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神の娘  作者: アイ氏
213/269

212話

温室の扉が開きます。


それと同時に白梅さんが身がまえます。


「セト。来たわね。今日こそギャフンって言わせるわよ」


父様の姿が見えます。


(ふぉー!父様がやっと来てくれましたよ!)


「セトは卑怯ね。助っ人が2人も居るわ。でも、まあいいわ」


そう白梅さんが呟いたので父様のほうを見ればユジンとエンラ様も一緒ですね。


白梅さんは、父様に向かって挑発します。


「今回は逃げずに良く来たわね。それだけは褒めてあげる」


「やあ。白梅。久しぶりだね。君が僕に復讐した行ことは知っていたけど相手にするつもりなかったから無視していたら、僕の娘を拉致するなんて…。君は、明らかにやり過ぎだよ……」


そう言って睨みます。


「うるさーい。覚悟しなさい!」


睨まれて、一瞬すごみますが、やはり強気で両手を広げて何かの呪文を唱えます。


『空間を越え、時を越え、憎き者あの者を何処(いずこ)かえと葬りたまえ』


白梅さんが、呪文言い終わると光の玉が現れて父様に目掛けて飛んで行きます!


いきなりの大技ですかー?!


(その前に駆け引きとか何にも無いんですかー?!)


しかし、その呪術が父様に届く事はありませんでした。


エンラ様が父様の前に出て防いだのです。


そしてよりにもよって、その光の玉は、わたくしや白梅さん目掛けて飛んできます。


わたくしの近くで光の玉は弾け、そして足元から、黒い渦が現れ、わたくしは引き込まれてしまいます!


そう白梅さん、渾身の大技は父様では無く、わたくしに、決まってしまったのです。


(わたくしは呪術の中に巻き込まれてしましたよ!!)


「ふあー!!」


そして気がつけば知らない場所にいたのです。


外は明るく青い空があり、竜宮ではなくて地上のようです。


「……ここは??父様ー!ユジンー!」


周りを見渡しながら、父様やユジン大きな声で呼びますが返事はありません!


代わりに知らない男の人の怒鳴り声が!!


「貴様!何者だ!!」


そう言って近付いて来ます。


目の前に男の人が現れたので、わたくしは慌てて謝ります。


「ふぁー!!ごめんなさい!怪しい者じゃ無いんです。あの、わたくし、突然ここに……」


そう言って謝りましたが、わたくしの体に触れた途端に、今度は突然その人の体が燃え上がります!


「ふぁーー!!」


炎は何故か一瞬で消えてしまいましたが、燃えた人は、そのまま跪いて伏せています。


わたくしは慌て声をかけます。


「大丈夫ですか?!火傷とか!今!人を、人を呼んで来るから待ってて!!」


そう言って駆け出そうとしたら、手を捕まれます。


「……いや大丈夫だ。火傷はしていない。どうやら貴方には浄化の力があるのではないか?私が包まれた炎は、本当の火では無くてなんと言うか浄化の力だ。だから熱くは無いし、火傷もしていない。驚かせてすまない」


そう言って顔を上げれば切れ長の目に輝く様な金の瞳、凛々しい顔立ち黒い髪に、一分に銀の髪が混ざった大人の男の人です。


(ひぁ~。凄い綺麗な方ですよー!!)


「わたくしには浄化の力があるけど。本当に火傷してないの?大丈夫なんですかー?」


「心配は要らぬ。私の強い邪気と浄化の力が反応して、炎の様に見えたのだろう」


そう燃え上がった現象に付いてあっさりと結論を出しましたよ。


「ふぁー!そうなんですね」


(色々と物知りな方ですね)


そして、わたくしが浄化の力を使った方達が炎に包まれた原因が今やっとわかった気がします。


「それにしても凄い神通力だ。この様な強力な浄化の力を持つ神が地上に存在したとは…。そなたは何処から来たのだ?名は?」


「わたくしはセリです。えっと……場所は…なんて言うか……。あの…貴方は?ここはどこですか?」


そう聞くと優い笑みを浮かべて答えてくれます。


(怒鳴られたから、怖い人かと思ったけど違いましたね)


「ああ。名乗るのが遅れて失礼した。私は天体の神、日月星(じっげつせい)。ここは私の屋敷の庭だ」


聞き覚えがあるけど、あり得ない神様の名前を名乗られて、わたくし、とても、びっくりしましたよ!


「え?!」


(そのお名前は、昔、父様やアマテル様に敵対した悪い神様のお名前では??!!そして消えたって聞いて……)


混乱している、わたくしに更に追い討ちが掛かります。


男の人は跪いたまま、唖然として立っていた、わたくしの両手をそっと優しく握り言います。


「どうだろう?セリ殿。良ければ、私と一緒に、ここで暮らさないか?無論、生活に不自由は一切させないし、心から貴女を大切にすると誓おう」


「は、はい?!」


突然の話に、わたくしの頭の中は大混乱ですよ///


お子ちゃまの、わたくしに///


両手を握って、真剣な眼差しで見つめられて『一緒に暮らそう』なんて結婚の申し込みの様な台詞を突然、言われても困るんですよー!!


一応、わたくしは心は大人の乙女ですが、体は、お子ちゃまですよー!!


それ犯罪ですよー!!


(もう///展開がめちゃくちゃで頭が爆発ですよ///)



過去の世界に飛ばされたかも知れない驚きと、この展開には、わたくし何もかもが、びっくりですよー!!


今週もありがとうございました。


本来は、もう少し書く予定でしたが、今週は短い文章で申し訳ありません。


木曜日から体調が悪く37度を越える発熱がありましてとうとう『流行の風邪を引いたかー!!』とマジで慌てました。


そして外来に電話で受診をお願いするも一杯でお断りされて、仕方なく薬局で買ったキットで自主検査したら陰性でした……。


ですが、会社からは病院で検査して、はっきりするまで出勤しない様に指示され、現在し来週の受診待ちです。


一応、熱は土曜日には下がりましたが風邪の症状が続いていて体調が良く無いです。



皆様も風邪には気を付けてご自愛くださいませ。


広告下の【☆☆☆☆☆】を【★★★★★】にして応援いただけると書くモチベーションに繋がります。


また来週よろしくお願い致します。

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