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神の娘  作者: アイ氏
210/269

209話

ー翌日ー


今朝は、少し寝坊してしまいましたが、父様とユジンと一緒に朝食を食べる事が出来ましたよ。


朝食を食べていると、ユジンが、これからの予定を尋ねてきます。


「陛下。姫様。これから地上へお戻りですか?」


わたくしは、その言葉に慌てます。


(いつ帰るか考えてませんでしたよ。大会も終わったし、今日、帰ると思いますよね…)



「あ!?ごめん、ユジン。今日はムクロさんと一緒に、父様が作ったの木から、お薬を取って来る予定なの。帰るのは明日でもいい?」


そう伝えると、ユジンは、あっさりと了承してくれます。


「はい。かしこまりました。では本日は、薬をムクロと一緒に取りに行くのですね?」


そして、今日のわたくしの予定を確認します。


「うん。そうなの。昨日の宴の時に約束したんだよ」


そう答えるとユジンは、わたくしと一緒に温室に行く事を提案します。


「では、私が姫様の護衛として、お供を致しますね」


わたくしとしては、ユジンには、ゆっくり休んで欲しいのですが…。


「え?大丈夫だよ。ユジンは普段から忙しいんだから、竜宮でゆっくり休んでて良いんだよ」


そう伝えると、ユジンは、不満そうな表情になります。


「姫様が心配で休んでなんて居られません。もし、姫様が木の根に足を取られて転んだり、温室の入口の段差で躓いたり、それに薬は木なのでしょう?姫様の頭に木の枝が落ちて来たりしたら大変です!!」


そうユジンは力説します。


ユジンの中で、わたくしは、どれだけドジッ子にされているんですかね?


「それに…。陛下の造られる、しょ植物は、少し変わっているので、何が起きるか分かりませ……し…」


(えっと…。ユジンの言いたい事は分かりますが、父様の前で言うのは不味いと思いますよ)


静かに食事をしていた、父様がユジンの言葉に反応します。


そして、ニコニコ笑いながら、ユジンに尋ねます。


「それは詰まり、僕の造った植物が危険って事かな?」


(まあ、父様の植物は、動くし、変な奇声をあげるしで、わたくしは、ちょっと怖いのですが、それは父様には言えません…)


ユジンは、慌てて言い直しますが、どうやら遅かった様です。


「いえ。そ、その、私が言いたいのは、姫様がお一人で出歩くのは危険だと思いまして……」


父様は、ニコニコ笑顔であっさりとユジンのお供を却下します。



「竜宮には、人魚達が居るからセリは大丈夫だよ。ユジンは、暇見たいだね?なら今日は、僕の仕事を手伝貰おうかな?」


「か、畏まりました…」


わたくしは、ユジンにゆっくり休んで欲しかったのですが……。仕方ありません。





父様達との、朝食を食べ終え、わたくしはキヌと一緒に温室へと向かいます。



美肌の薬は液体で木の汁だと、事前に父様から教えて貰ったので、その液体を入れる瓶を、キヌに頼んで事前に用意し貰いましたよ。


準備万端で、ムクロさんを待っていると、ムクロさんの声がします。


「ふむ。待たせたの……」


ムクロさんが来た方を振り向けば、お供の方達が、大きいなバケツ両手に持ってます!


それには、わたくし、ビックリですよ!


「ふぁ!大きいなバケツ?!そんな大きいなバケツを、どうするんですか?!」


わたくしの質問にムクロさんは答えます。


「ああ。これか?無論、美肌の薬を入れる為に、竜宮の者に頼んで用意して貰ったのよ!セト殿が好きなだけ持ち帰っても良いと言ってからの。遠慮なく貰う事にした。本当は、もっと大きい入れ物が有れば良かったんだが……仕方ないの…」


それでも納得して無い無いんですね。


そんなムクロさんの様子に、お供の方達は呆れています。


「はぁ~。やれやれ貴女の貪欲さには、些か迷惑しますよ」


「冥界には、温泉有るんだから良いじゃねーのか?」



そうやる気の無い答えを、ムクロさんは一喝します。


「うるさい!!妾の美を極める為には、一切の妥協等無い。薬を使っていて気づいたのだ。あの薬を温泉に入れると、より肌が輝くと!故に薬は、絶体に手に入れて見せる!」


ふぁ!温泉と薬を合わせてたんですか?


それはわたくしにも思い付きませんでしたよ!

それなら、わたくしも竜宮のお風呂にお花と薬を交ぜ合わせれば、凄い効果になりそうですね。


早速、今夜の竜宮のお風呂で試してみましょうかね?


「それに妾は箸より重い物は持てぬ」


その一喝と言葉は正に女王様ですね~。


「では、皆の者、行くぞ!」


もうその言葉にお供方は逆らえません。


こうして、わたくし達は美肌の薬を求めて温室の中に入るのです。



今週もお読み頂きありがとうございました。


気が付けば、ユニークも1800人を超えていました。


沢山の方にお読み頂きありがとうございます。


これからも頑張って書きますので、どうぞよろお願い致します。

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