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神の娘  作者: アイ氏
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144話

お化粧って、どんな事をするのでしょうか?


ドキドキしますしね。


「セリ様、目を瞑ってくださいね。お化粧水を、塗ますね」


言われた通りわたくしは目を瞑っります。


ちょっと冷たいですが、いい香りで気持ちいですね。


さっぱりします。


「次は乳液も下地を…」


秋風様は、丁寧に説明しながら、どんどんお化粧の作業を進めていきます。


「はいこれで完成ですわ。セリ様もう目開けていいですよ」


終わりましたか、、わたくしどんな顔になっているんでしょうか?気になりますね。


「はい。鏡ですわ。いかがですか、お客様」


(あ、そこはごっこなんですね)


ふぁ~!まるで別人ですね~♡


わたくし、大人っぽい♡


「とっても素敵です♡」


「お気に召して頂いてようございましたわ。次は別のお客様のお化粧をしたいですわね~」


「え?それは、まさか父様とか、夏炎様とかですか?!」


「まぁ。いえセト様は、お菓子屋さんごっこが、お好きでお菓子屋さんごっこしかしたことありませんの」


お菓子屋さんごっこが、好きというより

お菓子食べてお茶飲む、それは父様にとってごっこでは無くただの日常なんですが……。秋風様、絶対父様に騙されてる……。


「それに夏兄様は、お化粧とか全然似合いませのよ。春兄様か、冬厳がいればお客様にしたのですけれど……」


春眠様は、確かに、わたくしも最初は女性かと思った位、中性的ですし似合そうですが、と、冬厳様も似合んですか?!


びっくりですよ~!!あ、でも冬厳様も春眠様の様に線が細いし、凛とした美人になりますかね?


(3人共、秋風様にお化粧された事あるですね~)


その時です。


「あの、明けましておめでとうございます。女神様方」


ん?挨拶の声がした方を、振り返って見ますが、誰れも居ません。


(空耳ですかね??)


ですが、その声の主は、秋風様によって気がつきましたよ。


「まあ、小さな妖精さん?どうしましたの」


ふぁ?妖精さん??


秋風様の視線の方を、見れば小人のような人が、空に浮いてます。


二頭身の少女で、子猫のけんちゃんよりずっと、小さくて可愛いですね。


「あ、あの秋風様、妖精さんって??」


「ああ、セリ様は妖精を見るのは初めてでしたか?妖精と言うのは、精霊より格が下の者達ですわ。この妖精が、神々に認められて主従の契約を交わすと精霊に昇格するですわ」


「え?そんうなんですか~?!」


精霊さんって、皆さん大人で父様達と見た目変わらない姿なんですけど、こんな小さな妖精が、どうやったらあの大きさに??


「はい。私達は神と主従の契約を交わして初めて精霊となって大人の姿になれるんです。秋の神、秋風様とお見受けしお声をお掛けしました。どうでしょう。私と主従の契約をしてもらえませんか?」



「ごめんなさい。私の精霊は植物より生まれた者を、選んでますの。うちには、沢山の植物が、あってそのお世話もできる精霊でないと……」


秋風様、即お断りですか!!


確かに、元、春眠様の精霊だったキシルやシノエは、植物の精霊だって言ってましたね。


「そんな~~」


妖精さん、就活失敗。


(お気の毒ですね~)


ところで、この妖精さんは何の妖精さんなんでしょか?


「貴方は何の妖精さんなの?」


「はい。私は鉱石の妖精です。鉱石の妖精には、宝石眼と呼ばれる美しい瞳を者がいて、神々からは人気もあって精霊になる者も多いんですが……、自分は残念ながら見た目も地味で…」


宝石眼って、ファイのあのキラキラな瞳でしたよね。

でも、この妖精さんの瞳は、普通の茶色で、キラキラでも無いし、確かに地味ですね~。


「あの、貴方様はどこの女神様か存じませんが、どうでしょう。私と主従の契約を!」


秋風様に断られても、全然めげてませんね。


今度は、わたくしがお願いされてしまいましたよ~。


どうしたら、いいんでしょう~。困りましたよ……。

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