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神の娘  作者: アイ氏
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11話

今度は、ガクサン様が前に来ました。


「誕生日おめでとう」


そう言って細長い小さな箱を、わたくしの前に出せば、またもや、父様が、受け取り勝手に開けてます。


「翡翠の首飾りだ。翡翠は持ち主に長寿や幸福をもたらすそうだ。セリが、いつも幸せで有るようにと願いを込めて作らせたものだ」


ふあ~!

金の花の装飾が、繊細な細い(くさり)と玉壁を結び、とても綺麗な翡翠の首飾りです!金の繊細な(くさり)の部分にも、丸玉の翡翠が、付けられていて、とても手が混んでますね♡


「これは、見事な首飾りだね。ありがとう、ガクサン」


そう言って父様が、わたくしの首に、首飾りを掛けてくれましたよ。うきゃ♡


「ガクサンたま、あーと」


「気に入って貰えて何よりだ」


いつもは、沈着冷静、笑わない宰相様の筈ですが、笑顔を見せたので、ちょっとびっくりですね。


「ところで、ユジンは??」


おお、そう言えば、ユジン将軍が戦地から凱旋されてましたね。

どんな人なのでしょうか?


「あやつは、誘ったが、自分には祝いの席に顔を出すには、分不相応と言って、途中で逃げた…。まあ、あやつが、セリの前に姿を見せるには、15年位、かかるかも知れんの…」


ー ??、白尾様、15年後って?!

そんなに?!


「まぁ仕方あるまい」


ガクサン様が、ため息混じりで同意ですか?!


ユジン様は、一体どんな方なんですかね~??


「それから、これはユジンから、預かって来た。セリへのお祝いの品だそうだ」


そう言って、ガクサン様が、差し出した箱を父様は、貰い受けます。


箱を開けると、かわいい(まり)が、入ってましたよ♡


「セリも、気に入ったようだ。後で、ユジンにはお礼を言わないとな」



それからは、宴に呼ばれた人達の、祝いの品の贈呈がはじまります。


流石に、父様が、受け取って、その場で、開ける事は無くなり、変わりに、ガクサン様が、受け取り横に置いていきます。


宝飾品に美術品、着物、果ては玩具まで、贈り物も様々です…。


贈り物だけで、一つの蔵が、一杯になる量です……。


そして、どれくらい時間が、立ったのか…。


正直、わたくし、飽きたし、疲れましたよ。


しかし、その苦行もやっと最後の一人となり、終わりを迎えるのです。


「こ、この度は、姫様の、、お誕生日、お、、おめでとうございます」


そうして、最後に贈り物を持って来たのは、7歳か8歳位の少年です。

なんか、気の毒な位、緊張していて、細身で、身なりも地味で、あまり良くないですね。


その上、周りの空気が、微妙になりました…。


あの子は、一体、何者なのでしょうか??





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