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神の娘  作者: アイ氏
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160話

父様の作った氷の壁は壊れ『死星』や咎人達が襲いかかってきます。


わたくし達は、結界の中に避難して無事ですが、父様とユジンは、結界の外で戦っています。


「久しぶりだね★★セト★★前回は、アンタに殺られけど、今回はアンタに消えてもらうよ★★」


「面白い冗談だね。神の血を引く人間に取り憑いただけで、僕を倒すとか」


「余裕かましてるのも、今の内のだよ★★」


「余裕ね……。君、程度の雑魚相手に本気になるつもりは無いよ」


「調子にのんな★★」


◇◇◇


激しい戦闘が繰り広げられてますが、わたくしは結界の中に居るだけで、何も出来ないから父様達が心配です。


「父様もユジンも大丈夫かな?!」


「叔父上もユジンさんも強いので心配はいりませんよ」


「エンラ様、怪我は大丈夫ですか?あの、魔障(ましょう)ってなんですか?」


「魔障と言うのは、穢れを帯びた傷でして、普通の人間なら数日で死ぬ位の致命傷になります。神に取っても簡単に傷が治らないんです。神は不老不死なので、人間の様に死ぬ事はありませんが、ただ……」


「ただ??」


「傷が治らないから、ずっーと痛いまま傷も塞がらないし血も止まらないままなんです…。他にも放置すると色々と体に害が及び、最悪永遠に寝たきりとかになることも……」


「えっ?!それは…ホントに??」


(ふぁー!!ずっーと痛いままとかそれは嫌ですね!)


「はい。ある意味、死ぬより辛いかも知れません。ですので、叔父上の魔障を治せる薬は大変ありがたいです」


父様の作ったお薬って凄いんですね。


「まあ、穢れは簡単に言うと毒です。地上に生きる生物、全てに寿命が有るのは、地上は穢れに満ちていて、毎日、少量ですか摂取していて体が穢れに蝕まれるからです」


毒を毎日吸ってたら、それは確かにヤバイですよね~。


「そうなんですね……」


初めて知りました……。


エンラ様は突然厳しい表情で玉獅子さんに声を掛けます。


「ところで玉獅子さん!」


玉獅子さんは、ビクッとしながら返事をします。


「はい?!ニャロメ~??」


「『お道具鞄』を、一時的に紛失したのは、今回に限り見逃しますが……。常にお道具鞄の中身は整理整頓をお願いします。いざという時に、道具が取り出せないのでは困ります」


「申し訳ありません。ニャロメ~」


「先輩である、あっしの指導不足で申し訳ありません。玉にはもう一度、あっしが鞄の整理整頓を良く教えますニャロメ」


「お願いします。それと、ここに落ちて居るのは『業鏡(ごうきょう)』ですね…『特殊道具』は、全て私物では無く官給品です。一つでも紛失したら処分致します!」


そう言ってエンラ様は、小さな鏡を拾います。


(玉ちゃんは、わたくしが戻る為に扉を探す時に、色々と便利道具を出しまくって散らかってちゃいましたからね。

仕舞い忘れちゃったんですかね?)


玉ちゃんは再び涙目で謝ります。


「ヒィー!!ニャロメ~。申し訳ありませんニャロメ~」


「鏡ですね。これは何に使うんですか??」


「これは、死者の過去を写す鏡です。冥府には、これと同じ機能の大きな鏡、『浄玻璃(じょうはり)の鏡』と呼ばれる物があって、これはその鏡を小さくした物です」


「過去を写すんですか??」


「はい。死者の罪を裁くには過去を調べ無いと分かりませからね。お迎え課に鏡を支給しているのは死者に自分の死を理解して貰う為です」


「それは、自分の死んだ所を見せるってことですか?」


「そういう使い方もありますし、他にも人に知られたくない秘密のとかを見つけて告げれは大体の方は素直に冥府に来てくださるので、使い方は色々ですね」


(ふぁ~!!鏡の使い方について、これ以上はなんか怖くて聞けませんね……)


あの半神半人の女の子は、どういう風に育ったんてをすかね…。


『死星』に取り憑かれる程、辛い過去。


人の過去を、見るなんていけないと分かっているけど気になります。


「エンラ様、あの子の過去は、『業鏡』で見れますか?」


「はい。見れますよ」


そうして、わたくしは、『業鏡』でキャラさんの過去を見たのです。


『業鏡』は悲し過去を写し出したのです。

メリークリスマスー☆


閲覧ありがとうございました。


今年の更新はこれで最後になります。


次回の更新は、お正月休みを1週頂いて1月8日、夜9時を予定しています。


今年はユニークが5000人となり沢山の方に読んで頂けて、とても嬉しかったです。


また来年も頑張って更新致しますので、引き続きよろしくお願いいたします。


広告下の【☆☆☆☆☆】を【★★★★★】にして応援いただけると書くモチベーションに繋がります。


では、良い年末をお過ごしくださいませ。

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