124話
でも、それって、いつの話なんですかね?
ハフサどう見ても若いのですが……??
「ハフサは、何歳なの??」
「私でございますか?はてさて、いくつでござすかな?まあ、永遠の二十歳とでも申しあげておきましょう」
「永遠の二十歳??!!」
「ハフサは本当に相変わらずだね。彼は原初の人間で、不老不死だから、僕と同じで年齢なんてもうわからないよ」
「えー!!人間なのに不老不死なの?」
「はい。まあ一応ですが。ですから実年齢は主の言う通り分からなくなってしまいましたが、心は永遠の二十歳でございますので、二十歳と思って頂ければ幸いです」
「やれやれ」
どうにか、父様を誤魔化せましたね。
父様は、すっかり呆れて黙ってしまいましたね。
本当こんなの珍しいですね~。
宴会の部屋につくと、みんなわたくし達を待っていた。
ジェノが、父様に杯を持って来ます。
「主様やお嬢様もお越しになられましたので、ファイの優勝を、祝って乾杯を、初めたいと思います。主様よろしくお願いいたします」
「わかったよ」
そう言うと父様は、ジェノが差し出した杯を取る。
「ファイの優勝を祝して乾杯」
そうして、宴会がはじまりましたよ。
わたくしも、父様の抱っこから解放されて、部屋の中を自由に歩きます。
父様は、ユジンと話しているし。
ファイは、お祝いを言いに来た人魚さん達相手に忙しそうですし。
けんちゃんは、アズとてんこ盛りの料理を楽しんでいますし。
シノエ達、侍女さん達はお客様のおもてなしで忙しく働いているし。
ハフサは会場の隅で1人料理を、食べてますね。
さっきのお礼もかねて話しに行って見ましょう。
「ハフサ、さっきはありがとう。父様に母様の事言わないでくれて」
「お嬢様に、お礼を言われる用な事は何もして下りませんよ。お嬢様が、お母様の事を、知りたいと思うのは当然です。ですが、主様も、また大切リア様を失ってお辛いです。主様の前でリア様の話は今少し控えた方が良いと思ったまでですから」
「うん」
父様が、母様を、大切に思ったなんて、わたくし考えてしなかったですけどね…。
その時きです。イナリ寿司を食べていた白尾が、わたくしの所にやって来ました。
「セリ、ご馳走が沢山あるぞ食べんのか?ん?お前は、ハフサ!!なぜお前がここにおる?!」
おや、2人は知りたいですか?
「これは、白尾様お久しぶりでごさいます」
「答えろ。なぜ人間のお前が竜宮におるのだ?!」
今さらながらハフサって、本当に人間なんですね。
「以前にも、申しました通り、私は大海の神、セト様にお仕えしております。主が支配する、竜宮にいて何の不思議がありましょう」
「お前の様な、ぼったくり商人異界に出入りする事を許されいるじゃと。わしですら異界に出入り出来んと言うのに納得いかん!」
「ぼったくり商人?!」
「そうじゃセリ。このハフサは、王宮出入りの商人で法外な値段で物を売るぼったくり商人じゃ!」
「ハフサって、王宮出入りの商人だったの?」
「はい。お嬢様。三界をまたにかける。大商人とは、私の事でございます。竜宮からの荷物を地上に届けているのも、私の店の者でございますし。竜宮や王宮にお嬢様にお似合いの着物を納めているのも私の店でござます。最近では、エンラ様と提携して、冥府の品物の通信販売も初めました」
エンラ様が始めた通信販売にもハフサが関係していたのには、びっくりですね~。
「店には、異界から仕入れた珍しい物も沢山ございます。ぼったくりなどめっそうも無い事で。珍しい商品には相応のお値段が付くのは当たり前のこでございます」
竜宮にわたくしの体にぴったりなお着物が用意されていたのは、ハフサが、王宮にも竜宮にも、わたくしの着物を納めいるからとは思いませんでしたね。
「へぇ~」
「わしを無視するなー!じゃあ、わしが以前気になったあの娘に贈ろとした、髪飾りは異界の物なのか?!」
「はてさて、どの髪飾りか分かりませが、高価な値段の髪飾りな、あちらにいる精霊のファイが作った髪飾かも知れませんな。ファイの作った髪飾りは、天界の女神様は勿論、精霊達にも大人気で、小さな物でも高額で売れますからな」
ふぁ~、ファイの作った髪飾りは、小さくても高額なんですか?
わたくし、昔、沢山貰って侍女達のお土産に配ったしまったんですが……ナンテコッタ?!
色々驚きですねー!!