137話
黒い塊を発見!!
父様達と甲板に様子を見に行きます。
海の中に黒い塊が漂っていますね。
ここは海の中、どうやって戦うのでしょうか?
「まずは、この黒い塊を、海上に引き上げよう。僕が、海上に氷で即席の島を造るから、そこで倒そう」
「ふむ。それが妥当だな」
「それが良い」
あっさりと作戦が決まりましたね。
「あの黒い塊に網を掛けろ!」
父様がそう言うと、人魚達が大きな網を、黒い塊目掛けて投げつけます。
おお~網は、バッチリ塊を捕らえましたね!
「よし!全速で海上に浮上!」
そう父様言うと船が凄い速さで、どんどん海上に上がって行きます。
そして海上に。
(ふぁ~お日さまの光が眩しいですね)
父様は、甲板から海に落ちると思ったら父様、海の上を平然と歩いてますよ!!
あれには、わたくし驚きですよー!
「父様が海の上を歩いてる!!凄い!」
「主様は、海の神でございますから。海は、主様の思いのままでございます」
「ああ~そっか、そうですよね。人魚さん達も海の中だけじゃなく、海の上を歩いたり出来るの?」
「はい。勿論でございます。主様より、海を自由に往き来する力を、授かっておりますので」
「へぇ~。じゃあ、わたくしも、海の上歩けるかな?」
「えっ!お嬢様がですか……?!お嬢様には少々難しいかと……」
ジェノ、明らかに無理って顔しなくても…。
「そうですよね~。でも練習すれば歩けるかもでしょ?」
「そうですね。ですが危険な事はなさらないでください。お嬢様」
そうしてジェノと話している内に、父様は海の上に氷で大地を、造ってしまいましたよ。
「即席だけど、まあ、これでいいでしょ」
そう言うと父様は、再び船に戻って来ました。
「父様、海の上を歩たっり氷で大地を造ったり凄いね」
「一応、僕はこの海から生まれた存在だからね。海は僕の支配下にあるから好きに出来るんだ」
わたくしが、父様と話していれば、どこからともなく鷲が飛んで来て、アマテル様の肩に止まりましたよ。
以前に、お使いで来たアマテル様の神器ですね。
神器は、光輝いて武器に変化します。
どんな武器に変わるんでしょうか?ドキドキですね。
えっ?!っとあれは一体なんですね?!!
「父様、あれがアマテル様の武器なの?あれはなに??」
手に嵌める輪っかですか?!
「鉄貫。打撃力を強化する武器だよ」
「え~。あの黒い塊を、殴るって倒すの?!」
「おお。その通りよ。我が拳は最強!!我が筋肉は無敵だ。心配無用」
父様との話をアマテル様に聞かれちゃいましたね……。
「大丈夫、大丈夫。アマテルは、ムチムチで強いから」
父様も笑って答えます。
余裕ですね~。
また、エンマ様の肩には白い梟が!
「あれ?君も神器を、呼んだのかかい?」
「ああ。さっさと終わらせるたにな」
エンマ様の神器は、槍に変化しましたよ。
父様の神器は、すでに刀になっていて、父様の腰に差してありますから、これで準備万端ですね!
「行くぞ。弟達よ!!」
こうして、父様達は、船を降りて氷の大地へ。
どんな戦いになるんでしょうか?
わたくしは、船の甲板でお留守番です。
「お嬢様。お茶とお菓子を、お持ちいたしました」
「え?ジェノ、父様達が戦っているのに、わたくしのんびりお茶してて良いの?」
「ご心配には及びません。主がお嬢様が、あまりお昼をお召し上がりではなかったから、おやつを沢山、用意する様にと命じれましたので、どうぞお召し上がりください」
用意されたおやつは、お饅頭だけど中には肉と野菜が詰められていて、お惣菜見たいですね。
(おかず見たいなおやつですね~)
「ありがとう。ジェノ」
氷の大地を、見れば父様達は、黒い塊と向かい合っています。
「弟達よ。黒い塊は、ただ力で潰しても再び再生する性質を持っている。塊を、細かく千切って、地道に浄化して行くしか手はないぞ」
「うわ~また面倒だね……」
「作戦も何もあったものでは無いな。だが、それしか手が、無いならやるしかあるまい……」
そうして、作戦も決まりいよいよ戦いのはじまりです。
ドキドキですね~!
お待たせしました。『神の娘』連載再開いたします。
またよろしくお願いいたします。