表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神の娘  作者: アイ氏
11/269

10話

この日の朝は、わたくしに、とって特別な朝です。


なんと今日で1歳です。


1年間、色々ありましたが無事に生きてますよ~。


朝1番に、けんちゃんから、お花の贈り物です。


「主、1歳おめでとうにゃ~ん♡」


そう言って口に咥えていた、お花をくれます。


それは、野に咲く名前もわからない、お花でしたが、まだまだ冬の寒い中、歩き回ってお花を見つけてくれた大切の送り物です。


その後には、カヤメとサラも贈り物を渡してくれます。


「姫様、お誕生日おめでとうございます。こちらは、私の手作りの前掛けです。お食事の時にお使いくださいね」


そう言って、カヤメは前掛けを見せてくれました。可愛、お花の刺繍がされた素敵な前掛けですね♡


「姫様、お誕生日おめでとうございます。私はからは手作りのお人形です。こちらで遊んでくださいませ」


そう言って渡したのは、けんちゃんに、そっくりな、ネコのぬいぐるみです♡


(カワイイ♡)


「みんな、あーと」


『皆さん、わたくしの為に時間を掛けて用意して、本当にありがとうございます』と本当は言いたいのですが…残念ながら言えません。


どうやら王宮では白尾様が誕生日に贈り物をするのだと、ずっと騒いでいたらしく、誕生日には姫様に贈り物を用意しないと、『大変不味い』な雰囲気になっていったそうです…。


そして、わたくしの誕生日を祝う宴の初まりです。


宴には、本当に沢山の人が来ていますね。


わたくしは、またもや父様に抱かれ膝の上です。


みんなから、誕生日おめでとうございますと祝いの言葉を貰いました。


嬉しいですが、なにやら、ちょっと気恥ずかしいですね//


そして白尾様が前に出た来ましたよ。


「誕生日おめでとう。セリ、これわしからの祝いの品じゃ」

そう言って、箱をわたくしの、目の前に出して来ました。

わたくしが、箱に触ろうとしたその時です!


父様が、受け取って、箱を勝手に開けてます!!


「ちょーと!」


(ちょっと、それ、わたくしのですよ…!)


しかも、箱を直ぐに閉じて白尾様に返してしまいました!


「いらない…返す!」


「なんじゃと!わしのカッコいい姿絵をいらんとは、失礼な!!」


そう言って、立ち上がり箱から絵を取り出して、こちらに、必死で見せて来ます。


絵師の腕が物凄く良いのか、白尾様が数段、男前に書かれています…。


「これは、セリにやったんじゃ!セリ、部屋に飾ってくれ!」


(えぇっ!! う~ん…ごめんなさい。お気持ちだけで十分デス)


「なーい、ない」


「ほら、セリも、いらないって言ってるよ」


父様にも、わたくしにも、返品されて白尾様は、がっかりして落ち込んでしまいました。


流石に申し訳ないので、絵は要りませんが、お礼は、言いましょう…。


「はびびたま、あーと」


「おお、セリが、わしの名前を呼んだぞ。やった、やった!わし、今日から、はびびでいい!!」


そう言って、白尾様は喜んで蘇りましたよ。


まぁ~これで良しとしましょうかね…。


「後が、つっかえてる、白尾、さっさと、どかんか!次は我からの祝いの品だ」


そうしているうちに、今度は、ガクサン様が前に来ました。


しかし今、更っと飛んでも無い事を言いましたね。


目を凝らしてを見れば、なにやら長蛇の列、みんな、何かしらの品物を持ってます!


もしや、これは、贈り物を渡す為に皆さん並んでいらっしゃいます??


王宮では、皆さん、贈り物を贈らないといけない雰囲気になったとは、聞いていましたが、まさかこんな事になるとは!!


ひぇ、これは、受け取るだけでも長時間になりそうな予感デスね………。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ