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神の娘  作者: アイ氏
201/269

200話

キャラの名前変更について。


秋風(しゅうふう)と読み仮名をふっていましたが、秋風(あきかぜ)と読ませた方がキャラのイメージと合っているかな?とずっと思っていて、今回、思いきって変更しました。


字は今まで通りです。過去のフリガナについても順次変更予定です。よろしくお願い致します。

『ちょうちん草大会』の会場に入れば、わたくし達に話し掛けて来る方達がいます。


朱色の髪に青い瞳の美少女と紅い髪に同じく青い瞳の爽やか青年。


秋風(あきかぜ)様と夏炎(かえん)様です。


「ふぁ!秋風様!?夏炎様!?」


「セリ様。お久ぶりですわ」


「お久しぶりでござる」


二人がここに居るという事は、春眠様の応援ですかね?

四季の神様達は本当に兄弟仲が良いですねー☆


「お久しぶりです。今日は春眠様の応援ですか?」


「いいえ。実は私が春兄様の代わりにちょうちん草大会に出場するからですわ」


「ふあー!春眠様は、どうしたんですか?」


春眠様に何があったんでしょうか??


秋風様は、少し困った表情で事情を話してくれましたよ。


「大会が春の季節に開催になって、春兄様は地上で役目がありますから出場出来なくなってしまったんですわ」


あ!確かに、地上は、春の季節!

春眠様も災難ですね~。


「あ!そうですよね。地上は冬が終って春ですね…」


「そうなんですの。大会の開催が春兄様の季節と重なってしまって、それで急遽、私が代わりに出る事になったんですわ。春兄様を宥めるのは大変でしたのよ……」


秋風様はそうして事情を話してくれたのです。


◇◇◇


ー天界ー

四季の神の屋敷


竜宮から届いた手紙に春眠は衝撃を覚えた。


「大会開催が延期だとー!!」


その声に秋風と冬厳が、心配しながら話し掛ける。


「どうしましたの?春兄様?」


「どうしたのだ。春兄?」


春眠は苛立ちながら、二人の問にこたえる。


「どうもこうあるか!大会が延期になった!そんで変更になった開催時期は、地上で冬の終わり春の初め頃じゃねーか!どうすんだよ!これ!」


春眠の答えに、秋風と冬厳は顔を見合わせる。


最初に、口を開いたのは秋風だ。


「春兄様。取り敢えず、ちょうちん草を新たに選び直されては?大会開催が延びたなら、出品予定のちょうちん草の実はダメになってしまいます」


その言葉に春眠は頷き、慌ててたちあがる。


「おお。そうだよな。ちょっと棚に行ってくる!」


そえして春眠はちょうちん草を管理している場所へ向かう為に部屋を出て行った。


部屋には秋風と冬厳は2人が残される。


秋風は、真面目な顔で冬厳に相談する。


「冬厳。春兄様の性格ですから、きっと役目を投げ出して、大会に行ってしまうかもしれません。ここは何とかしないと…」


「そうだな。だが、どうすれば……」


二人は真剣に考えた。そして秋風は思いきった提案をする。


「私が代わって、ちょうちん草大会に参加出来ないか、竜宮に聞いて見ますわ。冬厳。貴方は春兄様が役目を放り投げてちょうちん草大会に行かない様に見張っていてちょうだい」


「代理参加か…。確かに…。春兄を説得するなら、それしか無いな。わかった」


そうして秋風は竜宮に精霊を使いとして送る。


精霊が、竜宮から貰って来た返事は代理参加を認めるとの事だった。


この話を聞いて、秋風と冬厳は春眠の説得に乗り出した。


だが、春眠は直ぐには納得しない。


「ああ!別に良いじゃねぇーか!俺様が、ちょっと位抜けて参加しても!」


「ダメだ!また地上が混乱する事になる!」


冬厳が厳しい表情で説得するが、明らかに春眠は、納得していない。


だが秋風がその流れを変える。


「春兄様。皆を困らせててはダメですわ…」


そう言って秋風は涙を見せた。


秋風の涙で流石の春眠もこれ以上ごり押し出来ない。


秋風は精神が不安定だと、地上に台風と云う災害となって影響するからだ。


「あー。わかったよ。秋風、頼んだぜ」


そう春眠が諦めて言った途端に秋風は笑顔で答える。


「はい。私、頑張りますわ」


そうして大会の日を迎えたのだった。


◇◇



「ふぁー!そんな事が有ったですね。じゃあ、今、地上では、冬厳様と春眠様が居るんですか?」


「ええ。ちょうど交代の時ですから、冬厳が、まだ地上に残っていると、地上は少しだけ寒いかも知れませが…」


わたくしと秋風様が話している横で夏炎様は、少し落ちこみ気味に話します。


「某が、この話しを知ったのは、天界に戻った時でごさる。話を聞いて驚いたで御座るよ。それで今日は、代理で参加する秋風の応援するために一緒に参ったでごさる」


確かに、事件が起こったのは、わたくしが夏休み中ですものね。

夏の神 夏炎様は、地上に居て何も出来ないのは仕方ありません…。


春眠様のちょうちん草は、明日、舞台の上で披露ですね。


「じゃあ。明日が本番ですね」


「ええ。セリ様は明日、特別審査員をされるって聞いてますわ。明日はお互い頑張りましょうね」


「はい」


そう言って、わたくしと秋風様は笑顔で握手を交わします。



「ところでセリ様達も、これからちょうちん草のお料理を食べに?」


「はい。もう今日は、それが楽しみで」



「良かったら、私達も一緒に良いかしら?」


わたくしが返事をする前に夏炎様が厳し表情で秋風様を止めるます。


「秋風。それはならぬでごさるよ!」


「秋風は大会参加者。セリ殿とユジン殿は審査員。

そんな立場の者が仲良く一緒に食事をしたら、他の者が不正の疑いを持つでごさる」


う~ん。確かに夏炎様のいう事は最もですね。


「そうですわね…。残念ですが、今回は諦めますわ」


秋風様は、残念な表情で夏炎様の言う事に従います。


夏炎様は礼儀正しく挨拶をして、わたくし達と別れます。


「明日は、我々に配慮する事なくセリ殿、ユジン殿には公正な審査を、よろしくお願いするでごさる。では某達は、ここで失礼致たす」


「セリ様。ではまた」


「はい。またお会いしましょう」


わたくし達も挨拶をして二人を見送りましたよ。


夏炎様は、熱いと云うか、正義感溢れてますね~。


父様に優勝の便宜を図れとか言った春眠様は、夏炎様の爪のアカでも飲んだ方が良いですね。


それにしても、冥界代表はムクロさん、天界代表は秋風様、美女対美少女の対決ですか!?


これは明日が楽しみになりましたよー☆


今週もありがとうございました。


広告下の【☆☆☆☆☆】を【★★★★★】にして応援いただけると書くモチベーションに繋がります。

来週も日曜日の夜9時から更新予定です。


また以前から書いていたエッセイを10月17日夜9時に新たに投稿予定です。


こちらはエッセイで、私の園芸ライフを書いた物です。

私の好きな万年青(おもと)の一年間の植物の管理と作業の実体験を書いて行く予定です。


読んで頂けますと、大変嬉しいです。


よろしくお願い致します。

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