表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神の娘  作者: アイ氏
132/269

131話


周囲の誰もが慌てて、セナ様の元に駆け寄ります。


わたくしと話していた精霊さんが、色々指示を出しています。


父様も、セナ様を、そっと支えて様子を見ています。


わたくしも、心配なので近に行きます。


「父様、大丈夫なの?」


「セリは、初めてだからびっくりしただろうけど大丈夫だよ。セナは、昔から体が弱いから無理をするとこうなるんだ。いつもの事だよ。天界も年末は、随分と穢れが溜まってしまうら。まっ、もうすぐ、アマテラが、祓い浄めるんから問題無いけど……」



「祓い浄める?天界は清浄な場所じゃないの?」


わたくしには、その穢れと言うのが今一よく分かりませが…。

天界は、綺麗な場所では無いんでかね?


「うん。清浄なんだけど年末の頃は、一年の穢れが、溜まってしまう時期で、だから浄化必要なんだ。分かりやすく言うと年末の大掃除みたいなものだね。天界を、浄化するのが天主の役目だし。セナは浄室でゆっくり休んで、薬を飲めば心配いらないよ。新年会には、穢れも祓われて、また普段通り外にも出られる」


でも、今は顔色も良く無いし心配ですね~。


倒れてから、すぐに意識が戻ったので少し安心ですね。


「う~ん……どうしたのかしら。浄室に居るみたいに、体が少し楽になったわ……」


意識を取り戻したセナ様が上半身を起こすと、精霊達が慌てて体を支えます。


「主様、大丈夫ですか?」


そう聞かれ、優しい笑顔で精霊に返事を返しませ。


「ええ。大丈夫よ。それにしても不思議だわ…いつもなら、半日は起きられないのに…」


その言葉を聞いて、父様は思いだした様に、わたくしの事を言います。


「あっ!もしかしたら、セリの力かも……」


ふぁ?わたくし??


「この子には、浄化力の力があるんだ!セリがいる事で、周囲が、少し浄化されたのかも?後は、アマテラが、そろそろお祓いをはじめたかな?」


「あら。もしかして、この子が兄様の子のセリちゃん??」


そう言って、わたくしに視線を向けます。


わたくしは、ドキドキしながらも、挨拶です。


「はい。はじめてましてセリです」


「まあ、噂通り本当に可愛い子ね♡お兄様に似なくてよかったわね」


わたくしには、優しい笑顔を返してくれたので、嫌われてはいないみたいですが、父様に似て無いって言われたのは、初めてで、ちょっとびっくりですね。


そんな、わたくし達の会話に、不本意なのか父様は、言い返します。


「はぁ?ちょっと待って!セリはどう見ても僕に似てでしょう?!」


やっぱり、そうですよね?誰もが、皆さん、わたくしは父様似てるって言いますからね~。


そんな不本意な表情を隠さない父様に、セナ様も言い返します。


「あら?私が言ったのは性格のことよ。兄様の様な嫌味な事も言わないで、ちゃんと挨拶してくれたから」



「嫌味な性格って誰のこと?セナ??まあいいや。セリ。改めて紹介するよ。彼女が、叔母さんのセナだよ」


「お、おばさん?!おばさんって、一体、誰のことかしら??」


「勿論、セナに決まってるでしょ。セリから見たら君は、叔母なんだし、セリ、セナの事は叔母さんって呼べばいいよ。あはは」


わたくしを、ダシに喧嘩を再開しないでください。


でも、困りましたね。


ここで叔母さんと呼んだら父様の思うツボです。


「え、、えっと、お姉さんで!わたくし一人っ子だし、お姉さんとか欲しかったの!だからセナお姉さんって、呼んでも良いですか?」


「ええ。ほおら、やっぱり兄様とは全然似てない!本当いい子ね♡」


あ~あ、父様がイライラしてますね。


(まあ、放置ですけどね)


「う~ん~。こうして気分良く外に出られるのは、久しぶりだわ。ねぇ~せっかくだからみんなで出掛けましょう。天界も楽しいくて素敵な場所があるんだから。案内するわ」



「天界に?そんな場所ないだろ!」


「兄様、古いわね!最近は、天界でも色と娯楽があるのよ。兄様こそ時代遅れの爺ちゃんって、セリちゃんから言われちゃうわよ」


「僕は父親。祖父じゃない」


再び睨みあい、怖い、怖いですよ~。わたくしは、慌てて笑顔で返事を返します。


「えっと。わたくしお出かけしたいでよ!」


「ええ。じゃあ。早速、出掛けましょう」


父様とセナお姉さんに挟まって、正直わたくし神経がすり減りますね~。


(ダレカタスケテ……。)


そうして、なんと天界の巨大な商店街やって来ましたよ。


ふぁ~。高層の建物の中に色々なお店があって、屋上には庭園までにあるとは凄いですね。


「さぁ。セリちゃん楽しくお買い物を楽しみましょう。あ、兄様は、その辺で座って待ってていいのよ。お買い物なんて、男の兄様には退屈でしょうから」


「いや。僕はセリと一緒に行くよ。最近、本物の僕は忙しくてね。セリと一緒にいられなかったし。セリとの時間を取る為に天界へ来たんだし」


あら、父様、わたくしが寂しって言ったの真に受けます?


あれは、怒られて誤魔化す言い訳だったんですけどね~。


そんな事、今さら言えませんしね。


ここは甘えておきましょう。


「うん。父様も一緒にお買い物ね♡」


そう言って、手を繋げは、父様のご機嫌も良くなります。


「そう。じゃあ、兄様は荷物持ちお願いね」


「ちょっと!!何で、僕が荷物持ち!」


父様が、荷物持ちとか前代未聞ですよ!


ホントこの2人に挟まれて、なんだか先が思いやられますね~。




先週は、外伝の方を、書いていた為、1話しか更新しか出来ず申し訳ありませんでした。


今週は、土曜日→月曜日まで1話づつ3話更新予定です。


よろしくお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ