217話
「あの、その///」
わたくしは、恥ずかしくて、なかなかお茶やお菓子を頼め無いでいます。
そんな、わたくしの様子に気が付て日月星様が聞いてくれましたよ。
「セリ殿?どうされた?私に何か頼みでもあるのかな?」
「はい。あの大変、図々しいお願いなんですが//その喉が渇いたので、飲み物と、後は、ちょっとお腹も減ったので、そのお菓子か何か食べ物を頂けないかと……」
日月星様は、少し考えてから答えます。
「……飲み物?それなら今お神酒を用意させよう。それからお菓子と云うのは、何かかな?」
「はい?」
突っ込み処が満載で、わたくし何処から何を言って良いのか分かりませよ!!
取りあえず、お神酒って、お酒ですよね??わたくし、お子ちゃまですよー!!
そこから突っ込みましょうかね?!
「あの、わたくしお子ちゃまだから、お酒は呑めませんよ!出来ればお茶か無理ならお水で…」
「そうなのか?神の飲み物と言えば、お神酒なのだが……」
「そうなんですか?でも、わたくし、ちょっと飲むのは無理です。お茶って言うのは、地上の飲み物でお茶の葉があって、それにお湯を入れて作る飲み物です」
「ふむ。それは地上の神や人間が飲んでいる飲み物なのかな?私の配下には、どちらも居ないのが、なんとか用意させてみよう」
「本当ですか?ありがとうございます。わがまま言ってごめんなさい」
「いや。謝る事ではない。ははは。しかしセリ殿は神にしては少し変わっているな」
「そうなんですかね?あ、でも、そう言えば父様も言ってましたね。変な所が母様、人間に似ているって」
「セリ殿の母親は人間だったのか?」
「はい。そうですよ」
「成る程。我々、神は、本来は食事を必要としないが、セリ殿は人間の血を引いているなら、セリ殿にとって、食事は必要なのかも知れないな」
「父様も、そう言ってたと思いますよ」
「ふむ。やはりそうか。正直、私は神と人間の血を引く者には会った事が無いのでな。確信は無いが…。セリ殿が必要としているなら、きっと必要なのだろう。直ぐにお茶、菓子や食事、セリ殿が望む物を何でも用意させよう」
「ありがとうございます。お腹が減っていたので助かります//」
「ははは。私には空腹感等無いからな。セリ殿が食事を楽しみにしている様子を見ると羨ましく思うな」
「ふあー///」
「あの…。日月星様も一緒に、わたくしとお食事しませんか?」
「私がか?」
「はい。わたくし、いつも父様と一緒にご飯食べてるんですよ。父様が食べれるんだから、日月星様も食べられると思うんです。
わたくしも、一人で食べるのは寂しいから日月星様が一緒に食べてくれると嬉しいですよ」
「セト殿は、余程、セリ殿が大切なのだな。食事はセト殿にも必要が無いものだ。それでも食事を取るのなら、それはセリ殿に合わせているのだろ。
セリ殿が誘ってくれるなら、私も喜んで食事に付き合うとしよう」
「そうなんですかね?父様は、ただ心からお食事を楽しんでいるだけだと思いますよ」
「それだけではなかろ。私もセリ殿と食事とらやの楽しい時間を共に過ごせると思うと心弾むのだから」
「///」
日月星様は、お上手ですね。わたくしドキドキしてばかりですよ///
そして食事を運んで来てくれたのは、なんと、茶色の毛をした可愛いウサギさんです!
「ふぁ~♡可愛い♡ありがとう♡うさちゃん♡」
ウサギさんが持って来てくれたお茶や食事を置いたのを見計らって、わたくし、お礼ついでに、ウサギさんの頭を撫で撫でしてしまいましたよ♡
(モフモフ撫で撫で、まさに至福ですよー♡)
そうすると、ウサギさんは、わたくしの手を払いけて言います。
「オイ!!オレ様はこう見えても泣くも黙る妖獣だぜ?!気安く障ると火傷するぜ!」
可愛い姿で一生懸命に悪ぶっている所が、またなんとも愛らしいですよ♡
でも怒っているので一応は謝りますよ。
「ふぁ♡ごめんねぇ♡でも、わたくし可愛いウサギさん大好なの♡妖獣のウサギさんは初めてですが、余りに可愛いくて撫で撫でしたかったの♡…ところで妖獣ってなんですか?」
そう答えるとウサギさんは、足を『ダンダン』して更に怒ってますね。
「小娘!!知らねで、オレ様の頭に気安くさわったのか!!」
「ふぁー!ごめんなさい」
そんな、わたくし達の会話に日星月様が入って来ます。
「赤兎止めろ。セリ殿、失礼した。
セリ殿。妖獣と云うのは、元々は神獣だったのだが様々な理由で、神通力を失い。変わりに邪力を持つもの達だ。天界では、邪気を持つ者は、元神でも天界から追放される。それ故、彼は天界から、地上に降りて来た者達だ」
「追放どうして?!」
それはびっくりな話ですね。
「あんたは、何故か平気見たいだけどな。普通の神族や人間がオレに触れると邪気で火傷したりするんだぜ」
「ふぁ!そうだったんですか?」
本当に、オレに障ると火傷するんですね!
「何で天界を追われたの?」
「アマテルのクソ野郎が造った、人間共が原因だな」
「ふぇ?」
「オレ達は、神獣ってのは下級の神だ。だから上位の人神の神に使えて、その庇護を貰い暮らしていた。だがな。アマテルが造った、人神に似せて造った人間がオレ達に取って変っちまった。人間は手先も器用で、見た目もオレ達と違って人神に近かった。だからこそ、その存在に嫉妬した。そして、それが原因で嫉妬に狂いある日、人間を傷付けてた事で、神通力を失い気がつけば妖獣になってた」
何処か、萬福さんと身の上が似てますね。
「う~ん。それって人間に嫉妬してグレちゃったて事ですか?」
「まあ、そうだな。オレが使えてた神なんて、アマテルに媚び売って、やな奴だったけどな。人間ばかり贔屓にしてさ。そんなどす黒感情が、邪気や穢れを呼び、オレは暴走して気が付けば、周囲は、火傷したり者で溢れていた。そして、あっという間に天界から叩き出された。そして地上を彷徨ってていた時に日月星の旦那に出会った。そして少し穢を神器で吸ってもらったら、邪気が薄れて再び自我がよみがえったんだよ。その縁でオレ様は日月星の旦那の子分になったて訳だ!!ここには、そんな奴らがわんさか居んだよ」
ふぁ~。それにしても、日月星様の配下がモフモフの動物さんとか、ちょっとびっくりしましたよ。
父様が造る様な、危ない見た目のお化けの様な人かと思っていましたからね。
日月星様もモフモフ大好きなんですかね?
今週も、お読み頂きもありがとうございました。
木曜日にサイトのメンテナンスがありサイトの編集ページの仕様が変わり便利になった部分と不便になったと思う点もありますが、何よりも画面のレイアウトに慣れません……。
こればかりは、使いながら慣れるしか無いので仕方ありませんが…『おっちょこちょい』な私は、また変な『ミスをやらかす』のではと不安で一杯な今日この頃です。
では来週また更新予定です。
よろしくお願いします。