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神の娘  作者: アイ氏
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146話

父様が、妖精さん達を、みんな追い払ってしまいましたよ。


「セト様。助かりましたわ」


ずっとお化粧の作業をしていた、秋風様も父様にお礼を言います。


「あはは。秋風もとんだ災難だったね」


「ええ。予想以上に妖精達が、集まってしまって、びっくりしましたわ。でもとっても楽しかったですわ」


秋風様、大変だったのに、笑顔で答えてるんだから大物ですね。


「夏炎が、いつまでも戻って来ないから心配してたよ。早く戻って安心させてあげた方がいいよ」


「ええ。ではセト様、失礼します」


「セリ様、今日はとっても楽しかったですわ。また今度、遊びましょうね。約束ですわよ」


そう言って、秋風様は、わたくしと強引な指切りをして、夏炎様と所に戻って行きました。


わたくしも疲れましたが結構楽しかったですし、秋風様とまた遊びたいですね。


さて、再び父様に抱っこされて宴の会場に戻ります。



「やぁ~。お待たせ。この子が僕の娘のセリだよ。可愛いでしょ?」


ちょっと!?

父様いきなり親バカは辞めてください//


恥ずかしいですよ!!


って、父様が話し掛けた神様おもいっきり酔っぱらって寝てますけど……。


床で寝てたら風邪引きますよー!


あ、いや神様だから風邪とか引かないのかな?


「無礼だなぁ~。酔っぱらって僕やエンマに絡んで散々、自分の娘を自慢しておいて……」


ふぁ!それでわたくしをに呼びに、まあ、父様のおかげで妖精さんの群れから助かったけど…。


「セト、そなた、わざわざ自慢する為に娘を呼びに行ったのか?」


エンマ様が、とても呆れた声で話し掛けて来ましよ。


「うん。もちろんだよ」


「父様、娘の自慢って??」


「ああ、彼も人間の奥方との間に娘がいるらしいんだけど…『お父ちゃま』とか言って甘えて来て凄く可愛いんだって、散々自慢するから」


ああ、それでさっき『お父ちゃま、助けてくだちゃい~』ってわたくしに言わせたかったんでね~。


その上、わたくしを連れて来て、自慢返しをしようと……。


仕方のない父様ですね~。


「あの主様が大変失礼を……」


「おや?君は?」


「精霊のヤマブキと申します。主様は人間の奥様とお嬢様を失ってから酒びたりでして…」


「え??そうなのかい?僕は、さっき彼に散々、娘の自慢をされたばかりなんだけど……」


「はい。酒に酔っては、奥様やお嬢様の思い出話をさも現実の様に話されます…」


お気の毒ですね。


酔っぱらい神様は、お供の精霊さんに運こばれて帰って行きます。


「気の毒な事よな。セト、後であの者に『忘却の薬』でも届けてやるがよい」



「『忘却の薬』ってなんですか?」


「『忘却の薬』って言うのはね。その名前の通り何かを忘れる薬。昔、エンマに頼まれて作ったんだよ」


「エンマ様にも忘れたい過去があったんですか?」


「余ではない。人間達に冥府からの逃走防止使っている。地上の暮を忘れられぬ、死者ばかりだからな」


うわー!なんか一気に物騒な話に……。


エンマ様、まだ酔っぱらい神様の話が気になってるみたいですね。


「それにしても最近、死んだ、か……。余の記憶では、最近、冥府に半神半人の者は来ておらんな。それに神と関わりがある人間の死者はリア殿以外には来ておらぬしな」


「最近って言っても、天界、地上、冥府は時間の流れが違うから。100年前とかなんじゃない?」


100年前でも、最近に入るんですか?


神様の時間の感覚は、どうなっているんでしょう。


「うむ~気になるな。冥府に帰ったら、暇を見て調査して見るか……」


「半神半人でも死んじゃったら冥府に逝くんですか?」


「ああ。神族に生まれれば冥府には来ぬが、人に生まれたなら寿命があり、命尽きれば冥府に来る事になる。半神半人の殆どは、人として生まれて来る者が多い。そなたも、余の息子も神族に生またから、神の子は多い様に思われるが、神族でも親から生まれる子と言う存在は珍しい。神族に限らず、鬼や精霊と人間の間に生まれた子も、大抵は人に生まれ落ちる。だから神に生まれるのは奇跡と言っても良い」


確かに、父様も海からポンって生まれたとか言ってましたし。天界に来てから子供の姿なんて見てませんね。


小さな妖精さんは沢山いましたけど…。




「だが半神半人は死後、必ずしも普通の人間と同じ様に裁きに掛けて、転生や地獄に逝くのではないぞ。神や異種族の血を引く人間は、人並み外れた力を持っておる。

故に、余の配下として、冥府で働いて貰う事になっている。無論、転生もない」


ふあ~。死後も働くなんて悲惨ですね~。


わたくし神族に生まれて助かりましたよ。


「お正月でもエンマ様は色々とお仕事の事を考えているんだから、お仕事熱心ですね~!父様とは違って真面目ですね~」


「あのね。僕だってちゃんと仕事してるよ。それにエンマが、半神半人に興味が有るのは、人手不足で、働かせる人員が欲しいからだよ」


そうなんですねー!


動機が不純です。


「そうだな。余の神通力の大半は、今の冥府を維持する為に使ってしまっているからな。大量に鬼達を造化する事は叶わぬ。まあ鬼達も人間と同じく婚姻をし子供は成していくが、それでも足りぬ」


「まあ、冥府に来た人間を働かせるのは良いけど、リアは、こき使ったりしないでよね」


あ、今、父様から母様の名前が!!


(父様、母様事を話したり心配したり…以外)


「うむ……。まあ、なんだ…その」


なんだかエンマ様バツ悪そうな顔してますが??

もしかして母様は冥府で働かされてるんですかー!?


とても気になります。






本日の更新も遅れてしまいました。


最近、仕事のシフト変更があり、休みの曜日が、変わってしまった為、小説を書く時間に遅れが、生じています。申し訳ありません。


また来週も日曜日の更新になりそうです。


よろしくお願いいたします。

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