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神の娘  作者: アイ氏
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202話

わたくしと同じ様に、最早、審査員の制服の原型もありませんがユジンの素敵な姿に、わたくしはドキドキですよー!


「ふぁー♡♡ユジン素敵♡」


わたくしが褒めるとユジンは、少し照れながらお礼を言います。


「え?あ、そうでしょうか?あ、ありがとうございます///」


わたくしとユジンが、新しい衣装なら、キヌやキシルもそうなんですかね?


わたくしは気になり、ジェノに聞きます。


「ねぇ?キヌやキシルの審査員の衣装もこんな感じなの?」


ジェノに聞けば、『いいえ』と答えが帰って来ましたよ!



更に近くに控えていたキヌやキシルが答えます。


「わたくしは、いつも通りの制服でございます。何ならもっと地味な衣装でもいいんです!可愛いお嬢様のお引き立て役になにたいのですから。明日は、いつもより地味な格好で参ります!」


キヌは、そう嬉しいそうに答えます。


そしてキシルは口数少なく新たな審査員の衣装の感想を言います。


「そんなキラキラな衣装はオレには似合わない…。

いつものが一番だ……」



(わたくしとユジンだけが派手な衣装ってねぇ~。ビミョーデスヨネ)



でも、ユジンの素敵な姿が明日も見れるので、そこは楽しみですね。


その後ジェノからは袋一杯に入った竜宮石を貰いましたよ。


わたくしは、それを受け取って部屋で袋の中から石を出し確認します。


石は、わたくしの着物に縫い付けられていた石より大き目の石が沢山入っていますね。



その一つを手に取り眺めていた、わたくしにけんちゃんは尋ねます。


「主、その石はどうするにゃ?」


わたくしは、けんちゃんの質問に答えます。


「うん。この石にはね。神通力を溜める事が出来るんだって!だから、この石にわたくしの神通力を溜めて、王宮の皆のお土産にするの。そしたらキラキラしていて綺麗な石に変わるから皆に上げたら喜んでくれるかなと思って」


「にゃ!それはいいにゃ!あたいも欲しいにゃ」


「けんちゃんも?うん。いいよ。後でファイに頼んで首輪にてし身に付けられるように加工して貰うね」

けんちゃんは、猫ちゃんだから持ち歩け無いですものね。


「にゃ~。それは楽しみにゃ♡」


こうして、けんちゃんにもあげる約束をします。


(王宮の皆の喜ぶ顔を見るのが楽しみですね)


◇◇◇◇



そしてやって来ました。


大会当日です。


今回はどんな『ちょうちん草』が出品されるか楽しみですね。


舞台の幕が上がると、司会がわたくし達の入場を指示します。


「お待たせ致しました。ちょうちん草大会本選、只今から開催いたします。まずは審査員の入場から!」


そして大きな拍手が会場に響ます。


やはり沢山人から注目を浴びるので、わたくしはやはり緊張してしまいましたよ。


今回もユジンに手を引いて貰って会場入りして席に着きます。


(ふぅー。本当にこの時が一番ドキドキしますよね~)


そうして審査員の席に着いて、いよいよ一番目の出品者の入場です。


「出品番号1番。竜宮出身、精霊ファイ」


ふぁー!いきなりファイの登場ですかー!


前回は最後。


今回は一番初めって、ファイは極端なくじ運の持ち主ですね!


ファイが入場と共に『ちょうちん草』の鉢も人魚さん達によって運ばれて来ます。


布が掛けられていても、明らかに実がとても大きく膨らんでいるのが分かります。


そして布が外されると凄い大きな実か現れたのです。


その実の大きさに会場全体が驚きに包まれます。


司会者も興奮気味ですね。


「な、なんて大きな実でしょうか?!大会はじまって以来こんな大きな実は見た記憶がありません。この実の大きさは大会最高記録です!!ファイさん、これは一体?!」


そう質問されてファイは答えます。


「オレは『ちょうちん草』の実を付けたまま縮ませずに保ち、更に実を大きくする方法をずっと考えてきたんだ。そして大会の延期が決まった時に、出品する予定の『ちょうちん草』にその方法を、思い切って実行する事にした。オレには他の代わり出品できる株なんて無かったからな!そしてこれがその成果だ!」


ファイは自信を持って答えます。


ふぁ!!あの大きな実の株は、以前わたくしに見せてくれた、あの『ちょうちん草』だったんですか?!


あんな巨大化した実になっていたなんて、びっくりですよー!!


そして最後の見せ場、恐怖の水やりの時間です。


「では、ファイさん。ちょうちん草にお水をどうぞ」


ファイが審査員さんに促されお水をやります。


そうすれば、ちょうちん草の実は野太い声で不気味に鳴きます。


体の大きさに比例するのか凄い音量です!!


正直、わたくし、この瞬間が一番苦手ですよ!


そうして鳴き終わればわたくし達の審査員の出番ですね。


わたくしは何点付けようか色々と悩みましたが、この実の迫力は凄いので満点の札を選びます。


「さぁ!審査員の皆さま得点をどうぞ!」


そうして、審査員さんが得点を読み上げます。


「10点!10点!10点!10点!」


ふぁ!皆が満点ですか?!


(やっぱりファイのちょうちん草は凄いですよね)


全員が満点なのも納得です。


一番最初にはこの満点の得点に司会者も大興奮ですよ!


「初手から、最高得点が出ました!!」


そして司会者は、わたくし達に評価の説明を求めます。


「それでは審査員の皆さまにちょうちん草の感想をお願いします!」


キシル、キヌの答えを真似する、わたくしには2人がなんて答えるか気になりますね。





今週もありがとうございました。


さて最近、少し有給が取れまして、この休みを利用して不要な家具の処分をおこないました。


大型の家具の処分は、お金も掛かるし運び出すのは重いので大変でしたが頑張ました。


物を溜め込まずに、必要最低限で暮らすミニマリな暮らしが理想です。


ではまた来週もよろしくお願い致します。


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