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神の娘  作者: アイ氏
138/269

137話

黒い塊を発見!!


父様達と甲板に様子を見に行きます。


海の中に黒い塊が漂っていますね。


ここは海の中、どうやって戦うのでしょうか?


「まずは、この黒い塊を、海上に引き上げよう。僕が、海上に氷で即席の島を造るから、そこで倒そう」


「ふむ。それが妥当だな」


「それが良い」


あっさりと作戦が決まりましたね。


「あの黒い塊に網を掛けろ!」


父様がそう言うと、人魚達が大きな網を、黒い塊目掛けて投げつけます。


おお~網は、バッチリ塊を捕らえましたね!


「よし!全速で海上に浮上!」


そう父様言うと船が凄い速さで、どんどん海上に上がって行きます。


そして海上に。


(ふぁ~お日さまの光が眩しいですね)


父様は、甲板から海に落ちると思ったら父様、海の上を平然と歩いてますよ!!


あれには、わたくし驚きですよー!



「父様が海の上を歩いてる!!凄い!」


「主様は、海の神でございますから。海は、主様の思いのままでございます」


「ああ~そっか、そうですよね。人魚さん達も海の中だけじゃなく、海の上を歩いたり出来るの?」


「はい。勿論でございます。主様より、海を自由に往き来する力を、授かっておりますので」


「へぇ~。じゃあ、わたくしも、海の上歩けるかな?」


「えっ!お嬢様がですか……?!お嬢様には少々難しいかと……」


ジェノ、明らかに無理って顔しなくても…。


「そうですよね~。でも練習すれば歩けるかもでしょ?」


「そうですね。ですが危険な事はなさらないでください。お嬢様」


そうしてジェノと話している内に、父様は海の上に氷で大地を、造ってしまいましたよ。


「即席だけど、まあ、これでいいでしょ」


そう言うと父様は、再び船に戻って来ました。


「父様、海の上を歩たっり氷で大地を造ったり凄いね」


「一応、僕はこの海から生まれた存在だからね。海は僕の支配下にあるから好きに出来るんだ」



わたくしが、父様と話していれば、どこからともなく鷲が飛んで来て、アマテル様の肩に止まりましたよ。


以前に、お使いで来たアマテル様の神器ですね。


神器は、光輝いて武器に変化します。


どんな武器に変わるんでしょうか?ドキドキですね。


えっ?!っとあれは一体なんですね?!!


「父様、あれがアマテル様の武器なの?あれはなに??」


手に嵌める輪っかですか?!


鉄貫(てっかん)。打撃力を強化する武器だよ」


「え~。あの黒い塊を、殴るって倒すの?!」


「おお。その通りよ。我が拳は最強!!我が筋肉は無敵だ。心配無用」


父様との話をアマテル様に聞かれちゃいましたね……。


「大丈夫、大丈夫。アマテルは、ムチムチで強いから」


父様も笑って答えます。


余裕ですね~。


また、エンマ様の肩には白い(ふくろう)が!



「あれ?君も神器を、呼んだのかかい?」


「ああ。さっさと終わらせるたにな」


エンマ様の神器は、槍に変化しましたよ。


父様の神器は、すでに刀になっていて、父様の腰に差してありますから、これで準備万端ですね!


「行くぞ。弟達よ!!」


こうして、父様達は、船を降りて氷の大地へ。


どんな戦いになるんでしょうか?


わたくしは、船の甲板でお留守番です。


「お嬢様。お茶とお菓子を、お持ちいたしました」


「え?ジェノ、父様達が戦っているのに、わたくしのんびりお茶してて良いの?」


「ご心配には及びません。主がお嬢様が、あまりお昼をお召し上がりではなかったから、おやつを沢山、用意する様にと命じれましたので、どうぞお召し上がりください」


用意されたおやつは、お饅頭だけど中には肉と野菜が詰められていて、お惣菜見たいですね。


(おかず見たいなおやつですね~)


「ありがとう。ジェノ」


氷の大地を、見れば父様達は、黒い塊と向かい合っています。


「弟達よ。黒い塊は、ただ力で潰しても再び再生する性質を持っている。塊を、細かく千切って、地道に浄化して行くしか手はないぞ」


「うわ~また面倒だね……」


「作戦も何もあったものでは無いな。だが、それしか手が、無いならやるしかあるまい……」



そうして、作戦も決まりいよいよ戦いのはじまりです。

ドキドキですね~!



お待たせしました。『神の娘』連載再開いたします。


またよろしくお願いいたします。

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