋の扉が開いてジェノが魚を持って来ましたよ。


「ふぁー!さ、魚??そのお魚どうするの??わたくしなら食べ物に釣られて、名前を言ったりしませんよ!それにしても調理されて無い魚って…。どうかと思いますよ」

わたくしは、食べ物で買収かと思ったのですが、どうやら違った見たいです。


「あれ何とも無い?もしかして君は穢に強い??」


そう言われて、わたくしは父様の意図に気が付きます。


「ふぁー!もしかして拷問のつもりでしたかね?神様は穢に弱いって聞きますし…」


(わたくしを拷問とか父様は最低ですねー!まぁ一応は無駄な事を伝えますかね?)


  

「穢なら、わたくしは平気ですよ。一応、わたくしには浄化の力があるっ言われてますから」


力の事は言っても多分問題は無いですよね。


「へぇ~。それは残念だな。何の力も無いく弱い子供と思ってたけど以外だったね」


これは嫌な予感がしますね。また、わたくし凶暴とか誤解を受けない為に、ちゃんと言って起きましょうかね。


「あ!でもわたくし見た目通りか弱い乙女ですよ。暴れたりはしないんですよ」


「ふ〜ん…か弱い乙女ね」


(ちょっとバカにした様に言いましたよ!失礼ですねー!)


でも、わたくしは大人ですから、ここは流して本題に入ります。


「それでね。わたくし、貴方にお話が合って来たの」


そう言うと父様に言うと『は?』て表情になります。


そんなに以外でしたかね?


「僕に話し?」


「うん。でも、その前にお茶と甘い〜お菓子が欲しいの♡だって、お話は、お茶を飲みながら、ゆっくりした方が良いと思うの♡」


父様が相手だと、遠慮無く何でも言えて楽ですね~。


「…分かった。用意させるよ」


そう言うと父様は、ジェノにお茶とお菓子を用意する様に命じたのです。





今週もありがとうございました。また来週もよろしくお願い致します。

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