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神の娘  作者: アイ氏
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113話

竜宮の屋敷では、賑やかな宴会のはじまりです。


お料理に飲み物も次々に運ばれて来て、屋敷の広間は、皆の騒ぐ声で賑やかですね。


まずは白尾から声を掛けて見ましょうかね??


「白尾、楽しんでる?」


「セリ。まぁーの…」


そう返事をしてくれたけど、まだ落ち込んでいる様ですね。


わたくしは、白尾を喜ばせようと、特別に用意して貰った食べ物を白尾に見せます。


「そうだ。白尾の大好きな、いなり寿司も一杯用意してもらったんだよ☆」


山盛りのいなり寿司を人魚さんに持って来て貰って近くの机に置いて貰います。


「おお、ホントじゃ!!いなり寿司じゃ♡食べて良いのか?!」


「うん。好きなだけ食べてよ☆ちょうちん草大会の事は、残念だったけど、また次の大会もあるし元気だして!」


「セリ。色々ありがとのー。おお!!いなり寿司美味しいのー。やっぱりいなり寿司は最高じゃな」


いなり寿司食べて、ご機嫌も直った見たいで良かったですね。


「他にも色々あるから沢山食べてね」


そう、白尾に言ってから、次はユキちゃんの様子を見に行きます。


上司のエンラ様も招待舌ので一緒にいる筈です。


わたくしは、周りを見渡すと座って飲み物を飲んでいます。


わたくしは近くに行き挨拶をします。


「エンラ様、こんばんは」


わたくしが行くとエンラ様も立ち上がって挨拶をしてくれましたよ。


「こんばんは。セリさん。今夜はご招待を頂きありがとうございます」


わたくしは、ここで、やんわりとユキちゃんの事をお願いします。


「いえ。こちらこそわざわざ来てくださって、ありがとうございます。あのエンラ様。そのユキちゃんの事は、叱らないであげて下さいね」


白尾を見て、パニックになってしまったのは仕方がないと、わたくしは、思うんですよ…。



「はい。勿論です。ユキさんが、狐が苦手なのははじめからわかってましたしね。いつもは、その怒りを獄卒として、地獄の亡者達に奮ってもらっていますので、とても助かっていますしね」


そう言ってくれたので、わたくしは安心しましたよ。


「そうなんですね」


(ユキちゃん。獄卒になってから、うさぎ変っりましたね…)


更にエンラ様は、白尾の方を見て話しを続けます。


「まさか竜宮に地上の霊狐が居るとは思いませんでしたが……霊狐いいですね。もしあの世に来ましたら、是非、部下に欲しいですね」


白尾が聞いたら怒りそうな話しですね。


「え?いやいや、それはちょっと……。」


エンラ様ホントに動物大好きですね~。


「そうですね。冥界は、地上とまるで違う環境ですし。冥界に残るなら転生したいと望む方が圧倒的多数ですし」


「へぇ~」


やっぱり、あの世の暮らしは大変なんですかね?


エンラ様と話していたら、ユキちゃんが話し掛けてきます。


「ぴょんであります。姫様、我輩の為に、今日は、ありがとうであります。我輩、死してなお、姫様に大切に思って頂き嬉しであります」


「うん。ユキちゃんの大好きなニンジンを沢山用意してもらったから、沢山食べいってね」


「はいであります」


ユキちゃんは、すっかり普通に戻ったので、後はエンラ様に任せれば大丈夫ですかね?


冬厳様の方を見れば、お兄様の春眠様と楽しく話しいるようですし。


励ます会は取りあえず成功ですかね?


ところが、この励ます会が、わたくしにとって思っても見ない展開になるのです。


それはジェノの挨拶から初まりましたよー。


「皆様、本日は竜宮の屋敷に、ようこそおいでくださいました。明日は、いよいよ、ちょうちん草大会の本戦です。また今回の本戦には、通常の審査員に以外に特別審査員とて、お嬢様にも審査員を、お願いするつもりですので、我々執行部も気合いを、入れて明日に向けて準備をいたしております。皆様、明日はよろしくお願いいたします」


そう爆弾発言をしたのです。


(え………………?!と、特別審査員?!なんですかー!!それは??)


わたくしは、慌ててジェノに言います。


「ちょっと…、ジェノ、特別審査員って、何?!わたくし、何も聞いていないですよー!」


わたくしの苦情を平然と受け止めて、ジェノは答えます。


「はい。お嬢様は、主様のお嬢様ですので、主様に代わって是非審査員を務めて頂きたいと。やはり、創造主が、一番良いと決めたちょうちん草が、優勝するのは一番でございますから」


(いやいやなら、父様にお願いして、わたくし娘ですが、父様じゃないんですよー!)


そして、わたくしは、今ここで父様の言っていた、さらし者、公開処刑の意味を初めて理解しましたよ。


(確かに、これは嫌ですよ)


わたくしは晒し者の刑を回避すべく、ジェノに言います。


「でも、ほら、ちょうちん草は、皆が、一生懸命に育てた作品だし~。わたくしみたいな何も分からない素人が、勝手に良し悪し決めても、皆さん不平不満がでると思うの…」


そう言いますが、ここで話しを聞いていた春眠様が口を開きます。


「私は、別に不平不満なんてございませんよ。お嬢様に審査して頂けるなんて大変光栄です」


春眠様。

そのお上品モードの時は、やたらと信頼度上がるから止めてください~(泣)


わたくしが回避出来なくなりますよ。



大ピンチですよー!!


投稿日を初め間違ってしまい。書き掛けで投稿してしまいました。大変申し訳ありません。


来週も土曜日から、更新予定です。よろしくお願いいたします。

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