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神の娘  作者: アイ氏
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141話

えっと…わたくし何故こんな事に……。


「う~ん。この小花の赤い着物も可愛いけど、こっちの蝶々も捨てがたいわね……セリちゃん、試しに両方、着てみて」


そう言って、セナお姉さまに使えてる精霊さん達が、わたくしのお着替えさせます。


(さっきから、着物を取っ替え引っ替え着てばかり…)


「僕的には、こっちがセリに似合うと思うけど」


ちょっと!!

何で父様まで、ちゃっかり加わってるんですかー?



「主にはこっちの着物もよく似合うと思うなにゃ~」


更には、けんちゃんも!!


けんちゃん、父様を余り怖がらなくなったのは良いことですが、交ざって試着する着物を増やさないで!


「えっと、こんな豪華なお着物は、お正月しか着れないし、1着あれば良い思うんですが、、全部は、いらないですよー」


(もう疲れてましたし解放されたい…)


「あら。この着物は、みんなセリちゃんに送られた着物よ」


「え??!」


「私は、こんな小さくて可愛い着物は着れないもの」


それはそうですが……。


「でも、わたくし、竜宮にも王宮にも、沢山のお着物があるのに、またこんなにお着物があっても着れないですよー」


「大丈夫よ。正月の宴だって3日間、続くし毎日着替えて、それにお出掛けや、屋敷で着たり、色々と着る機会はあるわよ」


正月の宴は、3日間もあるんですかー!!


「う~ん。セリが、この着物を気に入らないなら、別の着物を用意させるけど」


父様、それはなんか違いますよー!


「そうじゃなくてー!お着物は、みんな素敵だけど、わたくしこれからどんどん大きくなるから1度も着ないで終わったらもったいないでしょ。だから着物は、いらないかなって」


それで無くても、王宮や竜宮には、袖を一回も通してない着物が、沢山あるのに、更に着物が増えるなんて



「セリちゃんの物を大切にする気持ちは良いけど

。女の子は沢山着飾っておしゃれを楽しまなきゃダメよ。さぁ、セリちゃん。今度はこっちの着物を着てみて」


セナお姉さまの考えも一理ありますが…。結局、試着会からは、解放されて貰えませんでしたね……。


セットクシッパイ…ギャクニセットクサレテシマッタ。


こんなお子ちゃまに、贅沢ばかり覚えさせるのは、どうかと思いますよー!



こうして、正月の準備は、着々と進んでいきます。


◇◇◇◇


そして、とうとうお正月当日です。


わたくしは、朝から支度に追われてもう大変でしたが、可愛く着飾りって貰って最高ですね。


「父様。お待たせ~。」


父様は、既に支度を終えて玄関の前で待っていました。


(ふぁ~。父様ビシッと着飾っていて、凄い素敵ですね~♡まさに眼副♡)


「僕も今、来ばかりだよ。とっても可愛く支度出来たね。セリの前では、どんな美しい女神も霞んでしまうね」


ふぁ~♡父様それは褒めすぎ、親バカまるだしですよ~!


「あ!!、そうだ。父様明けましておめでとうございます」


「うん。おめでとう。セリ。今年もよろしく頼むよ」


少ししてから、セナお姉さまも支度が、終わって玄関に来ましたよ。


「あら、待たせてちゃたたかしら?ごめんなさいね」


ふぁ~♡セナお姉さまも素敵です。


白い生地に深紅の薔薇が美しく刺繍された、着物は、セナお姉さまによく似合ってるますね。


まさに美の女神降臨って感じですね~。

憧れちゃいますよ~。


「セナ遅いよ。待ちくたびれた」


「まあ~お兄様ったら、美しい女性に待たされていたのですから、そこはありがたく喜ぶべきですわよ」


「美しい女性???どこにいるのかな?」


「目の前におりましてよ。お兄様ったら目がとても悪ようですから、折角の薬作りと言う特技を、お持ちなのですから目薬でもお作りになったら…」



「僕の目は正常だよ。セナこそ性格が悪いみたいだから、僕が今度、性格を治す薬でも作ってあげるよ」


「まあ、ご冗談を。そんな薬、必要ありませんわ」


やれやれ、また喧嘩がはじまりましたよ。


ここは、わたくしが、しっかりしないですよね!


「父様、セナお姉さま、遅刻しちゃうから、早く出発しないと大変ですよー」


「……そうだね。セリごめん。さあ出発しよう」


「そうね。アマテルお兄様達を余りお待たせは出来ませんものね」


そう言うと、どうにか喧嘩は終わり、外にやっとでます。


外の庭には白い天馬が繋がれた車輪の付いた美しい装飾で飾られた乗り物があります。



「父様。この乗り物は?この乗り物に乗るの?」


「うん。これは馬車だよ」


馬車ですか、とても素敵な乗り物で、乗るのが楽しみですね~。






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