表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神の娘  作者: アイ氏
141/269

140話

目覚めると、ここは竜宮に滞在している時に使ってるわたくしのお部屋でした。



「あれ??わたくしどうしたんだったけ?」


「お目覚めですか?お嬢様」


「あ、シノエ!ってことは、ここは竜宮??」


「はい。お嬢様が船の中で眠ってしまったので、こちらのお部屋に」


「父様も、竜宮にいるの??」


「はい。ご案内いたします」


こうして、父様の所に向かいます。


「父様、おはよー☆」


「セリ。竜宮は、今は夜だよ。良く眠ってた見たいだけど疲れは取れたかい?」


「うん」


「よかった。じゃあ天界に戻ろうか?」


「はーい。あ、そういえば、父様は、お仕事は大丈夫なの??」


「うん。大丈夫、大丈夫。ガクサンとユジンに全部押し付けて来たから…ははは」


いやいや、それは、全然大丈夫じゃあ無いですよー。


(ガクサン、ユジン、ごめんね。こんな父様で…)


「セリ。賢妙連を元に戻してあげた方がいいよ」


「あっ!疲れて眠っちゃったから、すっかり忘れてましたよ!父様、どうやって戻すの??」


「戻れって…心で念じながら、錬成解除って命令すれば元に戻るよ」



「うん。わかった。やって見るね!」


(心で念じてながら…)


『錬成解除』

おおー!けんちゃんが、光って猫に戻っていきますよ!


「にゃー!」


「父様、けんちゃん元に戻ったよ」


「うん。良かったね」


「にゃん。さっきまで、強い神通力に囲まれて、生きた心地がしなかったにゃん…」


「それって、父様とアマテル様とエンマ様が、いたから?」


「にゃん」


「ははは。まあ、上位の神が集まったからね。でも天界に行っけば、強い神通力を、持つ神々は沢山いるし。その内慣れるよ」


「確かにゃに。それより、あたいにお魚ご飯頼にゃー!あたい、頑張ったから、おにゃか減ったにゃ」


あれれ、でもけんちゃん前より父様に、慣れてる感じがしますよ。


分身の父様と仲良く出来た効果ですかね?



◇◇◇


天界に戻ると、セナお姉さまが、元気な姿で出迎えてくれた。


「セリちゃん。よかった無事で。アマテルお兄様に事情は全て聞いたわ。本当に困ったお兄様よね。そのアマテルお兄様から、お詫びの品が色々届いているのよ。ちょうど新年会の宴に向きそうな着物や装飾品があるから一緒に選びましよ。お詫びの品物は、私とセリちゃんで山分けしましょう。怖い目に会わされんだし」


「良いんですか?」


まあ、確かに怖い思いもしましたが、結局父様が来てくれて、竜宮で潜水艇に乗ったり、アマテル様やエンマ様や父様の戦いを見たり、ちょと楽しかったので、それで十分なんですが…。

それに


「セナお姉さま、元気になって良かったです」


そうしてアマテルから頂いた品物を色々見せてもらいます。


一番に目に入ったのは箱に入った綺麗な色の付いた髪紐ですよ。


「色んな色の髪紐があるー」


「ああ、それは『色髪紐』ね」


「色髪紐??」


「ええ。天界の神々の間で流行っているのよ。こうして紐を髪結ぶと…」


そう言うとセナお姉さまは、わたくしの手鏡を渡した後に、わたくしの髪に紐を結んでくれた。


すると、結んだ髪が、紐と同じ赤い髪の色に変わっていきますよー!


「あっ!髪の色が変わった!!」


「そう、赤い髪紐で髪を踏まえ結べば、結んだ所の髪の色が変わるのよ!細い紐は、一部、こちらの太い紐で結べば、全ての髪の色を変えられるの」


「凄いー☆じゃあ、この太い紐で今度は結んで貰って良いですかー?」


「ええ。いいわよ」


わたくしが、お願いしたのは銀色の髪紐。


髪紐を結び終われば、あら不思議!わたくし銀髪に!


(ふふ♡ユジンの髪の色とお揃いー☆この銀色は、絶対、欲しいでね~)


「ふぁ~。ユジンみたいー☆」


手鏡で色々な角度から、確かめても銀髪です。


こうなると面白くて色々な色な髪紐を試してみたくなりますよね☆


「次はっと、……」


こっちの薄い桜色や紫色は可愛いし、こっちの黒色やこげ茶色は、地上で使えそうですし。


(う~ん。迷います)


セナお姉さまの分もあるので、どの色を貰うか迷いますねー☆



「セリちゃんは、髪紐すっかり気にいった見たいね。この髪紐は全部セリちゃんにあげるわ」


「えっ?良いんですか?」


こんな素敵な髪紐、わたくしが全部貰っても良いんでしょか?


「ええ。私は既に何色か持っているし」


「ありがとうございます♡」


こんな素敵な髪紐を貰えるなんて、今日のわたくしは、なんて幸運♡


「さぁ~。それじゃ次は着物選びね。セリちゃん可愛から、どの着物が良いかしら。楽しみね~」


えっと、、わたくしもう髪紐だけで十分なのですが。


しかしセナお姉さまの目は、楽しそうに輝いています。


わたくし着せ替え人形では無いので、お手柔らかにお願いします~。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ