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神の娘  作者: アイ氏
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119話

最後にファイが登場ですか!!春眠様、エンラ様で盛り上った後では、影がどうしても薄くなってしまうので、ファイが可哀想ですね。


(ファイ、気の毒に…)


ファイのちょうちん草どんななのでしょうか?


ファイは相変わらず布で顔をかくて、特別、着飾っている感じもありません。


それに人魚さん達が運んで来たのは、何の変哲もない、原種のちょうちん草なので、わたくしは心配になります。



(う~ん。これはちょっと優勝は無理かな~。実は凄く大きいですが1つしか付いて無いしね。今回も屋敷ではファイを励ます会の開催ですかね?)


そして、司会者がファイに水やりを促します。


「それでは、お水をお願いいたします」


それでも、わたくしはファイを応援しますよ!


わたくしは、小さな声でファイを応援します。


『ファイがんばれ』


『////おう…//』


小さな声で応援すれば、ちゃんと照れてながらですが、返事を返してくれます。


(ファイも、綺麗な宝石の様な目していて、顔の痣を含めて、綺麗な美形なんだから、それを全面に出せばいいのね)


ホントもったいないですよね~。


ファイが、ちょうちん草に水を掛けます。


するとなんて事でしょう!!


ちょうちん草は悲鳴ではなく、ボソボソとしゃべり出しましたよ!!


相変わらず、不気味な声でまるで怪談の様ですが!


『むかし~むかし~、あるところに…』


これには、キシルやキヌも驚いましたよ!


会場の皆さんや舞台の影で控えていた他の出品者です。


「こ、これは、驚きです。ちょうちん草が、喋ってます!!ファイさんこれは一体?!」


司会者が驚いて、慌ててファイに尋ねます。


「ああ、ちょうちん草の中には芸を覚える賢い魚がごく稀に存在する事を発見した。そして、ご覧の通り、その実1つ残して、他は間引きして芸を仕込んだと言うことだ」


ファイの説明は、わたくしには、分かる様な分からない様な感じですが、皆が驚いているので凄い事が起こった事だけは分かります。


「な、成る程、これは凄い!!では、審査員の方々点数をお願いいたします」


「10点、10点、10点、10点合計40点満点出ましたー!!」


司会の方も興奮が覚めませんね!!


「それでは、審査員の方々に、ひと言お願いいたします」


「株の大きいさ見た目は問題ない実は1つだが、普通より大きいので、食糧として量も確保できているから問題も無い。何よりもしゃべっるちょうちん草とは正直驚いた」


実が、1つでも大きければ問題ないんでね!

今、初めて知りましたよ。


「ありがとうこざいます。次はキヌさんお願いいたします」


「主様より、ちょうちん草の世話を命じられ長年、世話をして来ましたが、まさかこんな事があるなんて、新しい発見に驚いています!!」


おお~、ちょうちん草の第一人者(エキスパート)、キヌでも知らなかったんですね…。


ホント今日は、凄い日になりましたよ。


ちょうちん草の歴史に新たな1ページが刻まれましたね。


そうして、ちょうちん草大会は、ファイの初優勝が決まったのです。



その後、料理部門、園芸部門の表彰式が行われます。


優勝勝者に贈呈されるのは、ちょうちん草の形をした像と優勝旗だそうです。


そしてジェノからの更なる爆弾発言が、わたくしを待ってましたよ!!


「授与は、お嬢様よりお願いいたします」


「えぇー!!わたくし?!」


ジェノを初め人魚さん達の期待の視線が痛い。


断れる雰囲気では無いですよね~。


まぁ~。ファイに『おめでとう』も言いたいし引き受けますか…。


「わかった。頑張るね」


そうして表彰式が行われました。


先程まで、ちょうちん草大会がおこなわれた舞台の上で贈呈式が開催されます。


そして、わたくしは、お祝いの言葉と一緒にファイに、ちょうちん草の像を手渡します。


「ファイ。おめでとう♡」


「お、おう。本当に俺が……、優勝でいいのか…?」


像を渡たしても、今だにファイも実感が無い感じですかね。


だからわたくしが、ファイのちょうちん草をもう一度褒めます。


「うん。ファイのちょうちん草は凄いと思うよ」


(ちょうちん草の、謎も更に深まりましたが……)


それで納得したのか、ファイも嬉しそうです。


「そうか…。ありがとうな///」


そう言ってファイは、照れながら改めて優勝を喜んでいます。


こうして、ちょうちん草大会は無事に閉幕したのです。


いや~すごい大会でしたね☆



今週もありがとうございました。

また来週更新予定です。

よろしくお願いいたします。

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