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神の娘  作者: アイ氏
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111話

食事を終えて、わたくしはお腹が一杯になってしまいましたよ。


食後は皆で料理の感想を話したいですね。


「ふぅー。お腹一杯。みんな美味しいかったけど、ユジンが教えてくれた通り、温泉卵は、とても大きくて美味しいかったね☆」


わたくしがユジンオススメの温泉卵の感想を聞くとユジンは喜びます。


「姫様に喜んで頂けて、良かったです//」


わたくしとユジンが温泉卵の話で盛り上がっていると冬厳様が話かけてきます。


「この温泉卵は、ユジン殿がお好きなのか?」


「え?あ、はい。冬厳様。あ、でも私だけではなくて、冥府の者達は、皆、炎鶏(えんけい)の卵が好きです」


「そうか。ユジン殿の好物か。確かに上手かったな//」


冬厳様は、温泉卵の感想をユジンに言います。


「冬厳様も、お気に召して頂けて良かったです」


ユジンが笑顔で返事をすると、冬厳様は少し顔が赤くなります。


「あ、いや//私は、美味い物は美味いと言っただけだ…///」


(う~ん。冬厳様って、ユジンと会話してる時は、少し照ていて顔が赤くなっていますよね。…冬厳様は、ユジンの事が好きなのかな??こっそり聞いてみましょうかね?)



そんな、わたくしの疑問が、後に色々と誤解に繋がるので、正直びっくりしましたよ。


そうして話ていると、アズが気を効かせて、おかわりの話をします。


「また、何か貰って来ましょうか?お嬢様?」


体の大きなアズ達は、まだ食べれるかも知れませが、お子ちゃまの、わたくしは、もう食べられません。


「アズ。わたくしお腹一杯でですよー」


手を横に振りながら、そう答えると、けんちゃんが言います。


「にゃあ。主は小さいから仕方ないにゃー」


わたくしから見れば、けんちゃんも十分小さな子猫ちゃんですよ。


でも、折角、料理を食べに来たのに、これで終わりは、少し勿体無いですね。


わたくしは、再びお店巡りを提案します。


「でも、お店を見て回って動いてる内に、またお腹が空いてくるかもだから、また、みんなでお店を巡りをしたいと思うだけど、どう?」


皆が賛成してくれたので、またお店巡り再開です。


そうして今度は、『みんなから離れない』と約束してとユジンの抱っこを拒否して自分で歩きます。


こうして再びお店巡りを開始です。


先程の会話でも気になったのですが冬厳様を観察すれば、冬厳はユジンを『ジッ』と見てます。


やはりその事が気になりますね。


そこで、わたくしは冬厳様と少し話たいと思い、『疲れた我が儘作戦』を結構したのです。


「ふぅー。ちょと疲れましたね。座って休んでもいい?」


そう言えばユジンが心配しながら、足を止めて、わたくしの様子を伺います。


「姫様、大丈夫ですか?」


シスカも心配して座る場所を見つけてくれます。


「お嬢様。あちらに座る場所がございます!」


シスカの見つけてくれた場所に、わたくしは座ります。



みんなを、心配させて申し訳無いですが、ここは仕方が無いですね。


更にユジンとアズとシスカを遠ざける作戦にでます。


「ユジン。悪いけど甘い食べ物を貰って来て♡

疲れた時は甘い物って言うし♡アズは、ユジンにお店の案内をお願いね」


「シスカは、何か飲み物を貰って来てくれない?のど渇いちゃったの」


そうお願いしますが、ユジンは、わたくしの側を離れようとはしません。


「ですが、姫様を、お一人には……」


ユジンを困らせて申し訳無いですが、ここは譲れません。


「わたくしは大丈夫。ほら神器達もいるし、冬厳様もいるから」


わたくしが冬厳様を『チラッ』と見て言うと、冬厳様も答えてくれます。


「うむ。私が付き添っていよう」


ようやく納得して、ユジン達は食べ物を貰。取りに行ってくれましたよ。


「わかりました。冬厳様、姫様をお願いいたします」


「お嬢様、すぐにお飲み物をご用意いたしますね」


こうして、わたくしは冬厳様と2人になったのです。


そして神器達は、ちょっと離れた所で仲良く話してますし、今が絶好の機会(チャンス)と思い冬厳様に話し掛けます。


「冬厳様、少しお話してもいい?」


「うむ。かまわんぞ。何の話をするんだ?」


「うん。あのね。冬厳様って、ユジンの事が好きなの?!」


わたくしが唐突に確信を突くと顔が真っ赤になりながら答えます。


「え?!な、な、な、な、何故わかった///?!」


(あら、慌ててますが素直に認めましたね)


「ユジンと話している時、顔が赤かったしなんとなく。まぁ乙女の感ですねー☆」


「////そ、そ、そんなに顔が赤かったか!!//////

だが、その通りだ。ユジン殿のような強いく立派な方に憧れずにはいられ無い。

以前、ユジン殿とご一緒に、咎人退治をした時の、ユジン殿の強さと言ったら!!

その時は、君の父上もご一緒だったが、セト殿には弱い咎人だったのか、物足りなかったのだろう。やる気も無くて、手を抜かれていた。だが、ユジン殿は、常にどんな咎人にも、手を抜かず、油断せず。実に見事な戦いだった」


(父様は物足りないとかじゃなくて、単にやる気が、なかったんですけどね……)


そして冬厳様のユジンへの熱い思は、まだまだ止む事なく語られます。


「咎人を、圧倒する完璧な剣術、冷静な判断力、本当に完璧なお方なのだ。神族に、いや三界、広しと言えど、あれ程、完璧な方は、そうは居ないだろう。

その上、常に謙遜し物腰柔な態度には、気品と品格がある。

とにかく憧れずにはいられないのだ///

で、できる事なら、ユジン殿ともっと親しなりたいのだが、私は口下手で上手く話しができなくてな。まだまだ未熟な自分が本当に情けない!!」


ここまで熱心に語れれると、わたくしも少し引いてしまいましたよ。


「そ、そうなんですね……」


(えっと…………。冬厳様が、こんな方だったとは少し意外ですよ~!)


でも、冬厳様もユジンとお友達になりたい見たいだし、ユジンも親しいお友達が出来たらうれしいですよね?!


ここは、わたくしが一肌脱ぎましょう。


「それなら任せて。わたくしが手伝ってあげるねー☆」


「は?!手伝うとは??」


こうして、わたくしはユジンと冬厳様の仲を取り持つ事にしたのです。









今週もありがとうございました。


また来週土曜日更新予定です。


またいいね等を押して頂けとる、大変、小説を書く励みになります。

よろしくお願いいたします。

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